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【ONE】若松佑弥、仙三、平田樹、V.V Meiら参戦意気込み。ロッタンが再び両国に登場! UFC3勝1敗からONE参戦の元五輪代表、日系ハーフのリカ、ジャネット。ヨアナに勝利したモデル兼ムエタイファイターのエカテリーナも参戦=10月13日(日)「ONE:Century 世紀」

2019/08/27 00:08
10月13日(日)、東京・両国国技館で昼夜2大会に分けて行われるONE Championship「ONE:Century 世紀」の1部(10時開始予定)および2部(17時開始予定)のカードが発表された。 既報通り、日本人選手の追加カードとして、一部で岡見勇信vsアギラン・タニ、二部で青木真也vsホノリオ・バナリオが決定。そのほか、第1部で若松佑弥、仙三、平田樹が出場。第2部でV.V Meiの出場も発表された。 第1部の第7試合に出場する若松佑弥は韓国のキム・デファンと対戦。2019年3月の両国大会ではデメトリアス・ジョンソンに2Rギロチンチョークで敗れた若松だが、8月2日のマニラ大会でジェヘ・ユスタキオに1R、右ストレートでKO勝利、再起を果たしている。 対戦相手のデファンは8月16日のONEタイ大会でユーサップ・サーデュラエフに判定負けも、当初サーデュラエフと対戦予定だった上久保周哉が現地入り後、目に菌が入り欠場、緊急の代打出場だった。2月大会でデフォンはその上久保と対戦しており、上久保に判定負けを喫している。2014年にはケビン・ベリンゴンにRNCで一本勝ちするなど、立って良し・寝て良しのウェルラウンダーであるデフォンは、連敗は避けたいところ。今回はバンタム級(※65.8kg)からフライ級(※61.2kg)に落としての初戦となる。 フライ級のトップを目指す若松は、日本大会でのデファン戦に向け、「やってやるぜーーー!! おれが主役だ!!!」とSNSで記している。 第1部の第3試合に出場の仙三は、第5代PANCRASEフライ級王者。2019年3月のONE第1回日本大会でフライ級GP一回戦に緊急出場し、ダニー・キンガッドとタフファイトを繰り広げるも判定負け。所属をFREEDOM@OZからパラエストラ千葉ネットワークに移し、怪我の治療を経て、約7カ月ぶりの復帰戦に臨む。 仙三と対戦するのはURCCで活躍しONE WARRIOR SERIESで3連勝をマーク、本戦出場を決めたリト・アディワン。フィリピンの名門チーム・ラカイ所属で、WARRIOR SERIESでは2度の1R TKO勝ちをマークしている。前戦では、「VTJ 8th」「Bellator 172」にも出場経験のあるアンソニー・ドゥを相手に右フックでダウンを奪う場面も作り判定勝ち。本戦初出場ながら、5連勝中の思い切りのいい強打には仙三も注意が必要だ。 アディワン戦に向け、仙三はSNSで、「相手はこれから必ずONEのトップにくるであろう才能のあるストライカーです。ただ俺もONEのチャンピオンになるつもりでPANCRASEからきました。もう負けられません。応援してくれるみんなの前で負けるのは死ぬほど怖いです。他は何も怖くない。自分の命すべてかけて戦う」と意気込みを記している。 第1部の第4試合に出場の平田樹は、6月の鮮烈一本勝ちから4カ月空けてのONE2戦目。前戦では当時プロMMA1勝1敗のアンジェリー・サバナルに1R 2分59秒、アメリカーナを極めているが、今回の相手イシゲ・リカは4勝3敗とプロMMAのキャリアでは平田を上回る。 日本人の父とタイ人の母を持つ日系タイ人のイシゲ・リカ(石毛里佳)は、柔道家であった亡き父からの影響で格闘技に関心を持ち、9歳から合気道とテコンドーを習い始めた。幼年期にはハーフのためにイジメにあったことを告白しており、格闘技は護身と強い心を持つためでもあったという。ブラジリアン柔術青帯で、シャノン・ウィラチャイ(MMA9勝5敗1NC)と出会いMMAを始めている。 ONEで白星と黒星を交互に繰り返しているイシゲは、平田が勝利しているサバナルに2018年3月に判定負けしており、上位戦線にからみたい平田にとっては必勝体制で臨みたい。日本をルーツに持ち、ONEレギュラー選手でアイドル的存在のイシゲとのマッチアップは、ONEの平田への期待の表れともいえる。8月24日に20歳の誕生日を迎えた平田はSNSで、「さぁ! やるしかねぇよ!!」と気合の投稿をアップしている。 タイガームエタイ所属のイシゲだが組んでの寝技を好むため、組み力の強い平田にとっては打撃でしっかり圧力をかけ、組んでくるイシゲを上回りたい。2度の一本勝ちをマークしているイシゲのバックテイクからのリアネイキドチョークには注意が必要だ。 ともにSNSやYouTubeを使い、日常生活や練習風景をアップするなど自身のプロモーションを積極的に行っており、いまどきの女子ファイター同士の対戦ともいえる。 クシュティ王者でUFC3勝1敗の元五輪代表がONEデビュー 第2部の第5試合に出場のV.V Meiは、MMA20勝11敗1分のベテラン。