2024年4月19日(日本時間20日)、米国イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナにて、『PFL 3: 2024 Regular Season』(U-NEXT配信)が開催された。ヘビー級&女子フライ級の第1週、ライト級&ライトヘビー級の第2週に続き、2024年3週目はウェルター級とフェザー級のレギュラーシーズンとなる。
レギュラーシーズン、プレーオフ、チャンピオンシップの三部構成
【PFL概要】リーグシーズンにあたる『PFLグローバルシーズン』は、『レギュラーシーズン』6大会+『プレーオフ』3大会+『チャンピオンシップ』1大会がおよそ7ヵ月の間に開催される三部構成で、MMAでは唯一PFLが採用しているスポーツシーズン形式の大会。
レギュラーシーズン中はレギュラーシーズンに登録された1選手につき基本的には2試合が組まれ、各試合の戦績に応じて獲得する勝ち点でランキングされる。その勝ち点に基づき、最終的に各階級の上位4名になった選手たちが、プレーオフ(トーナメント準決勝にあたる)進出を決め、その順位に応じたシード枠を獲得する。
プレーオフ(準決勝)では、シード1位vs.4位、2位vs.3位が対戦(例外あり)。このプレーオフを勝ち抜いた各階級の2選手が優勝賞金100万ドル(約1億5千万円)の『チャンピオンシップ』へ進出し、その年の優勝者およびPFL王者を決める戦いに臨む。
ポイント制のレギュラーシーズンは、勝ち点+一本/KOのボーナス点で、1試合に最大6ポイントを獲得
ポイント制で争うレギュラーシーズンの勝ち点は、勝利=3ポイント、ドロー=1ポイント、敗北=0ポイントとなっており、その勝ち方が一本やKOのようなフィニッシュだった場合にはさらに、1R決着なら3ポイント、2R決着なら2ポイント、3R決着なら1ポイントのボーナス点が加算される。そのため、1RでKO/一本勝利をした選手は6ポイントを獲得し、これを「Quick Six(クイック・シックス」と称し、合計5点は「Fab Five(ファビュラス・ファイブ)」、合計4点は「Fast Four(ファースト・フォー)」と呼ばれている。なお、シーズン制ゆえ、独自のルールとしてグラウンド、スタンディング、クリンチ等あらゆる場面でのヒジでの攻撃は禁止。減点もしくは失格の対象となる。
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PFL 3: 2024 Regular Season 速報
【メインカード】
▼ウェルター級レギュラーシーズン メインイベント 5分3R〇マゴメド・ウマラトフ(ロシア)15-0/170.3lbs ※3P獲得[判定3-0] ※29-28×3×アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)27-5/170.6lbs
1R、ともにオーソドックス構え。コレシュコフの後ろ蹴りをかわしてバッククリンチしたウマラトフ。背後からのヒジ打ち気味に注意後、そのままバックマウントを狙うウマラトフ。しかし、正対して立ち上がるコレシュコフ。
四つでボディロックテイクダウンのウマラトフにコレシュコフはオモプラッタ、ゴゴプラッタ狙い。その足を外すと、コレシュコフはオモプラッタ。
しかし腕を抜いて前を向いたウマラトフが上のまま。コレシュコフのラバーガードを切ってハーフに。ヒジはルール上打てないコレシュコフ。上のウマラトフは鉄槌。6P獲得チャンスの1Rが終了。
2R、先に中央に出たコレシュコフ。そこに左右の蹴りを突き、右ストレートでコレシュコフをダウンさせると、コレシュコフは足を手繰り金網まで詰める。その組みを切ったウマラトフは右ストレートで前に。四つで組んだコレシュコフに小外刈りテイクダウン!
