(C)PANCRASE/GONG KAKUTOGI
2024年6月30日(日)東京・ニューピアホールで開催される『PANCRASE 344/345』の対戦カード発表会見が13日、都内にて行われ、PANCRASEミドル級王者の内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)の参戦ほか、下記10カードが発表された。なお「344」「345」両大会のカード振り分けは後日発表となる。
フェザー級マッチとして、中田大貴(和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック/同級7位)と、キム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM/同級2位)が対戦する。
中田 ザ・リッチ「すべてをかけてぶつかる」
▼フェザー級 5分3R
キム・サンウォン(KOREAN TOP TEAM)2位
中田大貴(和術慧舟會HEARTS/武蔵村山さいとうクリニック)7位
7位の中田“ザ・リッチ”大貴は、MMA3連勝から、2021年11月にRIZIN初参戦で堀江圭功とケージで大激闘の末、判定負け。2022年3月に亀井晨佑にスプリット判定負けで初の連敗も、2022年7月の内村洋次郎戦で1R TKO勝ち。10月の『RIZIN.39』では芦田崇宏に判定負けを喫した。
2023年3月に三宅輝砂に逆転のギロチンチョークを極めると、7月の前戦ではメインイベントで高木亮と対戦。1R、右ストレートでTKO負けしている。今回は再起戦となる。
対するキム・サンウォンは『ROAD TO UFC 2023』でSASUKEにTKO勝ち後、準決勝で中国のイー・ジャーを相手に怪我を押して戦い、判定負けも、PANCRASE11月大会で名田英平に判定勝ち。続く12月大会で高橋遼伍と対戦し、「偶然のバッティングによるテクニカル判定1-1ドロー」だったが、後日の審議により「3R キム・サンウォンのTKO勝利」に変更となっている。
会見で中田は、「前回試合をキャンセル(※対戦相手のシュウジ・ヤマウチが体重超過)することになって、今回、ごつい相手を用意していただきました。自分のすべてをかけてぶつかっていこうと思います」と意気込み。
対戦相手のキム・サンウォンについて、「トータルでめちゃめちゃ出来る選手で、特に打撃も秀でている。遠いところから突っ込んできたり、身体も気持ちも強い。RTUでも準決勝で競っているし、結構厳しい相手」と評した。
KO負け後、ダメージが残るなか、グラップリングのトレーニングも強化し、「Level-G」では阿部右京に判定勝ち。打撃面でも練習環境に変化を加え、韓国修行も行って来た。
中田は「1年前にKO負けして打撃コーチについて、しっかり取り組んできました。その成果も出したいと思います。韓国修行では、UFCで勝つために、打撃重視の練習をしていると感じました。それに筋トレ文化がすごい。フィジカル、筋肉をつける練習をしているところが日本とは違う。ウエイトに意識を置いているように感じました」と、これまでのトレーニングを振り返ると、「その韓国で練習しているキム・サンウォン選手のフィジカルが強いことは容易に想像できる。だからこそ厳しい相手だと思っています。僕も勝ちたい気持ちは強い。持ち前の根性で何とか頑張ろうと思います」と、戦うハートでは負けないとした。
「だいぶランキングも落ちて(※2位から7位)、ずっと悔しい、苦しい思いをしてきました。同じフェザー級の5月の平田直樹選手(2位)とRyo選手(3位)の試合も注目しています」と、ランキングに代わって上がってきた上位の戦いを睨みながら、実力者との国際戦を勝利することで、再浮上を誓った。