PRIME VIDEO PRESENTS LIVE BOXING 82024年5月6日(月・祝)東京ドーム
▼4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分12R〇井上尚弥(大橋ジム/4団体統一王者)KO 6R 1分22秒×ルイス・ネリ(メキシコ/挑戦者・WBC同級1位)※井上が王座防衛に成功。
1990年2月のマイク・タイソンvs.ジェームス・ダグラス以来、約34年ぶりとなる東京ドームのボクシング興行。そのメインは“モンスター”井上の4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。
1R、井上が大きな右フックを繰り出すと所内から大きなどよめきが起きる。ネリの左フックは井上のスウェーとバックステップで空を切り続ける。クリンチ気味の状態から、井上が左アッパーを打った直後に、ネリの返しの左フックでダウンを奪われる。詰めるネリが左ボディ、左フック。コーナーに詰まる井上だが右アッパーで反撃。コーナーを脱出するとジャブで距離をとる。
2Rは両者慎重な出足。井上はジャブを突いていく。ネリは左フックを強振。サウスポーのネリに対して井上は左へ動きながら左ボディ。井上が下がったところに左フックで飛び込んできたネリに井上が左フックのカウンターでダウンを奪い返す。
3R、踏み込んだ井上がジャブから右ストレートを放つとネリはバランスを崩す。ジャブを打って左フック振るネリだが井上はダッキングでかわす。井上がジャブから右ストレート、そして左フックをヒット。井上は右ボディストレートも打つ。ネリは右手を伸ばした状態から左フック。井上の右ストレートでネリのアゴが跳ね上がる。
4R、ネリの右ジャブに内側から左ジャブを差す井上。距離を詰めて来るネリにジャブ、右ストレート、右ボディを打つ。井上は自分のアゴを叩いて“打ってこい”と挑発すると、速いコンビネーションを打ち込んで場内を沸かす。さらに井上は上体を動かしながらのステップ。右ボディストレート、左ボディの井上。ネリが左ストレートを打つと井上はステップで回り込んで右を打つ。
5R、ジャブの突き合いから右ストレートをヒットさせる井上。ジャブから右ボディストレート、右ストレートを打ち分ける。前に出るネリに右を当て、ネリの左フックはステップでかわす。ガードを固めて頭から入ってきたネリはバッティング。場内は大ブーイングだ。井上の左ボディに左フックを合わせたネリだが、ネリが詰めてくるとロープを背負った井上が左フックでダウンを追加。右ストレートの連打で勝負をかける井上。
6R、ジャブから右ボディストレートを打つ井上。ネリも左ボディを打つ。井上はガードを固めてネリに打たせると左フック。右ストレートでネリをロープ際まで下がらせるとジャブ、左フック、右アッパー、最後は右ストレート。崩れ落ち、マウスピースを吐き出したネリは立てる様子がなく、井上のKO勝ちとなった。
4団体のベルトを持ち、セコンドがWBCのダイヤモンドベルトを掲げる中、井上は「皆さん、こんなにも多くお越しいただきありがとうございました。東京ドームで34年ぶりの、日本人メインイベント、凄いプレッシャーがあったんですけれど皆さんの応援が僕のパワーになりました。ありがとうございました」とファンへメッセージ。
「倒した瞬間はいつになく最高の気持ちでしたけれど、皆さん、1Rのサプライズ、たまにはいかがだったでしょうか?」と笑い、「やっぱりボクサーということでそういうシーンは燃え上がるところがあるので非常にハイテンションで試合をしていました。ここ、東京ドームでネリと試合できたことに感謝します」と言うと、ネリとガッチリと握手を交わした。