鉄槌を落とすウマラトフに、足を戻してから背中を見せて立とうとするコレシュコフ。その腰を掴んで寝かせようとするウマラトフにケージウォークで後転して亀になるコレシュコフ。
そのバッククリンチから左足をかけてグラウンドに引きずり込むウマラトフ。なおも立つコレシュコフは、押し戻して立ち上がり。右カーフ、右ストレートで前に出てゴング。
3R、左ミドルハイのウマラトフ。コレシュコフが左ジャブ、跳びヒザも、それをかわしたウマラトフががぶりからバックに。バッククリンチにコレシュコフがヒップアタックでフルガードの中に入れると下から腰を切って腕十字狙い。防ぐウマラトフは上から鉄槌。コレシュコフの立ち際にバックを奪いに行くが、正対したコレシュコフは背中を着いてラバーガード狙いも、防ぐウマラトフがインサイドガードからパウンドしてゴング。判定3-0(29-28×3)でウマラトフが勝利。3P獲得となった。
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▼フェザー級レギュラーシーズン コーメインイベント 5分3R〇ブレンダン・ラフネイン(英国)28-5/145.8lbs ※6P獲得[1R 1分26秒 TKO]×ペドロ・カルヴァーリョ(ポルトガル)13-9/145.6lbs
1R、スイッチしサウスポー構えになるカルヴァーリョ。右の蹴りも、その蹴り足を掴んだラフネインは右ストレート。さらにカルヴァーリョはその出入りに右ストレート! さらに右で尻もちを着かせると、跪いて下から足首を掴んだカルヴァーリョに、レフェリーが早めの試合ストップ。勝者コール時にはブーイングが起きた。
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▼ウェルター級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇シャミル・ムサエフ(ロシア)17-0-1/170.8lbs ※5P獲得[2R 0分27秒 KO]×ローガン・ストーリー(米国)15-3/170.6lbs
ムサエフは、ロシアM-1チャレンジで5戦全勝でポーランドのKSWでも3勝0敗1分け。前戦はロシアのRCCで、UFCで岡見勇信にも勝っているアレクセイ・クンチェンコを1R KO。16勝中9KO勝ちをマークしている。
対するストーリーは、元Bellator暫定王者。レスリングのNCAAディヴィジョン1で活躍し、プロMMAで11連勝。ヤロスラフ・アモソフに判定負けでMMA初黒星を喫するも、その後もマイケル・ヴェノム・ペイジをドミネートするなど3連勝で暫定王者に。2023年2月にアモソフとの王座統一戦で判定負けで陥落。2023年8月にブレナン・ワードを2R パウンドTKOで再起を遂げている。17勝中9KO。
1R、サウスポー構えのムサエフに、圧力をかけるストーリーが左を振ってから右で差して押し込み両差し。ボディロックで崩すが、ムサエフは残して中央に戻して突き放す。
ムサエフは左ジャブ、右前蹴り。左三日月蹴り。ストーリーの組みを切って、左にサークリング。右カーフのムサエフ。下がりながら左ミドルも。腹に右前蹴りのムサエフ。
追うストーリーに、右後ろ蹴りを腹に突くムサエフに後退するストーリー。ムサエフは左右で詰めてボディ打ち。しかし、ガード固めてストーリーも右を返す。
その上に左右の強打を放つムサエフに、左フック、右ストレートでストーリーはグラつきながらも両足で踏ん張る。
2R、詰めるストーリーの右ローにムサエフは右アッパー! 身体が浮いたストーリーに、さらに強烈な左フックでダウンを奪うと、後ろを向いて立ち上がろうとするストーリーに左フック。
さらに左脇の下から左フック! ストーリーが前のめりに倒れた。ムサエフが脅威の打撃で2Rフィニュシュ、ファブ5=5Pを獲得。ストーリーはキャリア初のKO・TKO負け。
これまでムサエフといえば、RIZINで活躍したトフィック・ムサエフ(アゼルバイジャン)が名を馳せたが、2024年3月の新生Bellatorを欠場。PFL傘下となったBellatorにまだ出場を果たしていない。
19日の会見では榊原信行CEOが、トフィック・ムサエフの同僚のヴガール・ケラモフが2月の勾留からまだ解かれていないことを明かしている。トフィックに関しても、国外出国が許可されていない可能性があり、今後、PFL&Bellatorにおいて「ムサエフ」は、シャミル・ムサエフの存在感が増していくだろう。
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▼フェザー級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇ガブリエル・ブラガ(ブラジル)13-1/145.4lbs ※6P獲得[1R 4分59秒 TKO] ※左フック×ジャスティン・ゴンザレス(米国)14-4/145.4lbs
