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【GLORY】6・8オランダで「ライトヘビー級グランプリ」開催、ステファン・ラテスク、エル・ボウニ、マスロボイエフら6名の出場が決定

2024/05/01 21:05
【GLORY】6・8オランダで「ライトヘビー級グランプリ」開催、ステファン・ラテスク、エル・ボウニ、マスロボイエフら6名の出場が決定

ヘビー級の次はライトヘビー級で8人ワンデートーナメントのグランプリを開催(C)GLORY

 2024年にヘビー級(無差別)、ライトヘビー級(-95kg)、ミドル級(-85kg)、ウェルター級(-77kg)で4階級のワンデートーナメント「GLORYグランプリトーナメント」を行うGLORYが、6月8日(土・現地時間)オランダ・ロッテルダム・アホイにて『GLORYライトヘビー級グランプリ』(U-NEXT配信)を開催することを発表した。

 3月9日(土・現地時間)オランダ・アーネムのグレドームで開催された『GLORY HEAVYWEIGHT GRAND PRIX』に続き、今度は世界最強のライトヘビー級ファイター8人が、スリリングなワンナイト・トーナメントに挑む。



 すでに出場が決定しているのは、元同級王者セルゲイ・マスロボイエフ(リトアニア)、新星ステファン・ラテスク(ルーマニア)、経験豊富なボグダン・ストイカ(ルーマニア)、「ミスター・クール 」イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ)、4月28日の『GLORY 91』モハメド・アミネをKOして出場権を手にしたパスカル・トゥーレ(フランス)、同じく『GLORY 91』でケビン・オマールをKOしてGP参戦を表明したバフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン)の6名。

 現同級王者のタリク・カバベ(モロッコ)、前王者のドネギ・アベナ(スリナム)はまだ名を連ねていないが、残り2名の枠に入ることが濃厚だ。

「ヘビー級グランプリは、キックボクシング史上最もエキサイティングなイベントのひとつであり、ドラマと感動を一晩で味わうことができた。今こそライトヘビー級が輝く時だ。 現在の出場選手と近々発表されるファイターで、世界最高のスタンドアクションの壮大な夜がまた期待できる。このようなイベントは、最高のファイターがステップアップし、キックボクシングの歴史にその地位を主張する場なのです」と、GLORYエグゼクティブ・ディレクターであるモーリス・ホルスはコメントしている。

■セルゲイ・マスロボイエフ(リトアニア/同級2位)


 マスロボイエフはアマチュアで2018年世界アマチュアK-1連盟WORLD CHAMPIONSHIP K-1ルール +91kg級金メダル、2019年WAKO World Championship K-1ルール -91kg級金メダルなど数々の大会で優勝し、2007年7月のプロデビュー戦ではなんといきなりWKAヘビー級タイトルマッチを行いKOで王座を獲得。2戦目もタイトルマッチでバルティック・ムエタイ・ライトヘビー級王座を獲得した。

 KOKヨーロッパGP 2011ヘビー級トーナメント優勝、欧州格闘技連盟キックボクシングライトヘビー級世界王者、KOKライトヘビー級王座、WAKO PRO世界K-1ライトヘビー級王座など次々とタイトルを獲得。2018年には2度ONEに参戦して2勝している。2019年9月からGLORYに定期参戦し、2022年10月にタリク・カバベとの王座決定戦を判定3-2で制して新王座に就いたが、2023年2月の初防衛戦でドネギ・アベナにTKOで敗れた。戦績は36勝(21KO)6敗。プロボクシングで7勝(3KO)3敗、MMAでは11勝6敗の戦績を持つ。自らを「ドラゴンボールZの大オタク」と呼ぶ。

■ステファン・ラテスク(ルーマニア/同級3位)


