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【UFC】2週連続で女子フライ級がメイン。“6連勝対決”は松濤館空手王者マノン・フィオロが、EBI王者のエリン・ブランチフィールドにフルマーク判定勝利

2024/04/01 15:04
 2024年3月30日(日本時間31日)、米国ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールにて、『UFC Fight Night: Blanchfield vs. Fiorot』(U-NEXT配信)が開催された。  メインイベントは、女子フライ級2位のエリン・ブランチフィールド(米国)と、3位マノン・フィオロ(フランス)の「UFC6戦全勝対決」。  松濤館空手王者のフィオロと、EBI史上最年少王者のブランチフィールドのフライ級無敗対決の勝者は、現同級王者のアレクサ・グラッソと前王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコのTUFコーチ・トリロジー対決後の、次々期挑戦者になると目される。  地元のブランチフィールドに大歓声の会場。ともに“冷血”の視線を中央でかわすなか、試合開始。 ▼女子フライ級 5分5R〇マノン・フィオロ(フランス)[判定3-0] ※50-45×3×エリン・ブランチフィールド(米国)  1R、サウスポー構えのフィオロに、ブランチフィールドはオーソ。中央を取るフィオロに左ローはブランチフィールド。その入りに右前手ジャブをダブルでけん制するフィオロがワンツーで前に。  会場からはブランチフィールドに「USA」コール。その声に後押しされて右から左の蹴りで押し戻すブランチフィールド。バックステップでかわすフィオロ。右ミドルを当てるブランチフィールド。  押し戻すフィオロは左を突いて近くなったブランチフィールドを突き放す。ワンツーのフィオロ。右から左の長い蹴りを腹に突く。  ブランチフィールドの左前蹴りの打ち終わりに先に組んでいったのはフィオロ! ボディロックテイクダウン! そこに右のギロチンチョークを合わせるブランチフィールドだが、左足を外に出しているフィオロ。ブランチフィールドは後方に回して互いに立ち上がりにがぶり。なおも首を取り続けるが、頭を上げるフィオロ。スタンドギロチンにレフェリーがのぞきこむと首を振るフィオロ。金網に押し込むフィオロが体を入れ替えると突き放す。  スタンドに戻るとブランチフィールドが左の飛び込み。そこに実は利き手である前手の右で迎撃するフィオロ。  ブランチフィールドの右の飛び込みをさばくと、サウスポー構えから左ストレート! 下がりながらも的確に当てて、右関節蹴りも。ブランチフィールドの前進に間合いを保つ。詰めて四つで組むブランチフィールドはヒザも離れるフィオロ。長い右ジャブを2度当てる。  強引に詰めて左を当てて押し込むブランチフィールド。四つで体を入れ替えるフィオロに入れ替えて押し込むブランチフィールドはクラッチも切って離れるフィオロ。ホーン。  2R、先に前に出るブランチフィールドに、右のサイドキックのフィオロ。右ジャブを突き、ワンツーから左ハイのブランチフィールドをさばく。  フィオロの右ジャブの打ち終わりにボディロックで組みつくブランチフィールド。左足で小外掛けテイクダウンはブランチフィールド。しかし左小手で左足でまたいだフィオロが上に!  ブランチフィールドの立ち上がりに頭を押えて先に立って離れるフィオロ。右ジャブのフィオロ。そこに左で差して四つながらクラッチするブランチフィールド。ここで左腕を張ってクラッチを切って離れるフィオロ。  距離を詰めてくるブランチフィールドを突き放し、右の関節蹴り。ブランチフィールドの前進に、すっとかわして自ら組んで押し込む。  右サイドキックのフィオロ。飛び込みのブランチフィールドは左の蹴りに繋ぎ、左右と手数を増やしてきた。打ち終わりに組んだフィオロにブランチフィールドも差し返し、離れ際に左ハイを打ち込むフィオロ。  ワンツーから右ミドルのブランチフィールドに、フィオロも左ミドルを返す。疲れが見えるフィオロだが打撃数はフィオロが上。右サイドキック。ブランチフィールドの組みを剥がし、左ハイは空ぶりもブランチフィールドに組ませない。  3R、先にワンツーのブランチフィールド。右ミドルも。右の関節蹴りのフィオロ。喧嘩四つのジャブの刺しあいは長いフィオロ。ブランチフィールドの組みつきをしっかり突き放す。  ブランチフィールドの打ち終わりにワンツーのフィオロ。左の蹴りを突き、左ジャブから組んだブランチフィールドに押し返してケージに押し込むのはフィオロ。  ブランチフィールドが前に出ると、フィオロはサウスポー構えから右ストレート。ブランチフィールドの突進をさばいてブランチフィールドは片ヒザを着く。