ブラガは2023年の準優勝者。決勝でヘスス・ピネドとの再戦で3R TKO負け。Bellatorとの対抗戦ではいったん元同門のパトリシオ・ピットブルとの対戦が発表となったが、1月にコーチでもある父が盗まれたバイクを探しにファベイラに行った際に民兵隊員と勘違いしたギャングに殺害され、試合をキャンセル。引退を表明したが、PFL本戦出場となった。
ゴンザレスはMMA14勝4敗。Bellator3勝3敗。カイ・カマカ3世とアンドリュー・フィッシャーに判定勝ち後、マッズ・バーネル、ティムール・シズリエフに判定負け。
1R、ともにオーソドックス構え。ブラガは左右の前蹴り。ゴンザレスはワンツーの右で前に。左ボディ。詰めるブラガにボディロックで崩して腰を抱き、バッククリンチ狙い。背後からヒザを突くゴンザレス。ブラガは片ヒザ立ちから正対し突き放す。
左右にサークリングするゴンザレスにブラガの蹴りは遠い。1R終了間近。サウスポー構えになるゴンザレスに、ブラガはケージに詰めて左フック! 力が抜けてヒザから崩れたゴンザレス。すぐにレフェリーが間に入った。
胸を押さえるブラガは、ひざまずいて号泣。父の写真をプリントしたTシャツを掲げた。
44歳で亡くなった父についてブラガは、試合後「ここ数カ月とても辛かった。規律を持って、これは自分の仕事である、という事実をしっかり向き合い、自分が何を為さねばならないかが自分のなかで腑に落ちているということ。そういう特質が全て父親を通じて自分に組み込まれた。そして今日、みんなにそれを見せることができた」と語った。
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▼ウェルター級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)29-6/170.6lbs ※3P獲得[判定3-0] ※29-28×3×ネイマン・グレイシー(ブラジル)12-5/170.2lbs
ウェルター級リーグ戦。2022年8月のBellator284以来の再戦。
ゴイチはフェザー級からウェルター級でレヴァン・チョクヘリに一本勝ち後、ネイマンに2R TKO勝ちで2連勝。2023年3月の前戦でマイケル・ペイジのローでヒザを負傷し 1R TKO負け。
ネイマンは、ローガン・ストーリー、ゴイチに連敗後、2023年2月にダンテ・シーロに判定勝ち。10月にベンソン・ヘンダーソンとのグラップリングマッチで腕十字で一本勝ちしている。
1R、ともにオーソドックス構えから。左ジャブのネイマンに、ゴイチが右カーフ。ネイマンも右カーフ。2度目のローをつかむも切るネイマン。近づきヒザ蹴りのゴイチに、組むネイマン。離れて右ヒジのゴイチ。
サウスポー構えになるゴイチわワンツー。ネイマンの右ヒザを掴んでテイクダウンも寝技に行かず。ワンツーの右を当てて前に出てサウスポー構えの左。ネイマンは離れ際に右を当てて、組んで跳び十字狙いも離れるゴイチ。
左右の借りから左ストレートでダウンを奪うゴイチ。ガードのネイマンに深追いせずに立たせると、アゴを引いて前に。ネイマンの組みを右アッパーで止めて、オーソに戻して圧力をかける。
2R、サウスポー構えから入るゴイチ。二段蹴りで前に。回るネイマンはゴイチの左の蹴りを掴もうとするが足を抜くゴイチ。前手争いを制するゴイチに、後ろ廻し蹴りを先に見せて、ゴイチの蹴り返しを掴んで崩したネイマンだが、ゴイチはすぐにスタンドに戻すと、オーソから右カーフを当てる。
右カーフを返すネイマン。前手を伸ばすゴイチにクリンチボクシングから右アッパーを連打。右ストレートで前に出ると右ミドル。ゴイチがワンツーで押し戻してゴング。
3R、サウスポー構えで圧力をかけるゴイチが右アッパー。ネイマンの蹴り足をつかんで持ち上げて押し込む。ネイマンのヒザ着きシングルレッグを切るゴイチ。右前蹴りのネイマンはシングルレッグの2度目を引き込み。ここはハーフガードの中に入ったゴイチは、細かいパウンド。右で差して背中を着かせるとパス狙いでゴング。
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▼フェザー級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇カイ・カマカ3世(米国)13-5-1/145.8lbs ※3P獲得[判定3-0] ※29-28×3×バッバ・ジェンキンス(米国)21-8/145.8lbs
1R、ともにオーソドックス構え。シングルレッグで滑り込むジェンキンスに、カマカは差し上げて離れる。サウスポー構えのジェンキンスは左ミドル! カマカも右インローを返す。
左ミドルのダブルはジェンキンス。カマカの左ダブルをかわして組んでヒザを打つも離れるカマカ。右ハイをガード上に当てる。カマカのシングルレッグを切るジェンキンス。カマカも右ミドルを返すと、前手争いから右ボディのカマカ。
