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インタビュー

【RIZIN】ベアナックルからの刺客・J.マルチネス「篠塚とドッグファイト、上等だ!」

2024/04/29 16:04
【RIZIN】ベアナックルからの刺客・J.マルチネス「篠塚とドッグファイト、上等だ!」

(C)BKFC

 2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』にて、58.9kg契約・ベアナックルファイト(2分5R)で篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)と対戦するJ.マルチネスが試合前に、ベアナックルファイトが、いかにボクシングやキックボクシング、MMAと異なるかを熱く語っている言葉を紹介したい。

 マルチネスの出生地はドイツのフランクフルトで、父はプエルトリコ系。レスリングをバックグラウンドに持つ。

 米軍に入隊し4年間ドイツに駐留後はフォート・キャンベルに配属。退役後、地元カンザスのウィチタに戻ると、Bellatorで23戦しマイケル・チャンドラーらと戦ったデビッド・リッケルズの運営するジムで研鑽を積む。

 2018年7月より地元開催のEFCなどでアマチュアMMA戦績を積み2連勝も経験した。22年4月、BKFC 23にてプロデビュー。2戦目でフライ級チャンピオンのジョン・ドッドソンに挑戦経験のある1位のジョシュア・リッジと対戦するチャンスを掴んだが、3R TKO負けを喫した。

その後プロボクシングルールでの1戦を挟み、23年8月のオースティン・ルイス戦では、1R終了時に左フックが炸裂しKOかとも思われたが、終了のベルが鳴った後の打撃であったとして結果はノーコンテストに終わる。それでも、この試合で一発の破壊力を証明することには成功した。

 相手が誰であろうと構わず真っ向勝負を挑むアグレッシブさと爆発力を発揮し、初めてのベアナックルルールに挑む篠塚辰樹にその拳で洗礼を浴びせるつもりだ。

 素手でボクシングシューズ着用、片手クリンチからの攻撃=ダーティボクシングが可能など、ベアナックルファイト経験者としてマルチネスが語る。

ベアナックルは、もともとの闘争本能みたいなものが大事な戦いだ

「MMAのジムで練習をしていたが、今はボクシングの練習中心だ。

 MMAとベアナックルファイトの違いは、ペースと、緊張感にある。自分はもともとレスリングバックグラウンドで、そこからMMAにアジャストするためのプロ練をしていたんだけど、ボクシング向きではない、つまり腕もすごく短いんだ、僕は。でもそのことが逆にベアナックルになってくると、今言ったペースの問題で、入っていって下から突き上げるような攻撃ができる。

(頭の硬いところに当たると拳を傷めて危険だが?)その通りで、実際BKFCの試合でかなり深いカットをした。ベアナックルファイトはその点でもやっぱりより生々しい、もともとの闘争本能みたいなものが大事な戦いだ。拳そのものが、グローブをつけてやるときとは変わっている。

 今回の試合は125ポンド(フライ級)の階級だが、今回は向こうが130ポンド(58.9kg)を要求してきた。

 篠塚は自分よりも背が高いから、振り下ろすような攻撃になることは、逆に言えば頭に当たって拳を壊すという可能性もあるし、上手くスマートに戦えばカットさせるという可能性もかなり高い。

 やっぱり、ボクシンググローブ、MMAグローブ、そしてベアナックルは、その厚みの違いはすごく大きいから、篠塚がどこまでアジャストしてこれているか、結局はそこが一番重要になってくる。

 ダーティボクシングが使えるべアナックルでは、アンダーフック、クリンチの優位さが際立ってくる。それも多分理解していて、彼は自分の戦いやすい距離を取ろうとかなり長い距離になるんじゃないか。

 篠塚のボクシング時代の試合を見ることはできなかったのだが、(自分がNCになった)オースティン・レーン戦は篠塚のように身長差のあるすらっとした相手で、自分的にはすごくやりやすさを感じていた。スマートに戦う相手に対して俺はドッグ・ファイトで挑む。

 ただ、篠塚はオースティンに比べるとかなり技術は上だと思ってる。篠塚もドッグファイト上等って感じだったよね? それは俺にとっては嬉しいことだし、みんなに激闘を見せられるのが楽しみだよ。そしてRIZINに新しい歴史を刻める!」

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