ボクシング転向後、9戦全勝で世界王座に就いた武居
2024年5月6日(月・祝)東京ドームで開催された「PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 8」にて、王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)に判定3-0で勝利し、新WBO世界バンタム級王座に就いた武居由樹(大橋ジム)が、試合後インタビューに答えた。
武居は1952年5月に白井義男が日本人初の世界王者となって以来、日本ボクシングコミッション(JBC)が認定する100人目の世界王者となった。9戦目での世界王座奪取は具志堅用高、井岡弘樹に並ぶ史上6位の記録。また、元K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者で、K-1出身者として日本人で初めてボクシング世界王者との二冠王となった。
以下、記者との一問一答の全文。
「今日はありがとうございました。何とかギリギリ勝つことが出来ました」
――最終12R、かなり打たれて危なかったシーンだったと思いますが、物凄い歓声がドーム全体から起こりました。あの時どんな思いで踏ん張れたのでしょうか?
「そうですね。モロニ―選手の気持ちが強くて、ああいう展開になってしまったんですけれども、結構頭の中は凄い冷静で。八重樫さんの試合みたいだと思いながら試合をしていました」
【写真】前日計量にして笑顔でモロニ―と握手した武居
――ドームの声援は力になりましたか?
「そうですね。入場した時から凄く人がたくさんいて、歓声も凄かったのでパワーになりましたね」
――他の競技を原点に持つ選手がボクシングで世界タイトルを獲ることは、格闘技全体の盛り上げにつながると思うんですけれど、この勝利を改めてどういう風にお考えでしょうか?
「自分の古巣のキックボクシングジムの子供たちも、キックボクシングジムにいるんですけれど将来はボクシングの世界王者になりたいという子がたくさんいて、そういう道を切り開けたのは自分にとってよかったかなと思うので、まずは今回勝てて本当に良かったなと思います」
――今後に向けて。
「今後はまだどういう感じか分からないんですけれど、とにかく今はホッとしている気持ちなので。でも、すぐ気持ちを切り替えて次に向けて作っていきます。今日の試合内容ではまだまだなので、また強くなって必ず戻ってきます」