2024年4月27日(土)東京・後楽園ホール『MAROOMS presents KNOCK OUT vol.2』の記者会見が、8日(月)都内にて行われた。
KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ3分5R延長1Rで対戦する、王者・古村光(FURUMURA-GYM)と挑戦者の壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)が出席。
両者は過去1勝1敗で、これが決着戦となる。山口元気KNOCK OUT代表は「2024年後半にスーパーバンタム級は大きな動きがあって近々発表があると思うので、2人のどちらが勝つかでKNOCK OUT代表として出場できる権利を得ると思うので重要な一戦になる」と、この試合の先に何か動きがあるとした。
壱は「3回目なのでお互い手の内が見えている。古村選手より僕の方が目立っているので、この状況をまとめないといけない。古木(誠也=同級BLACKルール王者)くんにも勝って僕がKNOCK OUTの55kgを代表する選手になったので、ベルトを巻いてKNOCK OUT代表として他団体と戦っていければと思います」と、自分がKNOCK OUTのスーパーバンタム級代表になると言い放つ。
迎え撃つ古村は昨年12月、古木との対戦が決まっていたが欠場。代わって壱が出場した経緯があり、古村は壱にそのお礼を言うと「そこでしっかり勝ってくれたので、自分も借りが出来た。4月大会でタイトルマッチで3度目の勝負をさせてもらうことになりました。3回以上は面白くないと思うのでここでケリをつけて殴り合いましょう」と、これが最終決着戦だとする。
3度目の対決について、壱は「初めてやる相手はリズムが違うけれど、2回体験しているので。古村くんも環境を変えたし、僕はいろいろな選手と練習試合を重ねて、お互い違った環境で試合に挑むので初めてやるつもりでしっかり構えて油断しないでやっていく。3度目については、タイだと同じ選手と年間3回戦うこともあるので、ムエタイっぽくていいなと個人的には思っています」と、3度目の対決でもフレッシュな気持ちで臨めるという。
対する古村は「3回目なのでお互いのことは言葉で言うのは難しいですが、身体で分かっていると思うので、そこは変わらずいつも通り倒しに行くだけです」と壱との対戦は身体が覚えているとした。
古村は今回が初防衛戦。ベルトは獲るよりも守る方が難しいと言われることに「ベルトが懸かってる懸かってない関係なしに、プレッシャーとかも感じてないのでいつも通り倒しに行くだけ」と防衛戦のことは意識していないとする。
壱は5試合連続でベストバウト賞を受賞しており“ベストバウター”を名乗っている。しかし古村は「ベストバウトよりベストファイターを獲りたい。自然にそうなると思います」と自分が大会MVPにあたるベストファイター賞を獲るという。
それに対して壱は「僕はどの選手が見ても分かる通り、ものすごくアゴが弱くて、一発貰ったら倒れてしまう。でも総合力だったら、日本トップクラスだと自負している。僕のアゴの弱さも見せるロマンティックな試合を見せてあげたいなと思っています。僕が貰うか、貰わないかのロマンティックな試合を見せたいです」と言って記者たちを笑わせた。
練習試合を積んできたということについては、「センチャイジムでは過去20年も出稽古を設けていなかったんですが、会長が僕に初めて『行ってきていいよ』と言ってくれて。会長は優しいな、と。それで去年あたりからそういう機会が増え始めたので、同じジムの選手とやるのとはリズムが違う。それに慣れる練習をしてきました。だから僕もリズムが変わっていると思う」と、出稽古が解禁になって違うリズムの選手にも慣れてきたことが今までと違うと説明。
タイトルは「もちろん獲り返したいし、前回も負けているとは思ってないので、それを口にし続けて古木選手に勝ってチャンスを手に入れたので、このチャンスを逃したら持ってない男だと思う。ベルトへの想いあるし、やっぱり僕が持っていないと55kgは面白くないと思います」と、前回タイトルを獲られた試合は負けていないし、奪還すると宣言。
その言葉を受けて古村は「前回は倒しきれなかったのがあるので、今回はしっかり倒してあげようかなという感じです」と、KOして分からせると言い放った。