現在3連勝中で、2018年5月のアンジェラ・リー戦後は負けなしの状態だ。今回の対戦相手のジェニー・ファン(台湾)とは2017年6月に対戦しており、Vがリアネイキドチョークで一本勝ちしている。 ともにアンジェラ・リーと対戦しており、V.V Meiは2戦ともに接戦の末の判定負け。ファンは2015年5月のプロデビューから5連勝も、その後はリー、V、ジナ・イニオン、ジヒン・ラズワンを相手に4連敗中。女子アトム級戦線では、女王リーが朝大会でシャオ・ジンナンを挑戦者に迎え、虎の子のアトム級ベルトの防衛戦に臨むため、同日の夜大会でVは、しっかり王座挑戦をアピールしたいところだ。 アンジェラ・リー、シャオ・ジンナン、イステラ・ヌネス、さらに中国のリン・ホーチン、マレーシアのジヒン・ラズワンあたりの台頭も見逃せないアトム級戦線で抜け出すのは誰か。 [nextpage] また、日本勢以外の追加カードでは、第1部でスタンプ・フェアテックスと接戦を繰り広げた日米ハーフのジャネット・トッドがムエタイルールで参戦。モデルとしても活躍するベラルーシのエカテリーナ・ヴァンダリーバと対戦する。 南カリフォルニアの厳しい家庭で育ち、日本人の母を持つトッドは、幼い頃に「ほかの人とは違う」ことに戸惑いを覚えていたという。「変なランチボックス、お弁当箱……でも自分のユニークさを受け止めようと気づいた。周囲に合わせるのではなく、自分らしくいよう」と決意した結果、体操からムエタイに転じている。 その最初の師匠は、“殺しのキッス”ことセンティアンノーイ・ソー・ルンロート。元ルンピニー王者でラモン・デッカーらと激闘を繰り広げたセンティアンノーイの指導を受けたトッドは「すぐにムエタイに恋をした」という。 23歳でカリフォルニア州で航空宇宙工学の5年間の修士課程を修了。現在も航空宇宙エンジニアとしての仕事に携わり、ムエタイとの二足の草鞋を履く。 トッドはスタンプ戦の判定負け後、ONEキック戦でワン・チンロンに2R KO勝ち、ONEキック世界女子アトム級元王者の“キル・ビー”ことカイティン・チュアンにも判定で勝利しており、3連勝を目指す。 対するヴァンダリーバは、2010年と2011年のWKN女子54kg級世界王者。WMF、IFMAでも王座を獲得しており、2011年11月には、WKNワールドGPでムエタイ時代のヨアナ・イェンジェチックに判定勝利している。 バレーボール、陸上競技、護身術の経験を持つヴァンダリーバは、舞踏の振り付け学校を卒業後、2007年に16歳でキックファイタージムに入門し、キックボクシング始めた。最初のコーチはアンドレイ・クレビン。ブアカーオ・バンチャメーク(元ブアカーオ・ポー.プラムック)と判定までもつれこんだキャリアを持つベラルーシの名選手から立ち技を学び、世界タイトル獲得に至る。 身長は170cmだが、リーチは180cmと長い手足を誇り、オーソドックス構えから繰り出されるワンツーの右ストレートが伸び、左ミドル・ヒザ蹴りと繋ぐコンビネーションは対戦相手を苦しませている。また、ファッションモデルとしても活躍しており、子供との写真からビキニ姿まで様々なスタイルをSNSにアップし、ファンを楽しませている。 ONEで先に実績を積んでいるトッドを相手に、初参戦のヴァンダリーバはどんな試合を見せるか。格闘技を軸に多様なライフスタイルを表現する両者の日本での戦いに注目だ。 さらに第2部の追加カードとして、第9試合ではムエタイ世界フライ級タイトルマッチが発表された。 王者は、8月2日のマニラ大会でジョナサン・ハガティからダウン奪い判定勝利でベルトを巻いた“破壊神”ロッタン ・ジットムアンノン(タイ)。対する挑戦者は、ブラジルのウォルター・ゴンサルベスに決定した。 名門シッソンピーノンジムでサガットペットを師に持つWPMF世界王者のゴンサルベスは、「Mx Muay Extreme Championship」でも60kg級王者に輝いており、左右スイッチから相手の蹴り足を掴んでのパンチやバックフィスト、スーパーマンパンチなど、アグレッシブなファイトスタイルが持ち味。好戦的なロッタンと噛み合うこと必至で、シッソンピーノン所属らしく、ムエマッド、フィームースタイルのどちらの相手でもしっかり戦える強豪だ。 また第6試合のヘビー級戦では、マウロ・チェリリ(イタリア)とアルジャン・ブラー(カナダ)が対戦する。 フォークスタイルレスリングとも共通性があるというインド相撲のクシュティ王者で、インド系カナダ人初の五輪代表選手であるブラーは、2012年ロンドン五輪フリースタイル120kg級に出場。2010年にインドで行われたコモンウェルスゲームで金メダル、2007年のパンナム大会では銅メダルを獲得している。2014年にプロMMAデビュー後、2017年9月からUFCに参戦し、3勝1敗の戦績をあげたが、インドにMMAを広めるため、UFCとは契約を更新せずにONEに加入した。チェリリとは8月のマニラ大会で対戦予定だったがキャンセルとなり、今回が仕切り直しの一戦となる。 