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レポート

【RIZIN】鈴木千裕が金原正徳に初回TKO勝ちでフェザー級王座初防衛、バンタム級転向の牛久に太田が完封勝利、日韓対抗戦・スーチョルが中島にTKO勝ち、神龍が一本勝ちで「扇久保先生を超えます」、倉本がジヨンとの死闘制す、ベアナックル篠塚がKO勝ち、高木が西谷を初回KO

2024/04/29 15:04
 2024年4月29日(月・祝)16時から、東京・有明アリーナにて『RIZIN.46』が開催された。 ▼第10試合 RIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ 5分3R〇鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)王者[1R 4分20秒 TKO] ※パウンド×金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)挑戦者※鈴木が王座初防衛に成功  鈴木は、RIZINで5連勝後の2023年6月にクレベル・コイケが持つフェザー級王座に挑戦も、1Rに腕十字を極められタップアウト。しかし、400g体重超過したクレベルが王座剥奪の上、試合はノーコンテストに。  続く2023年7月の『超RIZIN.2』で現Bellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブル(ブラジル)と70kg契約で緊急対戦し、1Rに右フックでKO勝ち。大金星を挙げると、11月のRIZINアゼルバイジャン大会でヴガール・ケラモフを1R1分18秒、TKOに破り王座に就いた。今回が初防衛戦。  金原は、元UFCファイターで元SRCフェザー級王者。RIZINではフェザー級で芦田崇宏、摩嶋一整にTKO勝ち。2023年4月の前戦では山本空良から再三のダウンを奪う判定勝ち。9月にはクレベル・コイケに判定3-0で勝利し、タイトル挑戦へ漕ぎつけた。 国歌斉唱。目を閉じて胸に手を当てる金原に、鈴木はシャドーからエビからの柔術立ちを見せる。タイトルマッチ宣言。金原のセコンドには八隅孝平、所英男。鈴木には塩田GOZO、KJらがつく。ゴング。 1R、グローブタッチ後、先に中央を取った鈴木。低めの構えで前足を少し上げながら圧力をかけて左ローは金原が避ける。ともにジャブを見せて、鈴木は左インローの後に右を強振して踏み込む。  その右を掻い潜って事前の宣言通り、勇気を持って組みの金原は、高めのダブルレッグを仕掛ける。右手をオーバーフックで差し上げ、左手で顔を剥がす鈴木は、押し込む金原に左ヒザを突いて体を入れ替える。  四つでロープに押し込み、左足で金原の右足を踏む鈴木。左右で細かいヒザ蹴りも。そこに右のヴァレリーキックを返す金原は左ヒザを腹に突く。鈴木も右ヒザを返すがローブローとなる。  中断後、再開。ともにオーソドックス構え。左インローの鈴木。さらに右ローは金原がかわす。上体を立てた金原に対し、再び低い構えで右カーフを狙う鈴木は左インローも。金原は「蹴ってこい」と言う。右インローからカーフを狙う鈴木。2発目。金原の組みのフェイントに間合いを外す鈴木は右カーフをヒット。  テイクダウンを警戒し、かなり低い構えの鈴木は左ジャブを細かく出してけん制。さらに右カーフをヒット。左手で自身の左ももを叩いてフェイントも織り交ぜ、左インロー。遠間から右ストレートも見せる。これはバックステップでかわす金原だが、続く鈴木の右ローを被弾する。さらに右カーフを当てる鈴木。左前手で結界を張る鈴木は、金原の前手の左フックはかわして右カーフを当てる。  鈴木の左ジャブを見切る金原は、右のノーモーションをヒット! 鈴木の右ローはかわされるが、詰める鈴木は左フック。ここもかわした金原。しかし鈴木は左インローを当てる。右ボディストレートをかわした金原。鈴木は2発目の右ボディストレートを届かせると、得意の右ストレート。これをかわした金原は左から右のワンツーも、鈴木もかわす。  息詰まるスタンド戦。鈴木の左右ローをかわした金原。徐々に圧力をかける鈴木は、下がりながら左ジャブを突く金原をかわして左ボディ! さらに右で前に。金原はレベルチェンジでテイクダウンのフェイントをかけるが、鈴木は反応しながらも圧力を止めず。  左ジャブの金原をかわした鈴木の右に、一瞬足が揃った金原。追う鈴木はここでワンツーの右を強振。ダックして金原が避けるとロープ背に右を返すが、そこに右を狙う鈴木は望んでいた打ち合いの展開に持ち込む。  コーナーに詰めた鈴木は右ヒザも。かわす金原に同側の右も振る鈴木。右に回りコーナーから出る金原をロープ際に詰める鈴木は足を止めてのワンツー。