MISAKI(左)がムエタイルールに初挑戦、宮﨑小雪とのリベンジマッチを見据えてモンクットペットと対戦(C)ムエタイスーパーファイト
2024年6月30日(日)愛知・名古屋国際会議場イベントホール『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』に出場が発表されていた、初代シュートボクシング日本女子アトム級王者MISAKI(TEAM FOREST)の対戦相手が発表された。
MISAKIの対戦相手はモンクットペット・ペットプラオファー(タイ=モンクットペット・カオラックムエタイより改名)に決定。46kg契約2分5Rで行われる。
モンクットペットはタイ南部ソンクラー県出身の19歳、長い手足からのミドルキックを武器に主にプーケットなどで活躍。2022年には中東ドゥバイで開催された世界アマチュアムエタイ世界選手権45kg級で金メダルを獲得、その後プーケット・パトーンスタジアム105ポンド王座を獲得し、同年10月にはラジャダムナンスタジアム『RWS』に大抜擢、いきなりドゥワンダーウノーイ(元WPMF世界女子ミニフライ級王者)と激突。判定で敗れたものの大きなインパクトを残した。
2023年3月にはプーケット・シンビーボクシングスタジアム105ポンド王座も獲得、その活躍が目に留まりムエタイ最大手のプロモーション・ペッティンディーに所属することになり、今後タイ本国の女子ムエタイ界を背負って立つことが期待されている。
【写真】国内女子アトム級最強の宮﨑小雪(左)と対戦しているモンクットペット
対日本人では2023年12月の『RISE』で宮﨑小雪(TRY HARD GYM)に敗れているものの、ムエタイルールでは2022年10月にKAREN、2023年5月の『ムエローク』では藤原乃愛、9月の『RWS』では伊藤紗弥に勝利している強豪だ。
対するMISAKIは地元愛知県のみならず、シュートボクシング女子部門の期待を一身に背負う看板選手。
【写真】ホンカンラヤーに強烈な右フックを見舞うMISAKI
最初から最後までガムシャラに攻め続ける驚異のスタミナを武器に、4月にもホームリングで一階級上のタイ人選手ホンカンラヤーを2RKOで下し、このところタイ人選手との対戦では3戦3勝3KOとパーフェクトのレコードを持つ。ただしムエタイルールでの試合はプロキャリア10年で初めてだという。とはいえMISAKI本人は「ムエタイルールで勝つというより、判定勝ちを狙わず倒すことだけを考えている」とあくまでKO狙いのスタイルを変えるつもりはないようだ。
「宮崎小雪選手が倒せなかった選手なので、私が5R以内に仕留めてMISAKIの強さを魅せつけたい!」と一度苦杯を舐めている宮崎小雪へのリベンジのためにも負けられない一戦となる。しかし今回はムエタイルール、モンクットペットの土俵であるためいくらMISAKIと言えど奥深いムエタイの妙技に引きずり込まれるかも入れない。