ケラモフ以上の難敵かもしれないアーチュレッタとの対戦を受けたクレベル(C)RIZIN FF
2024年4月19日(金)『Yogibo presents RIZIN.47』(6月9日・国立代々木第一体育館)の対戦カード第1弾が、公式SNSにて発表された。
同日18:00より、榊原信行RIZIN CEOが公式YouTubeチャンネルにて、元RIZINフェザー級王者クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)vs.元RIZIN&Bellator世界バンタム級王者フアン・アーチュレッタ(米国)の決定までの経緯を説明した。
榊原CEOは「実はかなり早いタイミングでクレベルはケラモフとやることで了解を得ていました」と、当初はクレベルvs.ヴガール・ケラモフでのマッチアップを進めていたと打ち明ける。
「ケラモフは2月くらいに勾留されて(RIZINアゼルバイジャン大会に関連するイベントでフーリガン行為を行ったとして逮捕された)、3月中くらいには出てくるのではないかと僕らも考えておったんですけれど、現時点でも勾留が解かれずに。6月であっても出てきて試合に間に合うという確定が今の時点で得られない」と、ケラモフが現時点でも勾留されていることから断念したという。
2月16日の記者会見で榊原CEOは、2月24日の佐賀大会に出場を予定していたが欠場となったケラモフについて「ケラモフたちも一時勾留されていたんですけれども、出てきたことで何とかなると胸をなでおろしていたんですが、アゼルバイジャン当局の最終的な手続き、今回の一連の事件の手続きが完了するまで出国は認めないというのが最終的なアゼルバイジャン政府の結論ということになってしまいました」と説明しているため、まだ出国が認められていないという状況のことかもしれない。
【写真】ケラモフはまだ出国不可能な状況とのことだ
続けて「4月に入ってもそんな状況が続いたので、アーチュレッタが前回自費で飛んできていろいろコミュニケーションをとった中で、フェザー級に転向してRIZINのフェザー級のベルトを狙いたいと。で、今回の契約からはBellator下の契約ではなくRIZINと直接にアーチュレッタと契約して出てくることで合意をして、クレベルにケラモフではなくアーチュレッタとやってくれと提案しました。
クレベルとすると、ケラモフに勝ったら鈴木千裕vs.金原正徳の勝った方とタイトルマッチをやらせてほしいと。最速でファンのみんなも我々も納得するためには、ケラモフに勝つことがクレベルの最終挑戦権を獲得するための試合でした。そのケラモフが難しいという中でアーチュレッタとであれば…アーチュレッタは実はBellatorのデビュー戦はフェザーでやっていて、フェザーでずっと勝利を重ねていて元々はフェザー級が適正階級の選手なのではないかなと。その後にバンタム級に落とすんですけれども、元々がレスリングベースの選手なのでウェイトコントロールが得意な選手なんだと思います。
【写真】前RIZINバンタム級王者アーチュレッタが2階級制覇を狙ってフェザー級に転向
アーチュレッタであればケラモフ以上にインターナショナルなメジャーの中での実績はあると思いますし、簡単な相手じゃない。ケラモフ以上にクレベルはハードルが上がるかもしれないけれど、本人とすると1日も早くRIZINのベルトをもう一度奪取したいとの想いがあるので、アーチュレッタで受けると了解してくれました」と、階級をバンタムから上げることにしたアーチュレッタとの対戦をオファーしたところ、クレベルが了解したと実現までの経緯を説明した。
会見ではなく公式SNSでの発表となったのは「会見ではなくこのようなトリッキーな形での発表になったのは、4人とも海外にいるんですね。選手を集めて会見することが出来ない中で、ファンの皆さんがワクワクドキドキする方法はないかなとこの方法をとらせていただきました」と、同日に発表された堀口恭司(アメリカントップチーム)vs.セルジオ・ペティス(ルーファスポーツ)戦も含めて全員が海外にいるためだとした。
また、同大会の他のカードについては「随時ワクワクドキドキする編成を考えていきます」と、随時発表していきたいとしている。