2R、サウスポー構えからの左ミドルを突くジェンキンス。右ストレート、右ミドルを返すカマカは右インロー、ワンツーも、ジェンキンスも左右からシングルレッグテイクダウン。立つカマカにバッククリンチも突き放すカマカ。ボディ打ちから顔面と上下に散らす。ジェンキンスはローシングルでかかとを掴んで持ち上げてカマカを崩すとリアネイキドチョーク狙い。これを前に落としたカマカに、ジェンキンスは立ち上がる。離れ際に左の攻撃も。
3R、遠間で左ミドルはジェンキンス。カマカの右に合わせてダブルレッグテイクダウン。すぐに立つカマカは左アッパー、右ストレート、さらに左で一瞬、腰を落とジェンキンス。右で差して押し込むカマカ。離れるジェンキンスは左右で前に。左ハイもガード上に当てるジェンキンスだが、カマカの組みにバランスを崩すジェンキンス。下からシングルレッグで立ち上がるがとカマカに尻を着かせる。徐々に上に上がり、カマカの上半身を寝かせてゴング。判定3-0(29-28×3)でカマカが勝利。
フェザー級はここまでボリッチ、ヒズリエフ、そしてカマカの3人が判定勝ちの3Pで並んでいる。
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【アーリーカード】
▼フェザー級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇アダム・ボリッチ(ハンガリー)19-2/145.8lbs ※3P獲得[判定3-0] ※29-28×3×エンリケ・バルゾラ(ペルー)20-8-2/146lbs
ボリッチは、Bellatorで4連勝後、2022年10月の前戦でパトリシオ・ピットブルのフェザー級王座に挑戦し判定負け。ヒザの負傷から1年半ぶりの復帰戦となる。
バルゾラはUFC6勝3敗1分。Bellatorでダリオン・コールドウェルに3R TKO勝ち。バンタム級GPではワイルドカードでニキータ・ミハイロフに判定勝ちも準決勝でマゴメド・マゴメドフに4R ギロチンチョークで一本負け。2022年10月にフアン・アーチュレッタに判定負けで連敗も、エリック・ペレス、ジェイロン・ベテスにいずれも判定勝ちで2連勝中。
1R、ともにオーソドックス構え。開始早々バルゾラの左インローがローブローに。再開。ボリッチは右ロー。互いに左もボリッチの長い左が顔面をとらえる。さらに右カーフにバランスを崩すバルゾラ。
左ジャブと前手フックのボリッチ。詰めるバルゾラは大きな右フック。シングルレッグも、切るボリッチがシングルレッグで持ち上げ崩して離れる。
ジャブ&ローのボリッチ。中に入れないバルゾラはジャブの刺し合いで届かず。ボリッチの手がアイポークも再開。詰めるバルゾラは、ヒザを突いて押し込み、ボディロックテイクダウン。立ち上がるボリッチを力を使い、2度持ち上げ崩して手を着かせてバックを奪うも両足はかけず。立ち上がるボリッチが右で差して押し込みゴング。
2R、左ボディすストレートを突き、右オーバーハンドを振るバルゾラ。サークリングして左ジャブのボリッチに組みつくが、突き放すボリッチ。左振って前に詰めるバルゾラに、カウンターの右ストレートを打ち抜いたボリッチがダウンを奪うと、立ち上がるバルゾラに左右の連打から首相撲ヒザも。
さらに詰めると、スタンドバックにつこうとするバルゾラを前に落としてさらに左右。しかし、そこにダブルレッグテイクダウンはバルゾラ! ハーフガードから右で枕で背中を着かせてパスガード、マウント&パウンド。しかしブリッジでリバーサルするボリッチが立ち上がりヒザへ。それを潰して押し倒したバルゾラが休まずパウンドで飛び込みゴング。
3R、互いに左ジャブ。長さはボリッチ。ワンツー。左サークリング。圧力かけるバルゾラは右フック、ストレートで前に。右アッパーにはボリッチが左を返す。右オーバーハンドのバルゾラ。ニータップも差し上げるボリッチ。
右アッパー、左フックはバルゾラ。ワンツーを返すボリッチに右アッパーはバルゾラ。ボリッチは上から右カーフ。バルゾラのヒザ着きのダブルレッグは切ったボリッチはだが、2度目のダブルレッグでテイクダウンを奪うバルゾラ。
右パウンドに差して立ち上がるボリッチも組んで四つから小外も倒されないバルゾラ。跳びヒザのボリッチもさばいてゴング。判定は3-0(29-28×3)でボリッチが勝利。ヒズリエフと並ぶ3Pを獲得となった。
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▼フェザー級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇ティムール・ヒズリエフ(ロシア)15-0/146lbs ※3P獲得[判定3-0] ※30-27×3 ×ブレット・ジョンズ(英国)20-4/145.6lbs
