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【PANCRASE】デビューから11カ月、4戦目で女子フライ級王者となった重田ホノカと浅倉カンナのベルト、そして「日本で一番強い三階級制覇の人」=伊澤星花への挑戦へ

2024/04/02 12:04
 2024年3月31日(日)立川ステージガーデンにて30周年記念大会・vol.3『PANCRASE 341』(U-NEXT見逃し配信)が開催された。  第14試合のコ・メインではPANCRASE女子フライ級タイトルマッチ(5分5R)として、王者・端貴代(和術慧舟會 AKZA)に重田ホノカ(THE BLACKBELT JAPAN)が挑戦。  試合は、王座戦の5Rの長丁場のなか、デビューから1年弱・MMA3戦無敗の重田がサウスポー構えで序盤から前手の右、バックフィストを当てて、組んで投げてドミネート。しかし、終盤はベテラン端の切り返しにあい、ポジションを奪われる場面も見せたが、判定は3-0(50-45×2,49-46)で重田が勝利。涙の戴冠となった。  試合後、ベルトを巻いた重田は、「お待たせしました。クイーン・オブ・パンクラシストの重田ホノカです。あんだけ煽っていて、端選手はすごい強くて、途中、心が折れそうになりました。でもセコンドの鶴屋(浩)先生、(浅倉)カンナさんはじめジムの皆さんのサポートのおかげで何とかやり切りました。これでデビュー11カ月目でベルトを巻きました。“日本で一番強い三階級制覇の人”に挑戦できるように頑張ります。私がMMAを始めた理由は浅倉カンナさん、最初に(カンナに)ベルトを巻くと言っていたので、巻きます。いつかカンナさんのように誰かのヒーローになれるように頑張ります」と語った。  重田は、小4から高校卒業まで柔道を学び、中学時に関東大会の個人戦でベスト8、高校では都大会で2位という戦績を持つ。しかし、全国大会での活躍はならなかった。  試合後に重田はSNSで「夢は叶う! って言いたいけど、実際は叶わない方がほとんど。私は実際 柔道で夢を叶えることができなかった。けど今はこうして違った形でやってきたことが報われた。努力は報われるとは限らない。でもだからこそ叶える意味があり、価値がある。私の人生最高です! 今日からまた高みを目指して」と記した。  柔道ではトップに立てなかったが、中2のとき、父親がテレビでRIZINを観ているのを見て、ともに観戦。ダウンした相手にパウンドしている選手に驚き、その大会で浅倉カンナがRENAにリアネイキドチョークを極めてRIZIN女子スーパーアトム級GP優勝に輝いた姿を見て、MMAを志した。  浅倉カンナに憧れて、パラエストラ千葉ネットワーク(現THE BLACKBELT JAPAN)に入門。いちからMMAの手ほどきを受けて、プロ4戦目にして王座挑戦のチャンスを掴んだ。  試合前日、浅倉の背中を追った写真を挙げて「明日は私のヒーローであるこのお方にベルトを1番最初に巻いてあげるんだ!」と誓ってケージに上がり、見事、戴冠。ベルトを浅倉の肩にかけた。  適正体重から1階級上で戦い、第3代フライ級クイーンオブパンクラシストとなった重田は、勝利者マイクで「“日本で一番強い三階級制覇の人”に挑戦できるように」と新たな目標を掲げた。それは、すなわち、現RIZIN女子スーパーアトム級王者にして、現DEEP JEWELSストロー級&アトム級王者の伊澤星花(JAPAN TOP TEAM)への挑戦にたどり着くこと。  重田はベルトを巻いた夜、その意味を「私の本名は、重田星花です。無敗星花対決、私がもう少し強くなったら実現させたい」と語った。  そして、妹弟子である重田の戴冠に目頭を熱くさせた浅倉カンナもまた、今夏の復帰を目指し、女子“黒帯軍団”の頭として、先頭に立ってトレーニングを牽引していることが分かっている。その柏道場のマットには、5分5R戦った翌日の重田ホノカの姿が確認されている。 「KOP WIN」「QOP WIN」ボーナスは3選手に 1:第9代 ライト級キング・オブ・パンクラシスト、雑賀 ヤン坊 達也2:第3代 フライ級クィーン・オブ・パンクラシスト、重田ホノカ3:初代 アトム級クィーン・オブ・パンクラシスト、 SARAMI BEST BOUT▼第12試合 バンタム級 5分3R×田嶋 椋(OOTA DOJO)1位/2022年ネオブラッド・トーナメント同級優勝 61.3kg[判定0-3] ※28-29×3〇井村 塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)3位/2020年ネオブラッド・トーナメント同級優勝 61.15kg BEST FINISH (KO)▼第15試合 PANCRASEライト級タイトルマッチ 5分5R×アキラ(武蔵村山さいとうクリニック/ALMA FIGHT GYM PUGNUS)※第8代ライト級キング・オブ・パンクラシスト 69.95kg[1R 1分42秒 KO] ※右ハイキック〇雑賀“ヤン坊”達也 (1位/DOBUITA)70.0kg※雑賀が第9代王者に BEST FINISH (KO)▼第13試合 PANCRASE女子アトム級選手権試合(トーナメント決勝)5分5R〇SARAMI(パンクラスイズム横浜)#1位/第2代修斗女子世界スーパーアトム級王者・18勝14敗 47.55kg[1R 0分48秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)#2位・8勝3敗 47.4kg※SARAMIが優勝、女子アトム級初代王者に
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