いきなりフェイスオフを仕掛けた児玉(右)に龍華も応戦、両者とも1R決着を宣言した
2024年6月23日(日)東京・後楽園ホール『Krush.162』の対戦カード発表会見が、5月10日(金)都内にて行われた。
ライト級3分3R延長1Rで、龍華(ザウルスプロモーション)と児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が対戦。
龍華は幼少期から空手を学び、数々の実績を残す。高校入学後にキックボクシングの道へ進み、K-1甲子園2019年・2020年連覇。2018年11月にプロデビューし、2019年6月から2021年9月まで8連勝を飾ったが、2022年2月に里見柚己に延長判定で敗れ連勝がストップ。2023年7月に約1年5カ月ぶりに復帰したが篠原悠人に判定負け。11月の再起戦では岩﨑悠斗をKOしたが、2024年3月のRISE対抗戦で陽勇に判定負け。戦績は9勝(6KO)5敗。
児玉は2020年11月からKrushに参戦し、2戦目で提髪和希に判定で敗れるもその後は3連勝。2023年2月に第4代Bigbangスーパーライト級王者・昇也からダウンを奪って勝利するなど勢いに乗っていたが、6月にKNOCK OUT対抗戦で大谷翔司に判定負け。しかし、2024年1月に第6代Krushライト級王者・瓦田脩二をKOする金星を得た。戦績は6勝(2KO)2敗。
両者が登場すると、児玉は龍華の肩を叩いていきなりのフェイスオフを仕掛け、額をつけてのにらみ合いを展開。スタッフが両者を分ける不穏な空気となる中、児玉は「さっさとKrushのタイトルマッチをやりたかったんですけれど、また一人邪魔なヤツが来たから次はコイツをぶっ倒してベルトを獲りに行きます」と挑発。
龍華も「前回の試合から学ぶことがあって、新しいことを取り入れていて。それがアジャストすればさっさと終わらすことが出来てタイトルに絡んでいけると思います」と、さっさと終わらせると言い放つ。
児玉はフェイスオフを仕掛けた理由を聞かれると「ここらで一発盛り上げて、インパクトある試合をしたいと思っているので。若い俺らが盛り上げて全部持って行ってやろうと思います」と、この大会を2人で盛り上げるためだと説明。これには龍華も「試合を見る限りアツい選手なので、自分らでバチッと盛り上げられる試合をしたい」と同意した。
すると児玉は「倒せる? 出来るの? 危機感を持った方がいいよ」と再び挑発。龍華が「出来るよ」と返答すると「いや、厳しいで」と笑う。
児玉が「1R3分以内にKOします」と宣言すると、龍華も負けじと「自分も3分以内に倒します」と、両者揃っての1RでKO宣言。児玉は「どっちが倒れるか見てもらいたいと思います」とした。
では、1RでKO出来なかった場合の公約はあるかと問われると、児玉は「出来なかったらご飯をごちそうしてあげる」とし、龍華も「じゃあ自分もメシおごります」との話となり、児玉が「イタリアンか中華、どっちがいい?」と聞くと龍華は「中華の方が好きだな」。これに児玉が「中華か、龍華だけに。よし、じゃあ高級中華ごちそうしてあげる」と言って笑いを誘い、最初の不穏な空気が最後はほのぼのとした雰囲気に変わっていた。
改めて互いの印象を聞かれると、児玉は「年も近いのでいい選手だと思って見ていた。若い俺らのおもろい試合になると思う。楽しい喧嘩が出来ると思います」、龍華は「アツい試合をするので、自分も負けじとガツガツ行って面白い試合をします」と、両者ともいい試合が出来そうだと口を揃える。
最後に児玉は「いろいろな格闘技があるけれど、BreakingDownとか見ているヤツら、厳しいって。モテない。そいつらは黙って俺らの試合を見ろ。じゃないと厳しい」とメッセージ。龍華は「6月のKrushは自分たちの試合が一番盛り上がる試合になると思うので、現地で見ていただけたらと思います」と、会場へ来て見て欲しいと語った。