1R、ともにオーソドックス構え。圧力かけるジョンズに、ATTのロゴをつけるヒズリエフはクリンチボクシング。ワンツーから右で差して押し込み。ボディロックテイクダウン! 金網際で腰を抱き、フックガードに戻しジョンズに上からヒジは打てないヒズリエフは中腰になり強いパウンド。ジョンズは蹴り上げで距離を取り、シングルレッグでレッスルアップし、テイクダウン。
下のヒズリエフはオモプラッタで立ち上がり。サウスポー構えにスイッチも。ジョンズの左で差して押し込みゴング。
2R、左ジャブの刺し合いから右はヒズリエフが打ち勝つ。ヒザを触りながら上を打って、ジョンズのシングルレッグ切って横に回ってテイクダウン。ケージ背に座るジョンズは立ち上がり。体を入れ替えてダブルレッグも、切るヒズリエフがスタンドでもアッパー、右カーフ。
しかし、ジョンズは打ち終わりにダブルレッグテイクダウンからバックへ。足をかけさせずに持ち上げたヒズリエフがジョンズを前に落として上に。金網使い立つジョンズは左小手で払い腰狙いもさせないヒズリエフが打撃を見せながらまたも右で差して押し込み。
3R、先に左で差してケージに押し込むジョンズに左で小手に巻いて払い腰テイクダウンはヒズリエフ! フルガードのジョンズにインサイドガードから細かいパウンドのヒズリエフ。ジョンズは金網まで這って上体を立てて座り、スイッチ狙い。しかし、両足をまとめるヒズリエフ。足を抜いて立とうとするジョンズにダブルレッグで再び尻を着かせるが、片ヒザ立ちから背中を譲らず立ったジョンズが前に。
互いに右アッパー。前蹴りのヒズリエフに、跳びヒザのジョンズは、ヒズリエフのシングルレッグを切ってバック狙いもゴング。判定3-0(※30-27×3)でヒズリエフが勝利。15戦無敗ながら11判定勝ちの3P獲得スタートなった。
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▼ウェルター級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇ムラド・ラマザノフ(ロシア)12-0/170.8lbs ※6P獲得[1R 4分06秒 リアネイキドチョーク]×ロレアーノ・スタロポリ(アルゼンチン)13-6/175.2lbs* 体重超過
1R、ラマザノフはONEから参戦。ともにオーソドックス構え。先にスタロポリが圧力をかけて左跳びヒザも、かわしたラマザノフがシングルレッグからケージに押し込み。
左で差すとボディロックテイクダウン。スタロポリにマットに手を着かせるとすぐにバックへ。パウンドを入れながらバックマウント、マウント。
ハーフに戻したスタロポリの腰を抱き、マウントへ。パウンドに顔を避けるスタロポリにリアネイキドチョークへ。腰をずらして半身になろうとするスタロポリをパームトゥパームで絞めてタップを奪った。体重超過のスタロポリに一本勝ちしたラマザノフは、ウェルター級リーグ戦初戦で6P獲得。
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▼ウェルター級レギュラーシーズンバウト 5分3R〇ドン・マッジ (南アフリカ)11-4-1/169.4lbs ※6P獲得[1R 1分02秒 リアネイキドチョーク] ※左ヒザ→RNC×ブレナン・ワード(米国)17-8/170.6lbs
ウェルター級リーグ戦。元UFCのマッジは2連勝後、2021年にPFLに移籍。1勝1敗で今回、2年ぶりの参戦。ワードはBellatorのカイル・クラッチマー欠場の代役。2015年のRIZINではレスリングシューズを履いて出場し、長谷川賢に1Rチョークで一本勝ち。2023年8月にローガン・ストーリーに2R TKO負け。
1R、先に前に出るのはワード。左で差して払い腰テイクダウン! サイド奪うもグラウンドに深追いせず。
サウスポー構えで左アッパーを効かせるマッジは左ヒザ! グラついたワードは強引に組んで2度目の払い腰狙い。それを潰したマッジが、ワードの立ち際に右足だけをかけてリアネイキドチョークをスタンドで極めた。マッジはクイック6=6Pを獲得。
試合後、マッジは「2Rまで続けるつもりだったけど1Rで終わったよ。いまままでライト級で大変だったけど減量がうまくいった。母が亡くなったこともあった。愛してる」と語った。
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▼フェザー級 リザーブマッチ 5分3R〇タイラー・ダイアモンド(米国)13-3/146lbs ※3P[判定3-0] ※30-26×2, 30-28×オットー・ロドリゲス(ブラジル)14-2/145.2lbs
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▼ウェルター級ショーケースバウト 5分3R〇サッド・ジーン(米国)7-0/170.8lbs[1R 2分07秒 TKO] ※サウスポーから前手の右フック、右アッパー×ロマン・ドゥヴィエンヌ(フランス)10-5/170.4lbs