2024年4月6日(土・現地時間)チェコで開催されたエンターテインメントMMA団体『RedFace 3』にて、何とも奇妙な試合が行われた。
この団体は通常のMMAの試合も行われるが、2人vs.3人が同時に戦う試合や女子同士が尻を叩き合う試合などエンターテインメント性が非常に強い大会を開催している。
今大会では、なんと250kgと50kgの女子マッチが組まれた。“太ったレスラー”ルーシー・ドロベンカ・コトラロヴァは250kgの巨体で、大会へ向けての宣伝映像でユーモラスな主人公を演じて人気者になった。対するレジーナ・ラバホバはアーティストだという。
200kg差というありえない女子マッチは、ノーガードでのしのしと前進して捕まえようとするコトラロヴァを身軽なラバホバがかわし続け、コトラロヴァがタックルに行ったところこれもかわされて転倒。
起き上がったコトラロヴァにラバホバがミドルキック、続いて両手で押したところコトラロヴァはあっさり転倒。ラバホバが右上腕を首に押し当てるとレフェリーが意志を確認。コトラロヴァは全く動くことが出来ず、レフェリーがストップした。
セミファイナルの前に組まれたことで注目度の高さがうかがえたが、あっさりと終了。笑いを提供した形となったコトラロヴァだが、彼女の人生は実に悲しいものだった。
19歳で妊娠した彼女は、子供の誕生を望まなかったパートナーが仕組んだガス爆発によって我が子を失い、重度のやけどを負ったのだという(パートナーは殺人罪で服役中)。その悲しみをまぎらわせるために食べ続け、今のような体型になってしまった。今回の試合が決まったことで健康的な生活を送ることができ、感謝しているとのことだ。