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【PFL】35秒TKOの悪夢から3年、渡辺華奈がBellator王者リズ・カモーシュとPFLで再戦!「負けの記憶は勝つことでしか変えられない」──プレーオフ進出の可能性とは?

2024/04/26 15:04
【PFL】35秒TKOの悪夢から3年、渡辺華奈がBellator王者リズ・カモーシュとPFLで再戦!「負けの記憶は勝つことでしか変えられない」──プレーオフ進出の可能性とは?

(C)PFL/Bellaor

 2024年6月13日(日本時間14日)米国コネチカット州アンキャスヴィルのモヒガン・サン アリーナで開催される『PFL 4: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)にて、日本の渡辺華奈(FIGHTER'S FLOW)のPFLリーグ戦2戦目が決定。2021年6月のBellatorで敗れたリズ・カモーシュ(米国)と再戦することが、正式に発表された。

▼PFL女子フライ級 5分3R
渡辺華奈(日本)13勝2敗1分
リズ・カモーシェ(米国)21勝7敗

 渡辺とカモーシェの前戦は3年前。Bellator2連勝で、当時女子フライ級2位のカモーシュと対戦した渡辺は、入場時にコンタクトレンズを外すことを命じられ、視力0.05の裸眼のままカモーシュと対峙。

 オーソ同士で左インローを受けてからの右クロスを浴びて後退。右オーバーハンドを被弾し、金網に詰まり、カモーシェの左右ラッシュにスタンドのままレフェリーが間に入っている。

 開始35秒、TKO負け。渡辺にとってキャリア12戦目の初黒星だった。

 それから渡辺は、デニス・キールホルツを三角絞めに極め、イリマ=レイ・マクファーレンにアウェイでスプリット判定負け。ヴィタ・アルテイガとの接戦をモノにし、PFLに参戦。

 2024年4月のレギュラーシーズン初戦で体重超過のシャナ・ヤングに判定勝ちで「3P」獲得にとどまっている。

 対するカモーシェも4月のPFL初戦は宿敵ジュリアナ・ヴェラスケスとの3度目の潰し合いを判定勝ちで「3P」獲得。

 渡辺戦後に2度ヴェラスケスにフィニュシュ勝利していたカモーシェは、2023年4月にディアナ・ベネットを4R 肩固めに極め、10月にマクファーレンを5R 右ローキックでTKO。ヴェラスケスとの3度目対決に判定勝利した。

 ポイント制で争うレギュラーシーズンの勝ち点は、勝利=3P、ドロー=1P、敗北=0Pとなっており、その勝ち方が一本やKOのようなフィニッシュだった場合にはさらに、1Rなら+3P、2Rなら+2P、3Rなら+1Pのボーナス点が加算される。そのため、1RでKO/一本勝利をした選手は6Pを獲得し、これを「Quick Six(クイック・シックス」と称し、合計5点は「Fab Five(ファビュラス・ファイブ)」、合計4点は「Fast Four(ファースト・フォー)」と呼ばれている。

 現在女子フライ級の順位は、初回フィニュシュの「クイック6」=6Pを獲得選手が3人、そこに判定勝ち=3Pのカモーシェと渡辺がつけている。

◆PFL女子フライ級 初戦後のポイント(※上位4選手がプレーオフ進出)
1位 ダコタ・ディッチェバ(英国)6P
2位 タイラ・サントス(ブラジル)6P
3位 ジェナ・ビショップ(米国)6P
4位 リズ・カモーシェ(米国)3P
5位 渡辺華奈(日本)3P

6位 ジュリアナ・ベラスケス(ブラジル)0P
7位 イララ・ジョアニ(ブラジル)0P
8位 チェルシー・ハケット(豪州)0P
9位 リサ・モールディン(米国)0P
10位 シェイナ・ヤング(米国)-1P ※体重超過

 PFLレギュラーシーズンは基本2試合のみ。各階級の上位4選手が、プレーオフ(トーナメント準決勝にあたる)進出を決め、その順位に応じたシード枠を獲得する。

 女子フライ級は、現時点で6P獲得選手が3選手で、2試合目ではディッチェバが0点のハケットと対戦、サントスとビショップが6点同士で潰し合いとなっている。

 PFL期待の欧州王者ディッチェバ、元UFCサントスとIBJJFノーギ世界王者ビショップの勝者が上位2選手になるとすると、残り2枠は、サントスvs.ビショップの敗者が6Pのまま。

 渡辺もカモーシェも、1R勝利(クイックシックス)で合計9P、2R勝利(ファブ・ファイブ)で合計8P、3Rフィニュシュ(ファスト・フォー)で合計7P。3R判定勝ちの場合、ボーナスポイント無しの6Pに留まる。

 初戦で0Pの選手も、2戦目で1Rフィニュシュすれば6Pを獲得するため、ベラスケスvs.モールディン、ジョアニ(vs.ヤング-1P)の4選手のうち2選手に6P獲得のチャンスが残っている。

 複数選手が同点で並んだ場合は「タイブレーク」規定(※下記)に則り、順位が確定される。

 つまり、渡辺が確実にプレーオフに進出するためには、下位選手が届かない7P以上。3R以内のフィニュシュ勝利を決めたいところだ。

 とはいえ、相手は現Bellator世界女子フライ級王者のカモーシェ。3年前に35秒で敗れた相手に、渡辺は勝ち方よりも、勝ち筋をいかに作るか。

 渡辺はXで、「乾坤一擲。負けの記憶は勝つことでしか変えられない。誰に何を言われようが3年間、毎日自分に嘘なく取り組んできたと自信もって言える。答え合わせだ。勝つぞ」と、意気込みを記している。

【PFLタイブレーク規定】

2人のファイターが同ポイントの場合……

1. 直接対決(すでに同点のファイターに勝っているか?)
2. レギュラーシーズンの試合数(レギュラーシーズンの試合数が多い方。ノーコンテスト、判定負け、不戦勝は試合としてカウントされ、不戦勝の敗戦、体重ミスの試合はカウントされない)。
3. フィニッシュ数
4. 勝率(勝利数÷試合数、引き分けは半勝と数える。勝利数と試合数には不戦勝も含まれるが、ノーコンテストや判定負けはこのステップでは試合とみなされない)。
5. 勝利時にケージにいた時間が最も短いこと(不戦勝の勝利は、ケージ滞在時間15分としてカウントされる)。
6. 負けた時のケージでの滞在時間が最も長い(このステップでは、不戦敗はケージ滞在時間0分としてカウントされる)。
7. 判定に終わったすべての試合における、ジャッジのスコアカードの合計得点。
8. 判定で終わったすべての試合における、対戦相手の合計得点の低さ。
9. 対戦相手(レギュラーシーズンの全対戦相手)のリーグ戦合計得点が最も多いこと。このタイブレークは、体重ミスした相手と戦ったファイターが勝者となる。
10. コインフリップ(リーグはコインフリップを監督するコミッションを選ぶ。リーグは同点のファイターに表と裏をつけ、コインフリップの結果をコミッションに確認させる。)

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