MMA13勝3敗のチェリリは、2018年11月に今大会のメインに登場するブランドン・ヴェラに1R KO負けしたものの、2019年3月にアラン・ンガラニに1R TKO勝ちで復活を遂げており、ONE参戦前の5連勝の頃の勢いを取り戻せるか。 なお、気になるダブルヘッダー大会のチケット販売情報は、公式サイトによると「近日発表の予定」だが、本誌の取材では、「8月25日までに購入されたチケットは、その1枚のチケットで第1部と第2部の両大会の観戦が可能となる」ことが確認されている。なお、同大会の模様はONE Championship公式アプリで生中継(無料)の予定だ。 【第1部】(※朝7:30開場 8:30開始 14:00終了予定) ▼第11試合 メインイベント ONE世界女子アトム級(※52.2kg)選手権試合 5分5Rアンジェラ・リー(王者/米国)シャオ・ジンナン(挑戦者/中国) ▼第10試合 ONEフライ級(※61.2kg)ワールドGP決勝 5分3Rデメトリアス・ジョンソン(米国) ダニー・キンガッド(フィリピン) ▼第9試合 ONEライト級(※77.1kg)ワールドGP決勝 5分3Rエディ・アルバレス(米国)ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ) ▼第8試合 ムエタイ 女子アトム級 3分3Rジャネット・トッド(米国)エカテリーナ・ヴァンダリーバ[Ekaterina Vandaryeva](ベラルーシ) 【プレリミナリー】 ▼第7試合 ONEフライ級(※61.2kg)5分3R若松佑弥(日本/TRIBE TOKYO M.M.A)キム・デファン(韓国) ▼第6試合 ムエタイ ストロー級 3分3Rサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)ダレン・ローラン[Darren Roland](フランス) ▼第5試合 ONEウェルター級(※83.9kg)5分3R岡見勇信(日本/EXFIGHT)アギラン・タニ(マレーシア) ▼第4試合 ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R平田 樹(日本/K-Clann)イシゲ・リカ [石毛里佳](タイ) ▼第3試合 ONEストロー級(※61.2kg)5分3R仙三(日本/パラエストラ千葉ネットワーク)リト・アディワン(フィリピン) ▼第2試合 ONEフェザー級(※70.3kg)5分3Rプー・トー(ミャンマー)ユン・チャンミン(韓国) ▼第1試合 ONEキャッチウェイト 68kg契約 5分3Rスノト(インドネシア)クォン・ウォンイル(韓国) ────────── 【第2部】(※16:00開場 17:00開始 23:00終了(予定) ▼第11試合 メインイベント ONE世界ライトヘビー級(※93kg)選手権試合 5分5Rアウンラ・ンサン(王者/ミャンマー)ブランドン・ヴェラ(挑戦者/米国) ▼第10試合 ONE世界バンタム級(※65.8kg)選手権試合 5分5Rビビアーノ・フェルナンデス(王者/ブラジル)ケビン・ベリンゴン(王者/フィリピン) ▼第9試合 ムエタイ世界フライ級タイトルマッチ 3分5Rロッタン ・ジットムアンノン(王者/タイ)ウォルター・ゴンサルベス[Walter Goncalves](挑戦者/ブラジル) ▼第8試合 フェザー級キックボクシングワールドGP決勝 3分3Rジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)サミー・サナ(フランス) ▼第7試合 ONEライト級(※77.1kg) 5分3R青木真也(日本/Evolve MMA)ホノリオ・バナリオ(フィリピン) ▼第6試合 ONEヘビー級(※120kg) 5分3Rマウロ・チェリリ(イタリア)アルジャン・ブラー(カナダ) ▼第5試合 女子アトム級(※52.2kg)5分3RV.V Mei [山口 芽衣](日本/RIKI GYM、和術慧舟會GODS、Hybrid Fighter、Team Teppen)ジェニー・ファン[Jenny Huang](台湾) 【プレリミナリー】 【修斗vsパンクラス 王者対決マッチ】 ▼第4試合 ONEストロー級(※61.2kg)5分3R猿田洋祐(和術慧舟會HEARTS)北方大地(パンクラス大阪稲垣組) ▼第3試合 ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R佐藤将光(FIGHT BASE)ハファエル・シウバ(ブラジル) ▼第2試合 ONEウェルター級(※83.9kg)5分3Rエルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)手塚裕之(日本/ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC) ▼第1試合 ONEライト級(※77.1kg)5分3R松本光史(フリー)久米鷹介(ALIVE)
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