これを左右に上体を振ってかわした金原。鈴木の右アッパーより先に左フックを当てる。  しかし、なおも右ボディアッパーの鈴木は、右から左フック。これも下がりながらもしっかり見た金原は右を打ち返すが、額で受けた鈴木は右を打ち返し! これをもらいながらも右に頭を傾け、左を振る金原だが、かわした鈴木は回転速く左!  その圧力とともにガードを固める金原のガードを超える形で右を当てて金原にマットに両手を着かせると、ガードを固めて立ち上がる金原を詰めて右ヒザ! さらに左アッパーのダブル! 金原をダウンさせると鈴木はハーフガードの金原を潰して左のパウンドのラッシュ!  金原の下からの腕十字もかわした鈴木が、金原が戻した両足を押し込んで中腰からパウンド連打すると、正面から見ていたリングサイドのサブレフェリーから、TKOのバトンが投げ入れられた。  座り込んで苦笑した金原に、鈴木は正座してハグ。  マット上で「有明! 言ったろ? 1R KO勝ちで。有言実行。絶対王者になるって。チャンピンになって、アゼルバイジャンの子供たちに約束したんです。みんなに何になりたい? と聞いたら『サッカー選手になりたいからサッカーする場所がほしい』と。アゼルバイジャンにフットサル場を作りたいんで、僕だけの力じゃなくてクラウドするんでご協力お願いします」と呼びかけた。  続けて、「みんなありがとうございます。これからも絶対王者になる。日本のRIZINを俺が世界のRIZINにします! 俺について来い!」と叫んだ。  さらに「6月ボクシング(6月23日の『KNOCK OUT』代々木大会)でガチファイトで戦ってきます。大先輩の五味(隆典)さんにKO勝ちするので見てください」と次戦をアピール。最後に「本を出しました。『稲妻メンタル』に何で俺が勝ち続けて真っ直ぐこれたかが書かれています。これ読んで、みんなでシビれる人生を生きようぜ」と語った。 [nextpage] ▼第9試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R×牛久絢太郎(ATT/K-Clann)[判定0-3]〇太田 忍(THE BLACKBELT JAPAN) レフェリー:豊永 稔ジャッジ:松宮智生 青・太田 [D0-0 A0-30 G0-20 /赤・▲20]橋本 貴青・太田 [D0-0 A0-0 G0-20 /赤・▲20]石川喬也 青・太田 [D0-0 A0-30 G0-20 /赤・▲20]※3R、赤・牛久、ロープつかみと場外逃避の反則行為に対し、イエローカード(減点20)  アメリカントップチーム入りし、フェザー級からバンタム級に落として戦う牛久と、リオ五輪グレコローマンレスリング59kg級銀メダリストで、MMA5勝3敗の太田が対戦する。 牛久は、斎藤裕に2勝するなどRIZIN3連勝から、クレベル・コイケ、朝倉未来を相手の連敗。米国フロリダのATT修行を経て、2023年9月に萩原京平を判定で下している。 対する太田は、倉本一真、瀧澤謙太相手に連勝後、2023年10月に佐藤将光にスプリット判定負け。しかし、大晦日に芦澤竜誠に1R KO勝ちしている。  1R、サウスポー構えの牛久、オーソの太田。牛久はスイッチしながらサスウポーでゆっくり左アッパーを見せる。左ストレートで飛び込む牛久に、太田はボディロックテイクダウン!  ハーフガードの牛久は、ロープで上体を立てるが、そこでヒザを突いて回してテイクダウンは太田。ニンジャチョークも狙う牛久に、太田は左のパウンド。牛久はロープで立ち上がり。まだクラッチしたままの太田はボディロックから後方に反り投げ! 3度目のテイクダウンを奪う。  クローズドガードの牛久にインサイドからパウンドし、牛久の立ち際に脇に頭入れて肩固め狙い! すぐに足を戻す牛久。クローズドガードから横に腰をずらす牛久だが、右で脇を差す太田。牛久は後転して立ち上がり、ゴング。  2R、牛久は詰めて跳びヒザから首を取ろうとするが、それをキャッチした太田はボディロック。コーナーに向かい背中を見せる牛久のアキレス腱を2度、踏みつける!  正対した牛久。コーナーに押し込む太田にブレーク。スタンド再開。中央を取り圧力をかけてヒザを突く牛久だが、ここで組む太田は、押し込みダブルレッグに切り替え。尻下でクラッチして引き出しと尻を着かせる。  すぐに立ち上がる牛久は、コーナー背に。スタンド肩固めクラッチの太田は強引に首投げへ! しかしここでバックに回った牛久は4の字ロックでリアネイキドチョーク狙い。バックからこつこつ殴る牛久に太田は首を守る。最後は上体を立てた太田が座って牛久が背中についたままゴング。  3R、サウスポー構えで圧力をかける牛久がコーナーを背にした太田にダブルレッグに入るが、ここを切ってがぶった太田はがぶり返し、背中を見せた牛久に背後から左の連打! 