キックボクシング
レポート

【HEAT】アビラルが大激闘で平山迅をKO、4度目の防衛に成功。ヘビー級王座決定戦はイ・ホジェが実方宏介をKO

2024/05/01 19:05
【HEAT】アビラルが大激闘で平山迅をKO、4度目の防衛に成功。ヘビー級王座決定戦はイ・ホジェが実方宏介をKO

平山と大激闘を展開し、最後はTKOに仕留めたアビラル(C)HEAT

HEAT 53
2024年4月27日(土) 愛知・名古屋国際会議場イベントホール

▼第10試合 HEAT KICKミドル級タイトルマッチ 3分5R
〇アビラル・ヒマラヤン・チーター(志村道場/王者)
TKO 4R1分41秒 ※左ボディ
×平山 迅(TEAM ONE/挑戦者)
※アビラルが4度目の防衛に成功。


 アビラルはK-1でジョムトーン、ジョーダン・ピケオー、璃久に3連敗を喫し、一時は引退も考えたという。タイガームエタイでの武者修行を経て、4度目の防衛戦で再起を誓う。挑戦者の平山は皇治の盟友で、渡部太基、塚越仁志、牧平圭太、木村“フィリップ”ミノルといった歴代Krush王者たちと拳を交えてきた。2023年9月には『NARIAGARI』でISKAインターコンチネンタル王座決定戦に臨んだが、モー・アブドゥラマンにTKO負けを喫している。アビラル15勝6敗、平山19勝18敗3分。

 この試合の勝者はISKA王座への挑戦権を手にする査定試合として行われた。


 1R、ステップインしての左ジャブを伸ばして前へ出て行くアビラル。平山もジャブを突いて右ローを蹴って前に出て来るアビラルを止めにいく。ジャブの突き合いが続く中、平山が右ストレートからの左ストレート。アビラルも強いジャブを打ち込む。近距離で左右フックを打ち合う両者。平山の右をもらうアビラルだが、アビラルも右フックをヒットさせる。両者とも危険な距離で打ち合う。

 2R、アビラルのジャブと右ローに平山が強い右ストレートを返してアビラルを下がらせる。アビラルは右カーフを蹴ってのジャブ。平山がジャブでアビラルを仰け反らせるが、アビラルがワンツーの連打で逆襲。これにグラつく平山。アビラルはここぞとばかりにラッシュを仕掛け、ロープを背負う平山に連打を浴びせて左ボディでダウンを奪う。


 カウント8で立ち上がった平山に襲い掛かるアビラルは左ボディの連打と左右フック。左フックと左ボディのダブルを叩き込み、ラウンド終了のゴングと同時に平山が左ボディで2度目のダウンを喫する。またも立ち上がる平山。

 3R、いきなり左ボディを打つアビラル。平山も打ち合いに行き、左フックでアビラルが倒れるがこれはスリップ。左ボディを打つアビラルに平山も猛然と反撃。アビラルの右フックをもらっても前へ出てワンツーを打ち返す平山。右ボディもヒットさせる。アビラルはヒザをアゴに突き上げる。アビラルの猛攻がやみ、平山ジャブで前へ出て右アッパーでアビラルの頭を跳ね上がる。さらにフックの相打ち。平山がワンツーで前へ出る。平山が驚異的な踏ん張りと逆襲を見せた。


 4R、アビラルは顔面への前蹴りでけん制。平山は左フックをクリーンヒットさせ、ジャブと右ストレートで前へ出る。アビラルはワンキャッチからのヒザ。ジャブの打ち合いからアビラルは左ボディ、右ハイ。それでも前に出て打ち合いにいく平山にアビラルが左フックと左ボディの連打を浴びせ、平山がコーナーで防戦一方になったところでレフェリーがストップ。同時に平山が崩れ落ちた。


 大激闘を制したアビラルは「僕も12月にK-1で負けてK-1では3連敗しているんですけれど、こうやってHEATで、地元名古屋で最高な復帰が出来て本当に最高です。メインとして最高な試合を見せられたと思います。僕はこんな盛り上がる試合をどんどんしていくのでこれからも応援よろしくお願いします。これで次のHEATで僕がISKAの世界王者になるので引き続き応援お願いします」とマイクで語った。

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