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2024年6月9日(日)『RIZIN.47』(代々木第一体育館)で、現RIZINフライ王者の堀口恭司(アメリカントップチーム)とバンタム級(5分3R)で対戦する、元Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティス(ルーファスポーツ)のドキュメンタリー前篇が5日、U-NEXT公式YouTubeにて公開された。
現地取材でセルジオは、RIZINルールに対応した練習を行っている様子を明かし、格闘技を始めるきっかけとなった母への思い、堀口恭司と対戦する意味などを語った。
「13歳のときから通っていて17年になる」という米国ミルウォーキーのルーファスポーツでセルジオは、スパーリングを公開。
母の勧めで始め、15歳以下の世界大会で優勝するほどの腕前となったテコンドーをベースとする打撃では、階級上のパートナーを相手に左右スイッチしながらの上下の蹴り・パンチ、さらにグラウンドポジションでは頭部へのヒザ蹴りも披露し、普段の練習からRIZINルールを採り入れた動きをシミュレーションしていることをのぞかせた。
10歳で父が刺殺され、残された家族で厳しい時期を生き抜いてきた秘話を語るセルジオは、30歳になり「歳を取ってきたから、リカバリーやアウトプットの時間もかけているよ。より賢くなっている」と笑顔を見せる。
そのMMAファイターとしての強さを、RIZIN海外事業担当の柏木信吾氏は「攻撃力よりもテクニカルな防御力に特化したファイトIQの高いディフェンシブなファイター」と評する。
そして、今回の来日より5年前にセルジオがRIZINファイターになっていた可能性について明かす。
「UFCからBellatorに移籍する前、マネル・ケイプがRIZINを離脱するタイミングで、セルジオサイドから『RIZINはセルジオに興味ないか』と連絡があって『興味がある』と返したんですが、当時は条件が合わなかった」
結果、UFCフライ級1位の実績を持つセルジオはBellatorファイターとして、2020年からサークルケージに参戦。2連勝後の2021年5月Bellator世界バンタム級タイトルマッチで王者フアン・アーチュレッタに挑戦し、5Rの激闘の末、判定3-0で勝利。バンタム級王座についている。
後篇につながる前篇では、そんなセルジオが堀口恭司との試合へのこだわりを語っている。
「俺は『真の王者じゃない』という陰口を叩かれていた。だから堀口と対戦して真の王者になりたかった」──その思いを逆転のバックフィストで結実させたセルジオは言う。
「前回より成長したところを堀口に見てもらいたい。俺の方が強いと認めさせたいね」と。
セルジオがミルウォーキーで語る、母や兄アンソニー・ペティスの思いなど、全篇はU-NEXT公式YouTubeにて無料視聴が可能だ。