正対した牛久をボディロックで回して崩してパウンド。ハーフから肩固めを狙う。  ブリッジする牛久を寝かせる太田。牛久は下からバック狙いも中央に戻す太田は、牛久の三角絞め狙いも察知し、組ませずパウンド。クローズドガードの牛久にインサイドからパウンドし、背中を見せて立とうとした牛久に背後から右ハイ。さらにすぐに詰めてダブルレッグへ。そこにギロチンチョークの牛久が引き込むが、中腰で極めさせない太田。牛久はハーフネルソンに変えるが、ゴング。  判定はロープ掴みと場外逃避もあった牛久に、太田が3-0で完勝。芦澤戦に続く2連勝をマーク。元フェザー級王者をフルマークで完封した。太田はフェザー級上位戦線に大きくアピールする勝利に。  試合後、太田は「THE BLACKBELT JAPANの太田忍です。今日、PANCRASEの試合がありながら駆けつけてくれた鶴屋(浩)さん、ありがとうございました。選手、皆さんのおかげです。もっと上を目指します。メインを早く見たいので、このくらいで切り上げます」と語った。 [nextpage] 【日韓対抗戦】 ▼第8試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R×中島太一(ロータス世田谷)[2R 0分06秒 TKO] ※パウンド〇キム・スーチョル(韓国)  バンタム級では、韓国勢にとって「大将」格のキム・スーチョルが参戦。MMA21勝7敗1分で、これまで日本人に敗れたことが無いスーチョルは、2023年10月の前戦『ROAD FC 066』63kgトーナメント決勝でも、原口央を2R TKOに下している。 対する中島は、MMA17勝12敗1分。2023年4月の『PANCRASE 333』で暫定王者の田嶋椋との「バンタム級王座統一戦」でフルマークの判定勝ちで王座統一に成功している。RIZIN初参戦となった2022年4月の『RIZIN.35』では、フェザー級でヴガール・ケラモフに敗れている中島だが、PANCRASEバンタム級王者として参戦したRIZIN2戦目の2023年9月の岡田遼戦では、フルマークの判定勝利。満を持して、RIZINバンタム級王座獲りに向かう。  1R、ともにオーソドックス構え。先に右を突くスーチョル。中島は右ロー。スーチョルのワンツーはバックステップでかわす。  互いに右ロー。右を当てて左を突き、ダブルレッグも背中はつけない中島。その立ち際の得意のギロチンチョークで絞るスーチョルに、すぐに右手を差し入れて防ぎ、右で差してコーナーまで押し込み、ボディロックでの2度目の崩しでテイクダウン!  右手で頭を巻いたままコーナーで立ち上がるスーチョル。首を解いたスーチョル。中島は離れ際に左ヒジを突いて中央へ。  右の打ち合いはともに頭をズラし、ワンツーから左ミドルに繋ぐスーチョル、中島も蹴りを返す。左ローを当てるスーチョルに右ローを返す中島。スーチョルは飛び込んでのワンツー! 右を被弾した中島だが、圧力をかけ直して右ストレートを伸ばす。スーチョルは右カーフ。中島は左手を下げると、再びスーチョルは右ストレートをを当てる。中島が詰めてゴング。 2R、グローブタッチ。中島の右ローにスーチョルは右から左! 中島が後方に倒れるとパウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。歓喜のスーチョルはリングサイドのジョン・ムンホン代表のもとに駆け寄り、勝利報告。リング上に戻り、「私には大山(倍達)先生と力道山先生のDNAがいると思います。私に勝てる選手がこの世界、日本にいたら次の試合に連れて来て下さい。榊原社長や皆さん、お願いします!」と絶叫した。  対抗戦は2-1で日本が勝ち越しも、スーチョルが韓国勢の大将として白星を挙げた。試合後、スーチョルは、ムンホン代表のもとに駆け寄り号泣したことについて「涙を見せたのは、この数カ月間、思うように練習ができなかったからです。師匠から『今のままではダメ』と言われて特訓を受けてきました。それまでの自分は言うことを聞かなかったので。あらためて、師匠の言葉は聞かなければいけないなと思いました」と語っている。 [nextpage] ▼第7試合 RIZINフライ級(57.0kg)5分3R〇神龍 誠(神龍ワールドジム)[1R 4分29秒 肩固め]×イ・ジョンヒョン(韓国)※2023年『ROAD TO UFC 2』出場  フライ級の神龍は、MMA16勝2敗1分1NC。大晦日・堀口恭司戦からの再起戦。  対するイ・ジョンヒョンは、MMA4勝1敗1分。3分3R&寝技30秒ルールのRoad FC ARCで5連勝後、山本聖悟、秋葉太樹らに勝利。