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【RIZIN】朝倉未来が平本蓮戦での出血ストップを「万が一、切れちゃっても絶対に止めないでほしい」と榊原CEOにリクエスト。「しっかり白黒つけたいんで」と完全決着を希望=7月28日(日)『超RIZIN.3』

2024/05/23 12:05
 朝倉未来(ジャパントップチーム)が2024年5月22日、自身のYouTubeチャンネルを更新。RIZIN事務所での榊原信行CEOとの会談を公開し、2024年7月28日(日)の『超RIZIN.3』での平本蓮(剛毅會)戦での出血カットストップを「万が一、切れちゃっても絶対に止めないでほしい」と訴えた。  RIZIN事務所に、6月2日(日)の『BreakingDown12』で「安保瑠輝也vs.スダリオ剛」実現を直談判しに向かった朝倉。榊原CEOの承諾により、安保とスダリオによるオープンフィンガーグローブでのキックルール戦(1分3R)が決定したが、その会談中に、朝倉は『超RIZIN.3』(7月28日・さいたまスーパーアリーナ)での平本蓮戦の懸念点を語り始めた。  まず、RIZIN事務所を訪れた朝倉を、榊原CEOは「圧倒的に未来の『応援シート』(『超RIZIN.3』朝倉未来応援シート)が売れている」と歓迎。  朝倉は、「一瞬で売れたそうでありがとうございます。もう買えないんですよね。平本くんの方の応援シートが余っていると思うんで。僕のファンそっち側座ってもらって乗っ取ってください。初の5万超えの景色を皆さんに見せたいんで」と、平本応援団席も朝倉ファンで埋め尽くしたいと笑顔で語った。  21日には弟の朝倉海とのスパーリング画像を公開するなど、好調な様子の朝倉未来は、続けて「調子めちゃめちゃいいですよ。ヤバいッすよ。ちよっと圧倒的な試合になると思うんで。ほんと自信しかないですね」と、因縁のメインイベントへの自信を見せた。  そして朝倉は4月の『RIZIN.46』で好評だったベアナックルファイトの今後の展開について質問。  榊原CEOは「7月に入れるよ」と『超RIZIN.3』で再びベアナックルファイトの試合を組むとした。 「結構、盛り上がっていましたね。めっちゃパンチが速く見える」とベアナックルファイトを評した朝倉だが、ストリートファイトを経験してきた未来にとって、素手の戦いには一家言があり、「素手の方が効かない。表面は痛くてスピードは速くなるけど、格闘家としては(グローブが)でかい方が脳震盪が起きやすい」と、グローブの重さがあった方が脳が揺れやすいと経験から持論を語った。  榊原CEOは、「この間の篠塚辰樹の試合は思ったより凄惨な試合にはならなかったけど、実際に僕らが見た試合は、ボコボコになる、凄惨な悲惨な見る人によっては血だらけのグロテスクな試合で、そういう試合をRIZINのファンが観たときにどういうリアクションをするのか本当は知りたい」と、流血試合がRIZINのなかで受け入れられるか、を見たいとした。  その「出血」について、朝倉未来は、自身の試合に翻り、榊原CEOにリクエストを行った。 「でも、RIZINって止めますよね。UFCってどれだけ血を流しても止めないから。ああいう風にしてほしいですけどね、僕も。血でカットで止められたらちょっと……選手としては」と、RIZINでの出血ストップについて、基準を緩めてほしいと語った。  実は、北米での出血ストップも無いわけではない。それはどのようにカットしているかの判断によるもので、MMAレフェリーのパイオニア、ビッグ・ジョン・マッカーシー氏は、「日本はカットや出血に敏感なように感じます。顔面のカットでよく起こる部位、危険なカットの程度を理解しましょう。上から下への怪我は筋肉に傷がつく傷です。縦の傷は選手にとって非常にやっかいで勝負に影響があります。一方、横向きのカットは試合にさほど影響が出ないことが多いです」と語っている。  そして、RIZINでもカットに対する処置は変わってきている。2021年10月の斎藤裕vs.牛久絢太郎戦では、斎藤のカットによるドクターストップで斎藤がTKO負け。王座が移動したが、2022年12月から、北米と同じカットマンや診断・止血を行うドクターも加わり、止血剤(ボスミン)を使っての止血処置が解禁され、希望する選手には止血処置を施すことが認められている。もちろん、試合を止める権限はRIZINの場合は、第三者機関であるJMOC(日本MMA審判機構)が担うことになる。  朝倉のリクエストに、榊原CEOは、「平本蓮との試合は止めないですよ」と返答したが、実際には「カットによるストップのタイミング」は競技オフィシャルとの確認となるだろう。  朝倉は「ありがとうございます。万が一、切れちゃっても絶対に止めないでほしい」と、今回の試合での出血ストップをあらためて無くしてほしいとした。  榊原CEOは、「そういう風に決着を着けたくないじゃん。ドクターストップというのは。ファンにとっても不完全燃焼の試合にならない方がいいなと」と、同じ意見であることを語っている。 「そこだけはお願いします。しっかり白黒つけたいんで」とリクエストした朝倉。裏を返せば、今回の平本蓮との試合では、両者のどちらかがパンチ・ヒジ・ヒザなどで被弾する可能性があることも見越しての発言であろう。  同時に試合まで2カ月を残しながら、朝倉は「JTTがいますごくいいんで。コーチがすごくいい。レスリングと打撃のコーチが、UFCチャンピオンとか育てている人が入ったんで、みんな同じ時間に集まって、1分でも遅れたら腕立て・バービー地獄が始まる。JAPAN TOP TEAMっていう名前が良くて、海外から日本に来た選手がみんなこっちに来る」と、充実の環境でレベルアップしていることも語っている。  果たして朝倉の願いは杞憂に終わるか、それとも──。
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