『K-1 FIGHTING NETWORK』の復活第一弾大会にジマーマンが現役選手として参戦、ボンヤスキー&イグナショフがゲストとして大会に訪れる(C)k1fightingnetwork_romania
2024年6月13日ルーマニアのGala Noi SKATING RINK(アイスリンク)で開催される『K-1 FIGHTING NETWORK』の主要対戦カードが発表された。
メインイベントのヘビー級3分3Rには、エロール・ジマーマン(オランダ)が参戦。デクスター・スイス(オランダ)と対戦する。
ジマーマンは2008年4月のK-1 WORLD GPアムステルダム大会での予選トーナメントで優勝し、9月の『K-1 WORLD GP 2008 FINAL16』に初出場。グラウベ・フェイトーザから2度のダウンを奪って勝利し、一躍注目を集める。12月のFINALではエヴェルトン・テイシェイラからもダウンを奪って勝利、準決勝ではバダ・ハリとダウン応酬の激闘を演じるも逆転KO負けを喫した。その後はK-1ヘビー級の主力選手の一人となり、“エロジマン”のニックネームでファンに親しまれた。現在38歳、戦績は89勝(50KO)28敗。
以前ルーマニアで試合を行った時には、カタリン・モロサヌをわずか10秒でKOしているという。
対するヘビー級の新鋭スイスは身長2メートル、体重137kgの巨漢で、現在オランダでサイズが最大のファイターなのだという。GLORY世界ヘビー級王者リコ・ヴァーホーベンのスパーリングパートナーを務め、「どんなパンチでもKO出来る驚異のファイター」として紹介されている。
ジマーマンは2012年1月にヴァーホーベンを1Rわずか59秒でKOしたことがあり、合計3度対戦して1勝2敗。今度はそのパートナーと対戦することになった。
日本からはAKIRA Jr(フィリピン/Team Aj)が参戦し、レアンドロ・ディクモエと対戦する。
AKIRA Jrはフィリピンと日本のハーフで関西を中心に活躍。蹴拳スーパーミドル級王者、RKSクルーザー級王者で、2022年8月よりK-1に参戦。ANIMAL☆KOJI、加藤久輝を連続KOして脚光を浴びるも、星龍之介、谷川聖哉に敗れて連敗中。戦績は15勝(6KO)10敗1分。対するディクモエはオランダの名門マイクスジムで修行を積んだ。
この試合は「K-1ライトヘビー級タイトルマッチ」として行われるが、K-1ルーマニアのタイトルなのかK-1 FIGHTING NETWORKのタイトルなのかは定かではない。
今大会にはGLORYで活躍するキックボクサーも参戦する。
アレクサンドル・アマリティ(ルーマニア)と対戦するエドゥアルド・ガフェンク(ルーマニア)はGLORYの2度参戦。ルーマニアのキックボクシング団体『コロシアム・トーナメント』で活躍し、2018年に世界スーパーウェルター級王座、2019年に世界ウェルター級王座の2階級を制覇。2023年6月にGLORY初参戦を果たしたがディアグリー・カマラにTKO負け。2度目の参戦となった10月ではテオドール・フリストフに判定負けした。戦績は17勝(12KO)5敗。また、プロボクシングでも3戦3勝の戦績を持つ。
K-1に来日したアマンシオ・パラスキフ(ルーマニア)とストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike's Gym)が対戦。
パラスキフはルーマニアの格闘技団体『SUPERKOMBAT』を中心に戦い、WKNインターコンチネンタル王座を皮切りに、SUPERKONBAT世界王座、GFCインターコンチネンタル王座を獲得。『Bellator Kickboxing』ではペトロシアン兄弟とも拳を交え、『Enfusion』でタイフン・オズカンと激しい打ち合いを繰り広げるなど世界のトップ選手たちと鎬を削ってきた。またキックボクシングと並行してプロボクシングの試合にも出場し、4戦4勝の無敗を誇っている。2023年7月17日、K-1に初来日するも野杁正明にKO負け。
コプリヴレンスキーは“ザ・スナイパー”の異名を持ち、現GLORYライト級王者ティジャニ・ベスタティから2017年12月に判定勝利しており、2022年10月には1勝1敗で迎えた3度目の対戦でベスタティの保持する王座に挑戦するも判定負け。2022年12月にはRISEに初来日して海人と対戦し、判定2-1で惜敗した。2024年3月のK-1 WORLD MAXで「-70㎏世界最強決定トーナメント」に出場もカスペル・ムジンスキに判定で敗れている。。GLORY世界ライト級2位で戦績は19勝(6KO)7敗。
アドリアン・マキシム(ルーマニア)と対戦するセルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)は第2代GLORY世界フェザー級王者。幼い頃からキックボクシング、ムエタイ、サンボなどの格闘技を経験。近年はオランダの名門マイクスジムで練習を重ね、強烈なローキックを得意とする。
2015年6月の『GLORY 22』では一階級上のライト級であのマラット・グレゴリアンに判定勝ち。2015年11月には適正階級のフェザー級に戻し、GLORY2戦目にして第2代GLORYフェザー級王座に就いた。同タイトルは翌年7月の初防衛戦で失ったが、2018年のGLORYフェザー級コンテンダートーナメントで優勝を果たしている。また、2015年にはK-1に初来日し、秋元和也に判定勝ち。2022年12月の再来日ではRISEで原口健飛に判定負けした。ISKAヨーロッパ・ウェルター級王座に就いたこともあるサウスポーだ。
また、今大会にはスペシャルゲストとしてレミー・ボンヤスキーとアレクセイ・イグナショフのK-1ヘビー級レジェンドも招かれて大会に華を添えることが決定している。