2023年の『ROAD TO UFCシーズン2』に抜擢されると、一回戦で米国のマーク・クリマコに判定負けを喫し、プロ初黒星となった。12月の『ROAD FC 67』でイ・ギルスを1RでKOし、復帰戦を白星で飾っている。  グローブタッチは無し。  1R、サウスポー構えの神龍は右の関節蹴りから。さらに右の蹴り。オーソのジョンヒョンは右ロー。右ミドルハイ。ガードする神龍は左ハイ。それを取らせて足関節の神龍は、ジョンヒョンのスクランブルにレスリングで対抗し、飛行機投げでテイクダウン。サイドを奪う。  右で脇差す神龍にフックガードのジョンヒョンだが、肩固め狙いでパスへ。すぐに背中を見せたジョンヒョンに神龍はバックへ。右足を差し込み、パウンド。リアネイキドチョークへ! 腰をずらしたジョンヒョンに今度は足関節、内ヒール狙いも先に上体を立てて押さえ込みに。  ロープまで這うジョンヒョンの上体を左肩で寝かせて枕にして再び押さえ込み、左脇に頭を突っ込むと肩甲骨裏でクラッチして肩固めへ。ジョンヒョンがタップした。  一本負けで頭を抱えたジョンヒョンだが、最後は笑顔で神龍の手を挙げた。  神龍はリング上で、「どうスか、俺、強いスか。まだ最強じゃないスけど、必ず最強になります。一本勝ち、ほんとうに嬉しいです」と挨拶。  続けて、「榊原さん、今日扇久保さん、いますか? 俺と扇久保さん『超RIZIN.3』でどうですか?」と中学時代の格闘技の師に対戦をアピール。  大晦日に元UFCタイトルコンテンダーのジョン・ドッドソンを下し、この日はリングサイドで観戦していた扇久保は、マット上に上がると、「誠、俺のこと殴れんのか?」と問いかけ、神龍は「あえて言わせてください。扇久保先生、俺はあなたを超えます」と師匠越えを宣言。  扇久保は「榊原さん、このカード、決定でお願いします」と承諾。榊原CEOから「いろいろあったと聞いてるけどやれのか?」と問われ、扇久保は「やります」、神龍も「俺もやります」と答え、7月28日(日)さいたまスーパーアリーナでの師弟対決が決定した。 [nextpage] ▼第6試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R〇倉本一真(リバーサルジム新宿MeWe)[判定2-1]×ヤン・ジヨン(韓国) レフェリー:福田正人ジャッジ:松宮智生 赤・倉本 [D0-0 A0-30 G20-0 /青・▲20]橋本 貴赤・倉本 [D0-0 A0-30 G20-0 /青・▲20]石川喬也 青・ヤン [D0-50 A0-30 G20-0 /青・▲20]※2R、青・ジヨン、ロープつかみの反則行為に対し、イエローカード(減点20)  全日本レスリング選手権大会男子グレコローマン59kg級・60kg級で3連覇を達成している倉本一真は、MMA10勝4敗。近年は加藤ケンジ、魚井フルスイング相手に連勝も、元谷友貴、太田忍に連敗。日韓戦で再起を目指す。  対戦相手のヤン・ジヨンは、キックボクシング出身。2022年7月の沖縄大会で対戦相手の朝倉海が怪我による欠場を受け、階級上の昇侍にリアネイキドチョークで一本勝ち。続く22年11月の『RIZIN LANDMARK 4』では魚井フルスイングにKO勝利を挙げ、RIZIN2連勝を飾った。  2023年6月の『ROAD FC 63kgトーナメント 1回戦』でラザバリ・シャイドゥラエフにまさかの一本負けを喫したが、その後、ムン・ジェフン、高橋謙斗、パク・ジェソンを相手に3連勝中。  1R、サウスポー構えのジヨン。オーソの倉本。ジヨンは遠間から左ハイでけん制。倉本は右インローを当てると四つで崩しに行くが、組み直した倉本。左で差してシングルレッグでコーナーに押し込む。差し上げるジヨンにシングルレッグで引き出そうとするが、コーナーで剥がされないジヨン。  なおも右足にシングルレッグの倉本。手首をコントロールするジヨンに引き込み、外がけのヒールフックの倉本! しかし、立ったまま足を組ませないジヨンがヒザを外して離れる。  左ハイのジヨン。倉本はシングルレッグからダブルレッグでコーナー際でテイクダウン! 右足を束ねる倉本は、コーナーで座るジヨンに細かいパウンド。両足を引いた倉本がマウントから1発落としてゴング。  2R、右ローの倉本に左で飛び込むジヨンは跳びヒザも。倉本はシングルレッグに。そこにギロチンチョークをクローズドにいれて絞るジヨン! しかし、首を抜いた倉本は、テイクダウン狙いから再び足関節へ。引き込みからカーフスライサー狙いも、下の倉本にジヨンはヒジ!  ジヨンがロープ掴みで「イエローカード」。倉本は右目周辺をカットする。左回りの倉本。左ストレートで飛び込み、跳びヒザを突くジヨン。倉本は右瞼をカットでドクターチェック。再開。  