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【ボクシング】武居由樹がK-1世界王者からボクシングの世界王者に「足立区から来た武居が東京ドームで世界チャンピオンになりました」

2024/05/06 20:05
【ボクシング】武居由樹がK-1世界王者からボクシングの世界王者に「足立区から来た武居が東京ドームで世界チャンピオンになりました」

元K-1王者の武居がボクシングでも世界を制した

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2024年5月6日(月・祝)東京ドーム

▼WBO世界バンタム級タイトルマッチ 3分12R
×ジェーソン・モロニー(オーストラリア/王者)
判定3-0 ※116-111×2、117-110
〇武居由樹(大橋ジム/挑戦者・同級5位)
※武居が新王座に就く。


 武居は都立足立東高校でボクシング部に入部、キャプテンを務めた。2014年11月、キックボクサーとして『Krush』でプロデビュー。2016年6月、初代Krushスーパー・バンタム級王座に就くと2017年4月には第2代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王座を獲得。2020年3月までに23勝(16KO)2敗の戦績を残すと、12月にK-1卒業とボクシング転向を表明。


【写真】K-1王者時代の武居

 2021年3月にプロデビューを果たし、2022年8月には5戦目でOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王座を奪取。同王座は初防衛に成功すると世界王座を目指すため返上。8戦8勝8KO無敗のパーフェクトレコードで、今回の世界タイトルマッチに挑む。

 王者モロニ―は2020年10月、井上尚弥のWBAスーパー&IBF世界バンタム級王座に挑戦し、7RにKO負け。2023年5月、王座決定戦に勝利してWBO王座に就いた。今回が2度目の防衛戦。

 4Rにモロニーが強引にジャブで入って武居を転倒させると、その後もモロニーは力強いジャブで入って来る。武居は左で入ってきたモロニーに右アッパーを突き上げ、右フックで回り込みながらガードを高く上げるモロニーに左ボディストレート、左ボディフックを打ち込んで優勢な場面を作る。

 5R、モロニーが前へ出て来たところにジャブを合わせる武居。右へ回り込みながらの右フックを多用する武居は、モロニーが返してくると左フック。左ボディを打って右へ回り込む。右へ左へと回り込みながら左右のボディを打つ武居。前へ出てくるモロニーをかわしていく。

 6R、武居はジャブを突く。ワンツーはモロニーのガードを突き破る。前へ出るモロニーへ左ボディを命中させる武居。モロニーはガードを固めて距離を詰めて来るが、ラウンド終了間際に武居が左ボディからの右フックでモロニーをグラつかせた。

 7R、ガードを固めて前に出ようとするモロニーに武居はガードの上から左ストレートや右フックを当て、左ボディからの右フックをヒットさせる。モロニーのジャブをもらう武居だが、左ボディと右フックをそれ以上に当てていく。

 8R、ジャブを出しながら右へ回り込む武居は左ストレートをボディへ入れる。ガードを下げて低く構えた武居にモロニーの左ストレートがクリーンヒット。ジャブを当てにくるモロニーに、武居は右へ動きながら右アッパーや左ボディを打つ。モロニーは右ボディ。武居は両手を下げて挑発するような仕草を見せた。

 9R、互いにジャブ。武居はサイドに動いて左ボディをしっかり当てていく。モロニーのジャブには右アッパー。ジャブをもらう武居にモロニーは右フック。武居のワンツー、左ボディがヒットする。

 10R、武居はジャブから左ボディ。左ストレートをガードの上からでも打っていく。モロニーは前へ出るが武居のステップにかわされパンチを当てることが出来ない。終盤も武居が左ボディをヒットさせていった。

 11R,左へ回り込んで武居の右回りを防ぎにかかるモロニー。しかし、武居はジャブから左ストレート、左ボディ。ジャブで右へ回り込む武居にモロニーは前へ出るも攻撃につなげることが出来ない。

 12R、ジャブを突いて右へ回り込む武居は左ボディ。武居がパンチをまとめると大歓声が沸き起こる。ジャブ、左ストレートを打ち、モロニーの左フックはダッキングでかわす。中盤にモロニーの右フックをもらうと武居は急激にスローダウン。モロニーが左右フックで襲い掛かり、武居はロープを背負いながらも打ち返す。右フックのカウンターをもらいながらも打ち返す。

 最後の最後でピンチに追い込まれた武居だが、最後まで戦い抜いた。歓声と拍手に包まれる東京ドーム。判定は3-0で武居の文句なしの勝利。K-1世界王者からボクシング世界王者となった。日本人の世界王者はちょうと100人目。

「足立区から来た武居が東京ドームで世界チャンピオンになりました」と勝利者インタビューを受ける武居。「12Rけっこうきつくて本当はKOで勝ちたかったんですけれどマロニー選手が本当に強くて、試合前から強いと分かっていたから練習できたし、マロニー選手のおかげで強くなれました。ありがとうございました」と対戦相手にお礼。

 続いて「まず先に大橋会長がチャンスをくれたのでありがとうございます。そして八重樫さんが勝利に導いてくれました。ありがとうございます」とお礼を言うと、パワーオブドリームの師匠である古川誠一会長へ「今日、自分の親父の古川誠一の誕生日で、いつもプレゼントするとサイズがどうとか色がどうのと文句を言うので、今日は文句ありますか(笑)。おめでとう。育ててくれてありがとうございました」と語った。

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