ブランチフィールドの左ジャブを右に回ってさばくフィオロ。  ブランチフィールドの前進に前手の右を突くフィオロ。ブランチフィールドは右ミドル。バックステップでかわすフィオロは右関節蹴り。ブランチフィールドに組みつかせない。長い左ハイをガード上に当てるフィオロ。  右から左のワンツーのフィオロ。左アッパーは空ぶりも、ブランチフィールドの前進に左ヒザを突き上げ、右サイドキック、左から右をフィオロが当てる。  4R、ブランチフィールドのジャブに右をかぶせて左のフィオロ。ブランチフィールドは右ミドルはヒットさせる。しかしワンツーのフィオロ。右関節蹴り。ブランチフィールドの突進を左右にさばき、右の関節蹴り。ペースを上げて前進のブランチフィールドを再三、突き放し。前に出るブランチフィールド。金網を背負わせてダブルレッグも、すぐに差し上げるフィオロ。スタンドからブランチフィールドの左右をかわしてボディロックもテイクダウンに固執せず離れる。  右ハイのブランチフィールド。ブロックするフィオロが右ジャブ! ブランチフィールドは右ミドル。掴みかけたフィオロだが足を放し、左回り。要所で前に押し返し、右サイドキック。右ジャブで間合いを保ち、組みの動作から突き放し。ブランチフィールドは左ロー。  ワンツーから右ミドルに繋ぐブランチフィールドにガードして左ハイのフィオロ。ブランチフィールドに圧力に自ら組んで突き放す。  5R、フィオロが前手の右ジャブ、左ストレート。ブランチフィールドは右ハイでフィオロを崩すも、右に回って突進をさばいたフィオロは、右ジャブ。ブランチフィールドは右ストレートも遠い。右ミドルに自らバランスを崩したブランチフィールドは立ち上がり、ワンツー右ミドルで前に。  フィオロは直進するブランチフィールドの左に右をかぶせに行く。さらに左アッパー、左ストレート。ブランチフィールドは左目頭から出血。フィオロの右前手のジャブ、サイドキックで詰めを止められる。  ワンツーの右をかすめて右ハイも長身でブロッキングのフィオロ。ブランチフィールドの左ジャブをバックステップでかわして、一転、踏み込んでの左ストレートをヒット。ブランチフィールドはさばかれてもさらに3連打で右を届かせるが、ここも右回りでさばくフィオロ。ブランチフィールドの右ハイもブロックし、ワンツーの左でブランチフィールドのアゴを上げさせる。  残り1分。ブランチフィールドが左で差して組んで押し込み。左ヒザを突くフィオロが差し返して突き放すと、左の跳びヒザ。前に出るブランチフィールドを右サイドキックで突き放して右ジャブのダブル。ブランチフィールドの右ハイをかわして、左ハイを空振り、そのまま右後ろ廻し蹴りに繋げる。  肩口に受けたブランチフィールドが前に詰めるも突き放したフィオロ。ホーンが鳴った。両者手を挙げるが、笑顔はフィオロ。  利き手の右手を前に、ジャブ、関節蹴りでブランチフィールドに組ませず、バックステップしてもケージも背にせずに一度もテイクダウンを許さなかったフィオロは左ストレートもヒット。ブランチフィールドは初回のフィオロのテイクダウンにギロチンを合わせたときが唯一の勝機だったか。時折、連打からの右、右ミドルは当てるものの続く打撃・組みに繋げれず。  判定は3-0(50-45×3)のフルマークでフィオロが勝利し、UFC7連勝をマーク。腰に両手をあて、ベルト挑戦をアピールした。 [nextpage] 元ストロー級世界王者ナマユナスがヒバスの組み・蹴りにパンチで対抗、フライ級で初勝利「次のマノンとブランチフィールドの試合を見てみる」  2024年3月23日(日本時間24日)、米国ネバダ州ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Ribas vs. Namajunas』が開催された。  メインイベントは女子フライ級の5分5R戦。8位のアマンダ・ヒバスはストロー級とフライ級の両階級で戦い、前戦はストロー級でルアナ・ピニェーロを上下の後ろ廻し蹴りからのラッシュでTKO勝ち。柔術・柔道がバックボーンで首投げなど柔道スローを得意とする。  対するローズ・ナマユナスは元ストロー級王者。今回がフライ級2戦目。UFC14戦中7戦をタイトルマッチで戦っている強豪で、2023年9月にフライ級に上げ、2位のマノン・フィオロと対戦も初回に人差し指を骨折、判定負けを喫している。  ともにストロー級でも戦う両者によるフライ級戦となる。 ▼女子フライ級 5分5R〇ローズ・ナマユナス(米国)[判定3-0] ※49-46×2, 48-47×アマンダ・ヒバス(ブラジル)  1R、サウスポー構えのヒバスが左ミドルから。オーソのナマユナスは左の飛び込み。ヒバスは左インローから左ストレートで圧力をかける。オーソにスイッチして右の蹴りの後にシングルレッグも深追いせず。離れ際に右を当てる。  ナマユナスもスイッチしながら左ストレートのダブルを上下に。右オーバーハンドのヒバス。