右を振った倉本に左を返すジヨン。右を振ってニータップの倉本にがぶりのジヨン。倉本はコーナーまで押し込み左で差して頭を抜き、右ヒザ連打。ボディロックした倉本にジヨンは引き込んでゴング。  3R、跳びヒザのフェイントのジヨンに右で飛び込む倉本。しかし懐深いジヨンはワンツーの左で倉本のアゴを上げさせる。右で振った倉本はシングルレッグからコーナーに押し込み、ハイクロッチからボディロックで横に崩しも、ロープ外にジヨンが出る形で小手に巻いて離れる。  左ストレートをバックステップでかわす倉本。右インローを当てるが、ジヨンも左ストレート! 倉本の組みはさばかれる。ニータップから左で差して投げは倉本だが、切るジヨン。シングルレッグに再び引き込み気味から、レッスルアップでコーナーまでドライブする倉本。コーナーで立つジヨンは差し返して、バックヒジから詰めて頭を押えて左のクリンチアッパーの3連打! さらにギロチンチョーク! 中腰で極めさせない倉本。最後は首を抜いてパウンドで飛び込むと、ジヨンも下から蹴り上げてゴング。  判定はジヨンのロープ掴みもあり、2-1で倉本が勝利。壮絶な削り合いの先鋒戦を競り勝った。試合後、倉本は、「ちょっといっぱい殴られて血も出て、なんとか勝てて良かったです。次、誠と太一が勝って、日本、全勝するんで会場の皆さんの声援が力になるんでよろしくお願いします。最後、大先輩の言葉を借りて──今日はぐっすり眠れるわ」と語った。 [nextpage] ──休憩── ▼第5試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R〇“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)[判定3-0]×井上雄策(リバーサルジム川口リディプス/MAJESTIC) レフェリー:長瀬達郎ジャッジ:松宮智生 赤・ベイノア [D0-0 A0-0 G20-0]橋本 貴赤・ベイノア [D0-0 A0-0 G20-0]石川喬也 赤・ベイノア [D0-0 A0-0 G20-0]  ベイノアは極真会館の2018年全日本ウェイト制空手道選手権大会・軽量級で優勝した実績を持ち、キックボクシングには2016年5月から出場。デビューから7戦全勝でJ-NETWORKウェルター級王座を獲得後はRISEに主戦場を移し、2018年11月にRISEウェルター級王座を獲得した。  2021年6月のRIZINではMMAに初挑戦、弥益ドミネーター聡志に敗れたが、11月のロクク・ダリ戦ではKO勝ちで初勝利をあげた。大晦日には武田光司に腕十字で敗れ、2022年大晦日に宇佐美正パトリックにも敗れると、米国サンノゼの名門ジム・アメリカンキックボクシングアカデミー(AKA)で約1年のMMA修行を積んで来た。  井上は7歳から15歳まで柔道を習い、高校からはレスリングを始め国体3位、全日本社会人オープン優勝の実績を残した。全日本アマチュア修斗選手権で成績を残し、プロデビューとなった2009年4月のTRIBELATEのメインで濱田淳史に一本勝ちを収めた。その後もCAGE FORCEや修斗を主戦場に活躍し、2010年にはプロ修斗新人王を獲得。2013年9月からリングを離れていたが、2015年7月の『巌流島』で復帰。  その後もまたしばらく試合をしていなかったが、2017年4月にPANCRASEに初参戦を果たすと楳原嵩を1RにバックブローでKOし、10月のクリスMAN戦ではTKO勝利を飾り2連勝。2018年の3月のトム・サントスにKO負け、7月の『ONE Warrior Series』でも江藤公洋に敗れた後は格闘技から離れていたが、2023年6月『KROSS×OVER』での所英男とのエキシビションマッチで復帰。RIZIN初参戦となった2023年10月の『LANDMARK 6』で渡慶次幸平にTKO勝利し、約5年半ぶりのMMA復帰を勝利で飾った。  1R、ともにオーソドックス構えから。井上は長い左前手を回してけん制。ベイノアはスイッチしながら前蹴りを見せる。ともに慎重な出だし。左ミドルハイはベイノア。井上も右ストレートを突く。  左ミドルハイはベイノア。腕で受ける井上に。上下に突くベイノアは後ろ廻し蹴りも空ぶり。右前蹴りのベイノア。井上は得意の左前手フックも、右を返すベイノア!  遠間から左ミドルハイのベイノア。さらに右ハイも。ブロックする井上に左ハイも。サークリングする井上に後ろ廻し蹴りも遠い。互いに遠間で立つなか、右ローはベイノア。ゴング。  2R、井上の前手のフックを警戒するベイノア。右ハイ、ローと上下に散らすも中に入っていけない。両者消極的で「注意」後、再開。  左から右で飛び込む井上に、ベイノアはバックフィストも空振り。