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【超RIZIN】扇久保博正「お前は俺を絶対に超えられない」、神龍誠「いや、超えますよ」元師弟が会見で緊迫感のあるやり取り

2024/05/24 20:05
 2024年5月24日(金)都内にて記者会見が行われ、7月28日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.3』の記者会見が行われた。  新たに発表された4カードの8選手だけでなく、4月の『RIZIN.46』のリング上で決定したRIZINフライ級(57.0kg)5分3Rで対戦する扇久保博正(THE BLACKBELT JAPAN)と神龍誠(神龍ワールドジム)も会見に出席。それぞれ試合へ向けてコメントした。  扇久保は、2012年に修斗世界フェザー級王座を獲得。2013年に堀口恭司に敗れ王座陥落も、2014年の「VTJフライ級トーナメント」で優勝。2016年4月には修斗世界フライ級王座を奪取して二階級制覇を達成した。2016年7月から『TUF』に参加するも準優勝。2019年7月からRIZINに参戦した。  2020年8月の「RIZINバンタム級王座決定戦」では朝倉海に敗れ戴冠ならずも、2021年のRIZINバンタム級JAPAN GPの決勝で朝倉海を破り優勝。その後はキム・スーチョル、堀口恭司、フアン・アーチュレッタに3連敗を喫したが、2023年大晦日で元UFCのジョン・ドッドソンを破って復活した。  神龍は、レスリング、ムエタイ、柔術を学びアマチュア大会にも出場。中学卒業後の2016年4月にパンクラスでプロデビューした。2019年6月にDEEP史上最年少の18歳でDEEPフライ級王者となり、2022年11月にはCFFCフライ級王座も獲得して二冠王に。RIZINには2019年12月から参戦、2023年7月の無効試合となった堀口恭司との12月の再戦まで10連勝を飾っていた。2024年4月、イ・ジョンヒョンを肩固めで破り再起。レスリングベースで高い身体能力を持ち、ギロチンチョーク、ニンジャチョークなどのがぶりからの首系の極めを持つ。戦績は17勝2敗1分1無効試合。  神龍は「この戦いは、フライ級ランキングがあるんだったら僕と扇久保さんは1位と2位だと思うので、ここでしっかり扇久保さんを潰して最強に一歩進みます」と、かつての師匠を“潰す”と発言。  その神龍に扇久保は「おい誠、お前なんでウチの道場辞めたのか言ってみろよ」と問いかけ、神龍が「環境を変えるしかなかったんだ」と答えると「うるせえよ。喋んな」と言葉を遮る。  続けて扇久保は「18の時に、俺は言ったよな、お前に。18になったからもう親父と来るのやめろって。一人で道場来いって言ったよな。お前、そうしたらその後すぐ辞めたよな。それが嫌だったんだろ?」と問いかける。 「それも嫌でしたね」と神龍が答えると、扇久保は「一人でジムに来るのが嫌だったんだろ?」と続ける。神龍は「(練習を)見てくれないじゃないですか」と答えるが、扇久保は「喋んな。聞けよ。あとな、掃除の時間に俺がお前にトイレ掃除頼んだのが気にくわなかったらしいな。いろいろなところで言ってるんだろ。俺はな、指導員としてお前のこと気にかけていたし、上に行くと思って期待していたんだよ。俺の言葉が、お前にそれが全然伝わらなくて、俺は本当に残念だったよ。そんな辞め方したヤツに俺は絶対に超えられないから。お前は、俺を絶対に超えられない。ボコボコにしてやるからな」と、いつになく凄味のきいた表情で話した。  しかし、神龍はすかさず「いや、超えますよ」と返答。「俺とお前は合わない、なんて言ったっすよね。それが指導員が言っていいんすか?」と問いかけたが、扇久保は無視。両者の間でしか分からないすれ違いがあったようだ。一気に緊迫感が高まった両者のやり取りだった。  互いの印象を聞かれると、神龍は「塩漬けですかね。塩漬けが上手いと思います」と挑発。扇久保は「身体能力が凄い高い子なので、あと一発で決める力があるのでそこは警戒しようと思っています」と答える。  キックボクサーあがりの選手たちが多い中で、生粋のMMAファイターとして比べられることでどういう試合を見せたいか、との問いに神龍は「今のMMAって何でも出来るので、そういう組みのレベルの高さだったり、全てトップレベルというのを見せたいですね」、扇久保は「僕もプロデビューして18年目なんですけれど、ずっとMMAをやってきて。もちろんキックボクサー出身の選手をバカにするとかではないですけれど、レベルっていうのは僕らの方がはるかに上の次元で戦っているので。そういうところを7月、しっかり見せたいと思います」とした。  師弟関係があったからこそ相手の弱点が分かるかとの質問に、神龍は「何となく分かります」と答えたが、「試合をするので言わないでおきます」。扇久保も「ここで作戦を言うつもりはないですけれど、僕はずっと彼を教えていたので格闘技の強さだけではなくて、どういう人間であるかも知っているので。そういうのも含めて全部僕に有利に働くと思っています」と、元師匠ならではのアドバンテージがあるとした。
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