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2024年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN.3』の追加カードが発表された。
「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ(BKFC)提供試合」として、57.2kg契約(2分5R)で、現BKFCフライ級王者のジョン・ドッドソン(米国)と征矢貴(THE BLACKBELT JAPAN)がノンタイトルで対戦する。
▼ベアナックルルール 57.2kg契約 2分5R
ジョン・ドッドソン(米国)現BKFCフライ級王者
征矢 貴(THE BLACKBELT JAPAN)
拳は素手。手首、親指、手の真ん中まで、ハンドラップ(バンデージ)を巻くことが認められている「素手ボクシング」BKFC。日本では4月に篠塚辰樹がRIZINでベアナックルルールで勝利し、インパクトを残したばかり。
UFCフライ級王座に2度挑戦しているドッドソンは、BKFCで4戦負け無し(3勝1分)で、2023年8月にJRリッジを1R KOに下し、BKFCフライ級王座についている。RIZINでは、所英男を1R KOに下すと、竿本樹生に判定勝ち。2023年大晦日の前戦で、扇久保博正にグラウンドで劣勢となり判定負けを喫している。今回がRIZINでの初のBKFCルールでの参戦となる。
対する征矢は、扇久保の練習姿を偶然見かけ、パラエストラ松戸に入門。アマチュア修斗を経て、2012年7月にDEEPでプロデビュー。強打を武器に修斗では、2013年にバンタム級新人王とMVPを獲得する。指定難病のクローン病の診断を受けてから治療に専念。2019年6月、約2年振りの復帰戦にしてRIZINデビュー戦で59kg契約で川原波輝を1R KOに下すと、村元友太郎、中務修良も2R TKOで3連勝。2022年11月に中村優作に判定負けを喫し、2023年9月にはラマザン・テミロフと激しい打撃戦の末に1R TKO負け。苦しい2連敗となっている。
今回の再起戦で、BKFCルール初挑戦にして、BKFCフライ級王者でこのルールでは最強のドッドソンを、同大会にともに出場する先輩・扇久保(vs.神龍誠)に続き撃破し、一躍世界にその名を轟せるか。
サウスポー構えのドッドソンは、スピーディーかつパワフルな踏み込みと左右のハンドスピードで相手を打撃の嵐に巻き込み、KOの山を築いているが、2024年3月の前戦では、長身ダゴベルト・アグエロから先に連打でダウンを奪うも、右のカウンターにダウンを奪い返され、ドロー防衛となっている。
一方の征矢は、前戦のテミロフ戦では、オーソから左前手の飛び込みを効かせるも、打ち合いのなかで右から左の返しが大きくなりテミロフの右を被弾している。サウスポー構えのドッドソンに対し、右の蹴りやテイクダウンは使えないBKFCルールだが、距離と位置取りに注意し、近い距離ではBKFCならではのクリンチボクシングの組み手でも上回りドッドソンを攻略したい(ドッドソンもダーティボクシングは巧み)。
今回のBKFCとRIZINのクロスプロモーションは、2024年4月の『RIZIN.46』でのBKFC提供試合、そして7月にBKFCの本場・米国へ乗り込む篠塚辰樹の世界デビュー戦に続く第3弾となる。
5日、BKFCのデビッド・フェルドマン会長は『The MMA Hour』にて、BKFCがRIZINと提携して日本でベアナックルファイトの大会を開催すること、『超RIZIN.3』でBFKCルール2試合(※もう1試合は女子フライ級戦)を提供することなどを語っている。
日本でBKFCの注目度が高まるなか、日本初のBKFC王者としての参戦となるドッドソンを相手に、病魔とも戦う征矢はRIZINを超えた舞台で、再び不死鳥のごとく蘇るか。
あと何試合出来るか自分でも分からない
— 征矢 貴 Takaki Soya (@Takaki_Soya) June 5, 2024
再び命燃やします。
7/28さいたまスーパーアリーナで
皆さんに会えるのを楽しみにしています。
試合に向けてYoutubeチャンネル開設しました、今夜18時ベアナックルについて話します。https://t.co/k2AgrXevqi#修斗 #RIZIN #超RIZIN3#ベアナックル pic.twitter.com/64TNFccwnD