2024年7月7日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館『K-1 WORLD MAX 2024』の対戦カード発表記者会見が、5月22日(水)都内にて行われた。
スーパー・フェザー級3分3R延長1Rで、山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)と松山勇汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2020 -60kg王者)が対戦。
山本はK-1 WORLD MAXで活躍した山本優弥の弟で、2015年4月にプロデビュー。兄と同じくパンチ&ミドルキックのスタイル。2019年12月、レオナ・ペタスが保持するKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R2分8秒、KOで敗れ王座獲得ならず。2022年に優弥道場を離れ、K-1ジム五反田チームキングスに移籍した。前戦は2023年10月、松本和樹にKO勝ち。戦績は15勝(6KO)12敗1分。
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、西元也史にKO勝ち。前戦はRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ちで6連勝中。戦績は8勝(6KO)1敗のサウスポー。
カルロス菊田K-1プロデューサーは「ひとつのテーマは売り出し中の若手の躍進。松山勇汰と松谷綺、この2人を売り出していく中で素晴らしい試合をしていただきたい」と、20歳の2選手に期待を懸けたマッチメイクだとした。宮田充Krushプロデューサーも「テーマは若手の台頭。チャンスを与えていこうということですが、ずっと頑張ってきた山本選手は松山選手のキャリアの3倍。山本選手がキャリアをもってして松山選手の勢いを止められるのか。それとも松山選手が撃破して上に行くのか」とテーマを掲げる。
今回よりALONZA ABLAZEに移籍した松山は「移籍して初の試合なので、どんな風に変わったかと注目されると思うので今まで以上に強くなった姿を見せられるように頑張りたい」と意気込み。
山本は「前回の試合から期間が空いているけれど出場できるのが嬉しい。次タイトルマッチが組まれてもおかしくない選手と戦えることに興奮しています。必ず激戦になるので期待してください」と激戦を予告した。
互いの印象を聞かれると、松山は「いい意味でしつこい。淡々と攻めて来る。自分のスタイルとは真逆のスタイルの選手という印象です」、山本は「若いですし、これからK-1を引っ張っていく選手だと思いますが、近い距離で仕留めます」とする。
松山は「前回の試合が終わって4月の頭くらいから」ALONZA ABLAZEでの練習を開始したと言い、移籍の理由は「いろいろあるんですが、レオナ(・ペタス)さん、半沢(英俊)トレーナーにも応援してもらう形で送り出してもらいました」とのこと。新しい練習環境では「卜部会長のミットも自分の意見も話しながらしているので、めちゃめちゃ変わったとか、やりやすい・やりにくいはいい意味であまり感じていません」と戸惑うことはなかったという。
「若手の台頭」というテーマに反発心はあるかと聞かれた山本は「自分はベルトを獲っていないし、ベテランだと思ってないので。挑戦者のつもりでこれからまだまだ強くなるつもりなので、挑戦者のつもりで叩き潰したいと思います」と、迎え撃つという意識はないとした。
続けて「松山選手は自分と戦った選手もKOしていて、これから上がってくる選手だと思っていて。次期挑戦者でもおかしくない戦績を出しているし、華もあるし。でもまだ自分はベルトを獲るためにやっているので、ここは負けません。勝ちます」と言い放つ。
どういうところで経験は活かされるかと聞かれると「失敗したこと成功したこと、よかったところ悪かったところ、その歯車が重なってきたと思うので、それがハマった時に強くなったところを見せられると思うのでそれを見せたい」と話す。
どういう決着にしたいかとの質問に、松山は「前回は倒そうとしすぎて倒せなかったので、今回は環境が変わったのでやるべきことをやって、最終的に倒せれば。いい意味で力ますやっていきたい。この前の試合は相手どうこうよりも自分の欠点が見えた試合だったので、今はそこを考えながら練習しています」とし、山本は「毎日トレーナーと1対1で話しながら細かい技術をやっていますが、技術はもちろん私生活のこともいろいろ教わってまだまだ自分伸びるなって。心技体がレベルアップしているので、次の試合でそれを全てぶつけたいと思います」と答えた。
その私生活のアドバイスとは何かと聞かれた山本は「それは秘密で(笑)。自分が結果を残してベルトを獲ったら、その質問をしてくれたら嬉しいです」とする。
今後の展望を聞かれた松山は「強くなりたいひとつの形としてベルトがあるので、KrushでもK-1でもベルトを目指して勝ち続けていきたいと思います」と言い、ジムが変わったので現スーパー・フェザー級王者レオナ・ペタスとの対決もあり得るのかと問われると「でも、自分がレオナさんにたどり着くには数年かかると思っているので、戦うことは考えてないです」と、まだそこまでは考えられないとした。
最後に松山は「前回は自分らしさを見せることが出来なかったので、自分の動きを作り上げていい動きを見せる」とし、山本は「死んでもいいので勝つので、見てくれる皆さんには感動やパワーや興奮を与えられる試合をするのでお楽しみに」との決意を語った。