左ジャブで距離を取るベイノアに井上は詰めて組んで得意のヒザ。しかし、突き放すベイノアは後ろ廻し蹴りは遠い。井上の左ジャブに左ハイを合わせに行く井上が詰めるが、サークリングのベイノア。ゴング。  3R、中央に出る井上に、ベイノアはサークリング。オーソから左ハイは井上はブロック。追う井上に、ベイノアは井上の右をブロッキングからの右を突く。ベイノアの右バックフィストは遠い。蹴りのフェイントも場内からはブーイングも。  井上は左を振って組みに。首相撲ヒザも、その近い距離で左を突くベイノアに井上も離れる。左ジャブのベイノア。左ハイは井上はブロックも右目をカット。  残り1分20秒で井上は組むが、四つで離れるベイノアも逆に組むが、井上は切って、ダブルレッグからバッククリンチ、さらに正対際にギロチンチョーク狙い。外したベイノアに互いに最後は打ち合いに。決定打は無くゴングに。  判定は3-0でアウトボックスで試合をコントロールしたベイノアが勝利。米国AKAでの修行を経て、MMAでは2021年11月のロクク・ダリ戦以来の白星を掴んだ。 [nextpage] ▼第4試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R×中原由貴(マッハ道場)[判定0-3]〇ビクター・コレスニック(ロシア) レフェリー:豊永 稔ジャッジ:松宮智生 青・コレスニック [D0-0 A0-30 G0-20]橋本 貴青・コレスニック [D0-0 A0-30 G0-20]石川喬也 青・コレスニック [D0-50 A0-30 G0-20]  元ONE戦士で大晦日の鈴木千裕戦を落とした中原だが、2023年9月のRIZINでは白川陸斗を打撃に組みを混ぜて撃破。 KUZNYA Fight Clubやタイガームエタイで元UFC世界バンタム級王者のピョートル・ヤンらとも練習するコレスニックは、ムエタイを武器とし、MMA23勝6敗1分。M-1フェザー級王座をかけて、現在UFCで4勝2敗(3連勝中)のネイト・ランドワーとも対戦しており、いずれも判定負けながら、ひとつはダウンを奪うスプリット判定の接戦を繰り広げており、修斗ブラジルライト級王者のチアゴ・シウバには判定勝ちをマークしている。 北コーカサス西部に位置するクラスノダール地方の「KUZNYA Fight Club」所属で、コーカサスのレスリングと、首相撲ヒジ・ヒザを組み合わせたムエタイを武器とし、オーソからの強烈な右ローキック、跳びヒザ蹴り、さらにランドワーをダウンさせた右ハイキックなど、アグレッシブな打撃が持ち味だ。 2023年5月にRIZINに初来日すると岸本篤史、高木凌に連勝。  1R、サウスポー構えの中原。オーソのコレスニックは前に詰めて右テンカオ。中原は左ストレートで前に。コレスニックは右ロー。コレスニックもサウスポー構えにスイッチ。オーソに戻して右ミドルハイを突く。  右前手フックを当てる中原! さらにコレスニックの入りにローで崩す。しかし、コレスニックは中原の左ストレートをかわしての右! 腰が一瞬落ちた中原だがダウンはせず、自ら左右で詰めてペースを戻す。  遠間のワンツーの右が長いコレスニック。中原もワンツーの左も右ミドルハイを腕に当てる。中原のワンツーに組むコレスニックだが、突き放す中原。  中原はワンツーの左で前に。コレスニックはそれを外して右を打ち込む。右の蹴りで応戦。中原も左の蹴り。さらに右足を外に出して左ストレートを突く。  中原の左をダックするコレスニック。細かいステップで互いに打ち終わりを狙い、近くなるとコレスニックが右ヒザを突く。かわす中原だが、詰めるコレスニックが右ストレートから右ハイ。それを肩口で受けた中原が詰めてゴング。  2R、サウスポー構え同士になると左ローを当てる中原。左から右を当てるが、左右からヒザを突くコレスニック。中原の左の蹴りに右ストレートを突く。  中原は左アッパーも突くが、コレスニックは右で差してコーナーに押し込み右ヒザ。コーナーから出る中原。左ストレートを突くが、そこに右を合わせに行くコレスニックは右インロー。  オーソのコレスニックは左右から右の蹴りが煩い。中原は右にずれてインロー。しかし中原の入りに右前蹴りを突いて右ハイを腕に当てる。さらにワンツー。右を被弾した中原の左をかわして右ハイのコレスニックは二段蹴り。  3R、グローブタッチ。右ハイをガード上に当てるコレスニック。中原も左インローを返す。右ジャブ、左ストレートの中原。ブロックするコレスニックは左右の二段蹴りをローに。  左インローを当てる中原。右ジャブを当てるとコレスニックは下がる。しかし右前蹴りを突くコレスニックも右。左インローを当てる中原だが、コレスニックの右に中原はアゴを上げさせられる。  右前蹴りのコレスニック。