麗也(左)と酒井、妻のためにも家庭の平和のためにも負けられないと闘志を燃やす
2024年5月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 178』の対戦カード発表記者会見が、4月5日(金)都内にて行われた。
フライ級(-51.5kg)3分3R延長1Rで、麗也(Team AKATUKI)と酒井柚樹(TEAM TEPPEN)が対戦する。
麗也は空手とジュニアキックを経て2012年1月に新日本キックでプロデビューし、2015年5月に日本フライ級王座を奪取。そこから8連勝を飾り2017年5月にはISKAインターコンチネンタル王座も獲得するが、2017年11月に瀧谷渉太に敗れた。その後、拳の怪我による2度の手術を経て、2019年9月に復帰戦を行ったがKO負け。一度は引退を発表するも2021年2月に復帰。前戦は2024年2月のRISEで末國龍汰に延長戦の末勝利を収めた。戦績は17勝(6KO)6敗6分。
酒井は長年軽量級で活躍し、次戦で30戦目となるベテラン。近年は『KNOCK OUT』を主戦場として2022年10月には乙津陸と熱闘を展開したが判定で敗れている。2023年10月のRISEで塚本望夢と対戦したが判定負け。戦績は8勝(1KO)17敗4分と黒星が先行しているが、常に盛り上がる試合を見せている。
麗也は「前回ランキングに入っている末國選手とやらせてもらい延長で負けてしまいましたが、ランキングに入らせていただいたのでタイトルを狙っていきたい。しっかり勝ってランキング上位の選手とやらせて欲しいと思います」、酒井は「今回もいい相手を用意してもらったと思っています。進化した姿を5月19日までに作り上げていくので、進化した姿を見せられると思うので楽しみにしてください」とそれぞれ挨拶。
実はこの両者、麗也は佐藤レイナ、酒井は西原朱花とRISEで活躍した元女子キックボクサーを妻に持つ者同士。
そのことについて触れられると、麗也は「結婚生活は僕の方が先輩(昨年結婚)。自分の妻も知られているし、一緒にいるパートナーなのでしっかり勝って2人の力もあるのでそこはしっかり見せたい」と妻のためにも負けられないと意気込み。
酒井は「1年も2年も変わらないと思うし(3月に結婚)、幸せ度合いで言ったら絶対にこっちの方が、見てもらえれば分かるように今日僕のために来てくれているので」と、わざわざ妻が同席してくれたことで自分たちの方が幸せ度合いは上だと主張。「会見に出ることはほぼ夜中に決まった。本当は12時からマツエグの予約があったけれどそれを蹴っ飛ばして来てくれました」とアツアツぶりを発揮。
それに麗也は「こっちは妻が大黒柱なので、働かないといけないので来れなかったんです」と反撃する。酒井は「このタイミングで決まったのも運命と捉えています。自分たちの愛の方が大きいことを見せます」と言い放った。
それぞれ妻とのなれ初めを聞かれると、麗也は「出会いはジム。そのまま自分が好きになって付き合って、1年くらいして一緒に住むようになりました。自分はめんどくさいタイプなんですけれど、理解してくれるので結婚したいと思って毎日結婚したいという気持ちを伝えていました」という。
これに酒井は「運命的なものを感じました。自分たちも出会いはジムで。自分の一方通行から始まって、自分の記憶ではご飯を3回断られました。でも一方通行が届いて今に至ります」と説明。
互いの印象を聞かれると、麗也は「普通に試合は見たことがあって。負けていることも多いけれど普通に強くてアツい試合をして全然侮れない相手だと思っています」、酒井は「新婚だというのと、平均的に全部高い」とする。
両者の妻の存在がクローズアップされる中、麗也は「自分たち2人の力を見せて、普通に圧倒して勝ちたいと思います」、酒井は「自分も同じですけれど2人でと言うか、自分は先月結婚式したばかりで。そこで改めてたくさんの方たちから愛されているんだと感じて、めちゃめちゃ気合いが入っているので、面白い試合はもちろん、10月にやった時とは別人の自分を見せます。楽しみにしてください」と、両者とも“愛”を力に変えて戦うとした。
会見中、酒井は隣にいた西原から何度もアドバイスをもらってのコメントで、すでに尻に敷かれているのがよく分かる様子。これに麗也は「僕なんかもっと全然尻に敷かれています。西原さん、もっとガツガツ行った方がいいですよ。僕んちなんかもっとヤバい。ここには連れてこれないくらいです」と、自分の方が尻に敷かれていると謎の対抗意識を燃やす。
それに酒井は「そこで勝負するつもりはないけれど」と言いながらも「マジで家の自分たちを見たらドン引くと思います。皆さんの想像の3倍くらい理不尽にキレられるので」と、こちらも尻に敷かれていると暴露。それでも「いいバランスがとれて、最終的に自分たちの方がいい夫婦だと思います」と、新婚のアツアツぶりを見せていた。
また、西原からは「選手は引退になりました。今後は応援に力を注いでいきたいと思います」と、結婚を機に現役を引退したことが発表された。