MMA
インタビュー

【RIZIN】鈴木千裕「金原さんは打ち合って来るような気もします」と予想「倒すチャンスが5回あるので、その中で倒せれば僕の勝ち」

2024/04/27 14:04
 2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』に出場する全選手の個別インタビューが、27日(土)都内にて行われた。  第10試合のRIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ5分3Rで、金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)の挑戦を受ける王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)は「いつも通りなので特に何も変わらないですね。王者であって挑戦者なので僕は何一つ変わってなくて。でも変えたい気持ちは大きくなりました。格闘技界も自分の未来も大きく変えたいのでその気持ちが大きくなりました」と、初防衛戦であってもいつもと変わらないが、勝って未来を変えたいと話し始めた。 「自ずと変わってきます。勝てば変わるので。自分はまだその領域に行ってないので、勝っていろいろな景色が見えてくると思います。今までもそうだったし、そこまでの過程を本に書くことが出来て(5月5日に発売される初の著書『稲妻メンタル』)、4年前の自分に4年後に本を出しているよと教えてあげたいですね。だから勝ったら変わってきます。その成果を勝って皆さんに言いますよ」と、勝つことによってこれまでも未来が変わってきたと説明。  金原については「なかなか穴がない選手って印象が強いです」とし「思いっきりぶん殴って倒してじゃないですか。そんな展開をみんな見たいし、自分が望んでいるので。なんか金原さんは打ち合って来るような気もしますね。MMAだから打ち合っても組んでもいいし、でも理想は打ち合いですね」と、打ち合う場面があると予想。 「金原さんは打撃もめちゃめちゃ出来ますし寝技も出来ますし、漠然とテイクダウンを取りに来るのではなくて組み立てが大事なので。よーいドンでタックル取れたらみんなやっていますよ。打ち合いで怯んだところにタックルとか、打ち合う場面は必ずある。格闘技は打撃スタートなので、そこでひと展開必然的に起こるので、それは嫌でも起こりますよね」と打撃を当てるチャンスは必ずあるとする。  短期決戦を狙うのかとの質問には「別にフルラウンドでもいいです。早く倒せればいいけれどフルラウンドやっても全然いい。15分の中で倒すチャンスが5回あるので、その中で倒せれば僕の勝ちですよ」と、ピットブル戦でも予告していた倒すチャンスは今回は5回だとした。  拳の負傷に関しては「完治はしないですね毎日使うものなので。でも試合になればフルスイング出来るくらいにはなっています。折れても戦うんですよ、チャンピオンは」とまったく気にしないとする。  最近始めたという和田良覚トレーナーとのフィジカルトレーニングは「本格的にはここ半年くらい。ちょこちょこはやっていました。フィジカルも技術も全部必要なので、その比重が(フィジカルに)置けてなかったので置いてみようって感じでした。実感は試合で分かるんじゃないですか。練習で上手くいっても試合で使えなかったら何の意味もないので。僕の身体にどれだけ落とし込まれているか楽しみですね」と、自分でも成果が楽しみだとした。  では、金原対策と自分の強みを活かす練習ではどちらに比重を置いてきたかと問われると「それは自分の練習が主ですね。金原対策でやるのではなく、自分の足りないところをやっているので己の練習がメインです」と答える。 「長いですよね、この試合までの期間が。自分は1カ月間隔くらいで試合したいので、5カ月くらい空くとその期間練習しないといけないので長い長い(苦笑)好きでやっているのに、どんだけ練習するんだよって感じで自暴自棄になることが多いです。何でこんなに練習するんだよって。だからすぐ試合のオファーください(笑)」と、練習の方が厳しいので試合が出来ない期間がとても長く感じたという。 【写真】公開練習での金原との静かなるフェイスオフ 気持ちが落ち込んだ時はどうするかと聞かれると「アスリートでいる以上は前向きに考えないといけないので、どれだけ嫌なことが起きても切り替えを早くしています…と本に詳しく書いてます(笑)。人間なので落ち込むことはいっぱいありますし、僕はそれを最短で元に戻す方法を知っているのでそれで上手く出来ます。自分の弱点を良く知っているので。気持ちが入ってなくても練習しないといけないんですが、でもこのままでは意味がないから遊びに行こうとか旅行に行こうとか最短でやるようにしています。一応僕も人間ですから(笑)」と、切り替えが早く行動に移せることが自分の強みだと話す。  金原はかつて鈴木の出稽古先であるパラエストラ八王子に所属していた。コーチの1人でもある塩田“GOZO”歩代表から何か言われことはあるか、との質問には「パラエストラ八王子の名誉にかけて勝ってくれ…と多分言ってます(笑)」と答えた。  今後に関して海外の強豪と戦いたい気持ちはと問われると「誰か分からないですけれど強ければ誰でもOKです」と、今後も強い相手と戦っていきたいとした。  また、リング上でのプロポーズやサプライズは考えているかとの質問に「今回は…と言いたいところですが、僕はああいうのはやらない主義なのでやりません(笑)。いろいろあるけれど自分はやらないタイプですね。伝えたいことはみんなの前ではなく、その人に面と向かって言います。もし会場でやったら、その時はすいません」と笑った。
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