中原は右! コレスニックは左目を腫らせる。右前蹴りのフェイントを嫌う中原。左に回る中原は、ここでダブルレッグテイクダウン! しかしすぐにロープで立つコレスニックは右の小手でコーナー背に。  体を入れ替えるコレスニックのバックを狙う中原に、シングルレッグで尻を着かせたコレスニックはコーナーに押し込み、声を挙げながら右ヒザ! シングルレッグのコレスニックにギロチンチョークをクローズドガードに入れる中原。絞め上げるが、コレスニックは右手を挙げて極まっていないとアピール。ゴングにすくっと立ち上がる。  判定は3-0でコレスニックが勝利。「ありがとう」と日本語でアピールした。 [nextpage] ▼第3試合 58.9kg契約 ベアナックルファイト 2分5R〇篠塚辰樹(MASTER BRIDGE/剛毅會)[1R 1分33秒 KO] ※右ストレート×J.マルチネス(米国)  篠塚は、ボクシングでアマチュア時代にインターハイベスト8の戦績を残し、プロ転向後はA級ボクサーとして3勝(2KO)1敗の戦績。2018年2月にキックボクシングに転向し、TEAM TEPPEN所属として2018年2月にRISEでプロデビュー。2021年3月にK-1初参戦を果たし、延長戦で小澤海斗に判定2-1で勝利。2021年12月にはKrushフェザー級王座に挑戦したが、新美貴士にKOで敗れる。  2023年3月の復帰戦で林勇汰をKOすると、7月には佑典もKO。10月にはKrushフェザー級タイトルマッチに臨み、王者・森坂陸に判定勝ちでKrushフェザー級王座に就いた。大晦日にはRIZINに初参戦。BreakingDownの冨澤大智とRIZINキックボクシングルール(OFG着用)で対戦し、判定3-0(30-26×2、29-26)で勝利した。3月27日にK-1との契約が円満に満了し、Krush王座の返上を発表している。戦績は12勝(8KO)3敗。  マルチネスは1993年6月6日、30歳。身長160cm、体重57.96kg。ドイツのフランクフルト出身で、父はプエルトリコ系。レスリングをバックグラウンドに持つ。米軍に入隊し4年間ドイツに駐留後はフォート・キャンベルに配属。退役後、地元カンザスのウィチタに戻ると、Bellatorでマイケル・チャンドラーらと戦ったデビッド・リッケルズの運営するジムで研鑽を積んだ。  2018年7月より地元開催のEFCなどでアマチュアMMA戦績を積み2連勝も経験。2022年4月、『BKFC 23』にてプロデビュー。2戦目でフライ級チャンピオンのジョン・ドッドソンに挑戦経験のある1位のジョシュア・リッジと対戦するチャンスを掴んだが、3R TKO負けを喫して連敗。その後プロボクシングルールでの1戦を挟み、2023年8月のオースティン・ルイス戦では、1R終了時に左フックが炸裂しKOかとも思われたが、終了のベルが鳴った後の打撃であったとして結果はノーコンテストに終わっている。  1R、ともにオーソドックス構え。ボクシングシューズを着用する。ゴングと同時にいきなり突進したマルティネス! しかし篠塚は突き放して、ワンツー、さらに右アッパー。  距離を保ち、的確に左ジャブを突く篠塚。サウスポー構えになる篠塚は右ジャブ。さらにオーソに変えて左ジャブ。マルティネスの左フックをかわして右ストレート!  カウンターで浴びてダウンしたマルティネスは立ち上がれず。眉間から出血。試合後、篠塚は「いいね、いいね、ベアナックル! また見たいヤツは俺がやるから楽しみにしていてね!」とマイク。父の遺影を胸に花道を後にした。 [nextpage] ▼第2試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R×山本空良(パワーオブドリームジム)[1R TKO] ※パウンド〇イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)  山本空良は、山本喧一の次男で初代PFCフェザー級王者、前Fighting NEXUS同級王者。小学校5年生で総合格闘技を始め、2017年12月のRIZIN FF アマチュアMMAフェザー級優勝。2018年5月にプロデビュー後、2021年4月にNEXUS初代フェザー級王者に。  2021年11月にRIZIN初出場も鈴木千裕に判定負け。2022年2月に新居すぐるに1R TKO勝ち。2022年3月に元DEEPライト級王者の中村大介にスプリット判定勝ち。寿希也、カイル・アグォンも下し、4連勝をマークも、2022年7月に白川陸斗の負傷欠場を受けてヴガール・ケラモフと対戦し判定負け。2022年11月には、Nexusで横山武司に判定負けでNEXUS王座から陥落している。2023年4月に金原正徳に判定で敗れて以来の試合。 