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【Krush】大沢文也がペットサムイと対戦「今回は完封じゃなくて、打ち合いが出来たらなと思っています」

2024/06/05 20:06
【Krush】大沢文也がペットサムイと対戦「今回は完封じゃなくて、打ち合いが出来たらなと思っています」

今回は打ち合って「技ありのダウンをとる」と宣言した大沢

 2024年7月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.163』の追加対戦カードが、6月5日(水)都内にて行われた記者会見で発表された。


 ライト級3分3R延長1Rで、大沢文也(ザウルスプロモーション)vs.ペットサムイ・シムラ(タイ/志村道場)が決定。

 大沢は小学生の時から始めたボクシングで優れたテクニックを持つベテラン選手。2018年9月にはKrushライト級王座に挑戦してタイトル奪取ならずも、同年12月の「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」では準優勝を果たした。2022年4月に瓦田脩二を破り、第7代Krushライト級王座に就くも2023年6月の初防衛戦で1月に無効試合となった里見柚己との再戦に敗れ、王座を失った。前戦は2024年3月に友尊に判定勝ち。戦績は31勝(3KO)21敗3分1無効試合。


 ペットサムイはエークピカートから改名。2013年3月に初来日し、石井宏樹が保持していたラジャダムナンスタジアムのスーパー・ライト級王座に挑戦。強烈なヒジ打ちで石井をマットに沈めて、同王座を手に入れた。頑丈な肉体とパンチ・ヒジ打ちで前に出る好戦的なスタイルで189勝(45KO)43敗6分の戦績を誇る。2022年12月のK-1初出場では与座優貴に判定負け、2023年2月にはKrushで横山朋哉に判定負けしている。5月のHEATではチョン・ウチョルを初回KOした。

 会見には大沢のみ出席。ペットサムイからは「相手は元王者。すっきり勝ちます」とのメッセージが読み上げられた。


 大沢は「与座選手との試合は見てないですが、横山朋哉との試合はリングサイドで見ていて。朋哉が危なくて。朋哉とはスパーリングをしたことがあってめちゃめちゃ強いけれど、その朋哉をもうちょっとで倒しそうだった。でも、勝ちに徹底したら完封できると思うんですよね。12月の大谷(翔司)戦でそれをやって、どう見ても勝ったと思ったけれど延長になったので、これではダメだなと思って前へ行って打ち合う練習をずっとしていました。だから今回は完封じゃなくて、打ち合いが出来たらなと思っています。

 タイ人とはこれで3回目。「元ラジャ王者ですよね? 最初に聞いた時にどうせフライ級とかバンタム級から上がってきた現役を退いて小遣い稼ぎでやる選手かと思ったら、元からライト級王者で。僕は石井宏樹選手が大好きで、その選手に勝って王者になったということで。石井選手は日本で一番強いと思った選手なので、興味深いところはある」と、元々ライト級であること、石井に勝っていることで相手にとって不足はない様子。


「ムエタイの選手とムエタイをやっても勝てるわけないけれど、K-1ルールなのでK-1の戦い方なら特に問題ないと思いますね。朋哉との試合を見たら前へ出ていたと思うので、あんな感じで前へ来るなら攻撃をもらうわけないので完封できるけれど、12月に意味の分からない判定で負けたので」と、12月の大谷戦でのジャッジが不満でならないようだ。

「どう見ても分かりやすく勝っていたと思うんですけれど、どうですか? 格闘家30~40人から『おかしくない?』ってDMが来たんですよ。あの戦い方で勝てないなら、前へ出て打ち合いしかない」と、テクニックで完封しても勝てないとした。

 ならばKOを狙うのかと聞かれると「僕がKOできると思います? 50戦以上していて3KOですよ」と笑う大沢。「ダウンを取ったら負けないやって感じなので、1Rにダウンを取ったら、ポイントを取られなければ負けはない。だから僕は1ダウン取っての勝ちが多いんですよ。そう言われてみれば倒せるかもしれないですね」と、KOは出来なくてもダウンは取れるかもとする。


 ここで同席した宮田充Krushプロデューサーが「ダウン見たいなあ」とリクエストすると、大沢は「技ありのダウンは期待しておいてください」と宣言した。

 前へ出て打ち合う練習をしている中で、そのスタイルは自分に合っていると思うかと聞かれると「スパーリングでは足(フットワーク)は使わないので、ガンガン打ち合うんですよ。でも試合では僕は気持ちがそんなに強い選手じゃないので、ビビッて打ち合えないんですよね」と、気持ちの問題だとする。

 では、ペットサムイにもビビってしまうのかというと「タイ人はそんなに怖くない」との答えが返ってきた。日本人キックボクサーはムエタイに対して必要以上に警戒してしまうケースがあるが、大沢はそんなことはないという。

「パンチなら誰が相手でも怖くない。タイ人は怖くないですね。オーラを感じたことがないので怖さを感じたことがないです」とした。


【写真】大沢が勝ったと思っているとした昨年12月のKrushでの大谷戦

 同大会では、かつて自分が保持していたライト級のタイトルマッチがあるが、大沢は「まったく興味ないです」ときっぱり。「その試合には興味ないです。どっちが王者になるかという意味では興味あるけれど」と、試合自体には興味がないが王者が誰かは気になるとする。

 そこで宮田Pから勝敗予想を訊ねられると「伊藤選手と(大岩)龍矢は正直、7-3で龍矢に分がある。ただ、7-3でも伊藤選手のチームがこれから対策練っていって、伊藤選手も里見選手に2連勝していい勝ち方だったので、6-4まで練習でもっていけると思う。ひっくり返せない数字じゃないので、龍矢が有利だと思いますが分からないですね」と、大岩が有利だがひっくり返せない差ではないと予想した。

 自身はタイトル奪還に関してどう思うかと問われると「自ずと勝っていけば道は切り開けると思う」と、再びタイトルを手にするチャンスは巡ってくると考えているようだ。

 最後に大沢は「今年初のKrushなので、いい勝ち方が出来たらなと思うけれど…言いたいことがあったんだけれど言うとまたアンチに叩かれるから、めんどくさいから言うのやめた。とりあえず見てください。自分の勝った姿を応援してくれる人たちに見せたいと思うのでよろしくお願いします」と、とにかく試合を見てくれと語った。

 また、「まあまあベテランなんで。皆さん、ベテランの意地を見ててください、年齢はただの数字です」と付け加えた。

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