ナマユナスは左ジャブ。ヒバスも右後ろ蹴りをボディに突いて、ナマユナスを下げさせてボディロックテイクダウン。  すぐに立ち上がったナマユナスにケージに押し込むヒバス。体を入れ替えヒザを突くナマユナス。ヒバスから離れた。  サウスポーから左の蹴りはヒバス。ナマユナスがサウスポーにスイッチし、左ストレートを当てるのはナマユナス。ヒバスも右から組んで首投げでテイクダウンも、その勢いのままトップを奪うのはナマユナス。  ハーフガードのヒバスをナマユナスが左で差して押さえ込みヒジ。ヒバスは下からナマユナスの頭を抱えてホーン。両手を挙げる強気なヒバス。  2R、サウスポー構えで左ハイをガード上に突くヒバス。左ロー。ナマユナスの右の蹴りはかわす。左ストレートからローのヒバス。その入りに左を返すナマユナス。オーソで後ろ蹴りを腹に突くヒバス。左右の入りにはカウンターを当てるナマユナス。  オーソドックスに戻すナマユナス。右の蹴りの打ち終わりに左の蹴り返しはヒバス。ナマユナスはニータップから小外刈でテイクダウンもすぐに立つヒバス。左ジャブで前に出ると組んできたナマユナスに首投げ狙いから一転、前転してのヒザ十字へ。  ヒザを抜いたナマユナスにすぐに立ち上がる両者。押し込んできたナマユナスにヒバスは首を抱え払い腰テイクダウン! ここで首を巻かれずにトップはナマユナス。レッグドラッグの形になり押さえ込むナマユナス。  頭を抱え込み、ハーフからフルガードに戻したヒバス。上のナマユナスはボディに細かいパンチ。ヒバスの下からの仕掛けに胸に頭をつけてトップキープ。ヒバスは下からアメリカーナを狙いつつ、身体を横にずらすがホーン。  3R、サウスポーのヒバスが左前蹴りから。左の蹴りにオーソから右を当てるナマユナス。ヒバスの左ハイを肩口で受けたナマユナス。左縦ヒジを見せる。ヒバスの左ミドルに足を滑らせたナマユナスだが、すぐ立ち上がり左ミドルを返す。ナマユナスは左アッパー、ワンツースリーと最後に当てる。  右カーフを返すヒバス。左ボディストレート。ジャブのナマユナスの組みを切るヒバスはバックフィストも遠い。前進しての組み、ニータップ狙いにはナマユナスが右を当てる。  ナマユナスの前進に右アッパーを返すヒバスは右ストレートも当てて後ろ蹴り。ずらしたナマユナスにヒバスはボディロックから小外がけテイクダウン。左で差してすぐに立ち上がったナマユナスに巴投げで後方に回すヒバス!  ここもすぐに立ち上がるナマユナスが金網に押し込み。ケージ際で右で差すナマユナスにヒバスが首を抱え大外刈でテイクダウン! ここは押さえ込まれたナマユナス。袈裟から上体をまわしいぇ押さえ込むヒバス。ハーフのナマユナスに右で枕。左でオーバーフックして右手でパウンド。バックに回って足をかけるも、ナマユナスは座って背後のヒバスの両手を掴んで凌ぐ。  4R、サウスポー構えのヒバスが外足を取って左ロー。左ハイを狙う。ヒバスは右から左をヒット。さらに右インロー。ナマユナスは右を突く。左ジャブのナマユナスに右カーフのヒバス。オーソから左ミドル、右ロー、左ハイも。  ここでダブルレッグテイクダウンのナマユナス。下のヒバスは三角絞め狙いも右足を越えtられ組めない。正面に戻り胸に顔をつけるナマユナスは細かいパウンド。下から打つヒバス。ナマユナスはボディに細かいパウンド。四角に組んで下からヒジ。上体を起こしたナマユナスが上のままホーン。  ここまでの打撃数は、ヒバスが71、ナマユナスが73と拮抗したスタッツが表示される。  5R、ヒバスは左ミドルをヒット。さらに右ロー。ナマユナスはワンツー。右スーパーマンパンチは遠いヒバスだが左の蹴りに繋ぐ。右のインサイドのストレートはナマユナス! ヒバスはオーソドックス構えに。サウスポー構えのナマユナスは、左に回り、左ストレートの飛び込み。サークリングしてヒバスの後ろ蹴りをかわすと、距離を取り、アウトボクシング。追うヒバスの左の蹴りは遠い。  ナマユナスも後ろ蹴りでけん制。左ジャブを突く。左ローから左後ろ廻し蹴りをヒットさせるヒバス。ナマユナスのシングルレッグを切ると、右も空を斬らせて左の蹴り。ヒバスの右の蹴りに右を合わせたナマユナス。ヒバスの詰めに右ローを当てるナマユナス。  判定は3-0(49-46×2, 48-47)のユナニマスでナマユナスが勝利。フライ級転向2戦目で初勝利を挙げた。「結果にはこだわらず、自分の力を出し切ることを目標としているけど、勝者として手が上がるのは最高の気分です。ヒバスの左の蹴りとサブミッションは要注意だった。もっとグラウンドの試合になると思っていた。今後? 次のマノンとブランチフィールドの試合を見てみる」と語った。  ヒバスは「今日の試合は戦争だった。ナマユナスもウォリアーだった。いろんな技を出し合った。次はもっとうまくやる」と答えた。
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