 ラテスクはアマチュアボクシングで150戦以上を経験し、ジュニアキック時代にISKA世界クルーザー級王座に就き、プロではまだ無冠だが17勝(8KO)2敗の戦績を誇る。2022年12月のK-1に初来日を果たすと、マハムード・サッタリを強烈な左フックでKOして初黒星を付け、大きなインパクトを残した。2023年3月の2戦目では谷川聖哉にローキックでダウン寸前まで追い込まれるも右フックで逆転KO勝ち。7月はK-Jeeも初回KOに沈めた。GLORYには9月に初参戦を果たし、パスカル・トゥーレに判定勝ちで初陣を飾った。11月の2戦目ではイブラヒム・エル・ボウニをTKOに破っている。

■イブラヒム・エル・ボウニ(モロッコ/同級4位)


 ボウニはメルヴィン・マヌーフの弟子で、2017年2月のK-1に初来日。当時、国内ヘビー級のトップに君臨していた上原誠に2RでKO勝ちを収めると、同年11月の「初代ヘビー級王座決定トーナメント」に参戦。1回戦でKOICHI、準決勝でロエル・マナートに連続KO勝ちという攻撃力の高さを見せつけたが、決勝ではアントニオ・プラチバットに判定負けして準優勝に終わった。

 その後は2018年7月から『ONE』に参戦し、初戦は勝利もタリク・ケバベス、アンドレイ・ストイカに連敗してONEを離脱。2022年6月からGLORYに参戦してマルシアーノ・ブングワンダス、RISEで清水賢吾と1勝1敗のバダ・フェルダオス、ムハマド・バリ、フェリペ・ミケレッティに4連勝。2023年11月にステファン・ラテスクにTKO負けを喫し、連勝がストップした。戦績は41勝(22KO)9敗1分。

■ボグダン・ストイカ(ルーマニア/同級8位)


 ストイカはONEに参戦しているアンドレイ・ストイカの実弟で、これまでにジネディーヌ・アムールラン、フレッド・シッキング、ファビオ・クワシら強豪を倒した実績を持つ。SUPERKOMBATのクルーザー級世界王者、世界空手&キックボクシングユニオン (WKU) クルーザー級世界タイトル、Enfusionライトヘビー級世界王者の座を射止めてきており、国内でも2度ウーシュー(武術)の王者になっている。2023年10月に2016年10月ぶりのGLORY参戦を果たすとルイス・タバレスに判定勝ちした。戦績は58勝(40KO)13敗。。

■パスカル・トゥーレ(フランス/同級9位)


 トゥーレはフランスを主戦場にし、2021年12月にはフランスで行われたK-1ルールの-95kgトーナメントで準優勝。2023年2月の前戦では『ムエタイ・ファクトリー』で元GLORYライトヘビー級王者アルテム・ヴァキトフと対戦して判定で敗れている。GLORYには2023年9月に初参戦し、ステファン・ラテスクに判定で敗れた。2024年4月、GP出場権を懸けてモハメド・アミンと対戦し、判定3-2の大接戦を制してGP出場を決めた。戦績は20勝(7KO)6敗。

■バフラム・ラジャブザデ(アゼルバイジャン/同級2位)


 ラジャブザデは4年ぶりのGLORY復帰戦となった2023年5月、ルイス・タバレスを1Rで右ハイキックKOし、存在感を示した。8月のヘビー級グランプリ予選トーナメントではモハメド・アミンにTKO勝ち、ユルジェンダルに判定勝ちで優勝。2024年3月のGLORYヘビー級GPでは1回戦で元GLORY世界ヘビー級暫定王者タリク・"クッキー"・オサロを破る番狂わせを演じたが、準決勝でレヴィ・リグターズに敗れた。4月のGLORYに連続参戦するとケビン・オマールをKOして「俺がグランプリで優勝してやるよ」と宣言して出場決定。戦績は67勝(59KO)2敗。

 なお、GLORYは4月27日、フランス・パリのDome de Parisにて、エンディ・セメリアがランキング1位のチコ・クワジ相手にウェルター級王座防衛に臨んだ『GLORY91 WELTERWEIGHT WORLD TITLE FIGHT SEMELEER vs. KWASI』(U-NEXT配信)を開催している。 

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