ノジモフはこれまでに空道やボクシング、レスリング、柔道、コンバットサンボとありとあらゆる格闘技を経験し、MMAファイターに。プロデビューとなった2015年4月の『WCSA Combat Ring』では一本負けを喫するも、2戦目には1RにパンチによるKO勝ちを収めた。3戦目は負けはしたが、その後は2018年3月から2022年10月まで7連勝。2023年3月の『UAE Warriors』ではラステル・クダイバーゲノフと対戦するも1Rに敗戦し連勝はストップした。再起戦、そしてRIZIN初参戦となった2023年11月の『RIZIN LANDMARK 7』でホアレス・ディアに判定勝利し、復帰戦を白星で飾った。今回が初来日。  1R、ともにオーソドックス構え。ノジモフの右ローに崩れながらダブルレッグテイクダウンは山本。しかし、下から足を手繰るノジモフ。肩固め狙いの山本にコーナー使い立つ。  左腕で山本の首を抱えたまま立ち上がるノジモフに、引き込む形になった山本はコーナー下に。押し込むノジモフに腰を切り、頭を逃すと、そこにヒザ蹴りはノジモフ! しかし山本は腕十字。ヒジをずらすノジモフに山本はヒザ十字狙いも、そこに強いパウンド・ヒジはノジモフ! ダースチョークを狙う。ヒザ蹴り、パウンドでゴング。  2R、ノジモフの左右、右カーフ、ワンツーに下がる山本。イマナリロールも見せるが、足を触らせないノジモフ。  スタンド再開。ノジモフの左に組む山本だが、引き込む形に。ハーフからパウンド・鉄槌、さらに山本の立ち際に左の蹴りはノジモフ。左ストレートを被弾した山本はさらに蹴りにダウン! 下からの山本の腕十字は極まらず。離れてスタンド勝負のノジモフは右アッパー! さらに右ストレートにダウン。ハーフからサイド奪うノジモフが鉄槌を落としてレフェリーが間に入った。  試合後、ノジモフは「日本が大好きです。準備は出来ています。フェザー級でチャンピオンを獲ることを約束します」と語った。 [nextpage] ▼第1試合 RIZINフェザー級(66.0kg)5分3R〇高木 凌(パラエストラ八王子)[1R 4分4秒 TKO]×西谷大成(JAPAN TOP TEAM)  千葉県出身・24歳の高木は、PANCRSEフェザー級1位。プロMMAデビューから得意の右ストレートで3試合をフィニッシュする怒涛の4連勝も、2022年12月の新居すぐる戦でアームロックを極められ初黒星。  その後、遠藤来生、中田大貴を相手にTKO勝ちで再起も、2023年10月の『RIZIN LANDMARK 6』でビクター・コレスニックに判定負け。RIZIN2戦目で再起なるか。MMA6勝2敗。 岡山県出身で「朝倉未来1年チャレンジ1期生」の27歳・西谷大成はプロMMA6勝6敗のイーブン。2020年のDEEPデビューから白星と黒星を繰り返してきたが、2022年9月のTATSUMI戦、2023年5月の高野優樹戦で初の連勝。2023年6月の『RIZIN.43』でRIZIN初参戦も、跳びヒザ蹴りを鈴木博昭に迎撃されて1R TKO負け。今回が再起戦となる。  メインの鈴木千裕とタイ合宿を積んできた高木。西谷のセコンドにはタイの別ジムで西谷と練習した朝倉未来がつく。  1R、サウスポー構えの西谷。オーソの高木。静かな立ち上がり。右外足を取る位置取りで先に圧力をかける西谷が左インロー。高木は右ストレートから右の蹴りも出す。  西谷は左ストレートを当ててダブルレッグもロープ際で右で小手巻き、バックは許さず。正対して小外がけテイクダウンは高木も両者すぐに立つ。  スタンド。ジャブから右を突き、右ハイの高木。西谷はそこに左を狙う。ともにインロー。左を見せてコーナー背にさせシングルレッグは西谷。  右小手で投げる高木にスクランブルからバック狙いの西谷。突き放す高木はスタンドで、右ハイをガード上に。右ストレートを当てて前に出ると、西谷に向かい挑発して、左ジャブを出して、西谷の打ち返しを誘い込みながら右ストレート! 西谷が前のめりに倒れて、レフェリーが間に入った。  見事、得意のカウンターを当てた高木は試合後、「こんな景色を見れるなんて……自分は19歳でMMAを始めてRIZIN目指して、自分を知らない人がこんな盛り上がってくれて。自分は1人じゃなくて応援するみんなと戦いました。西谷くんがいたから、こんなに見てもらえたと思うし、また西谷くんもDEEPで頑張ってRIZINでもやったら、ズレてると言われなくなる。応援、ありがとうございました。千裕、勝ったぞ!」と語った。  BreakingDown含め、3試合連続KO・TKO負けの西谷はダメージの蓄積が懸念される。
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