2024年4月13日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.2』にて、SB日本フェザー級王者・山田彪太朗(シーザージム)と対戦する栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。
プロデビューから無敗の9連勝だった笠原弘希に初黒星を付け(1勝1敗)、その後、植山征紀、内藤凌太にも勝利している“SBキラー”が久々にSBのリングに上がる。今回もSB王者狩りを果たすか。
なんか華がないというか、光るものがない
――これまでに2度参戦(2017年9月16日、笠原弘希に3RKO負け、2019年12月3日、植山征紀に2RTKO勝ち)しているシュートボクシングのリングに3度目の参戦が決まりました。今回なぜ久々にSBのリングに上がろうと思ったのでしょう。
「昨年12月の下地奏人戦がなくなり(下地が計量クリアできず栗秋の不戦勝)、テンションが下がっていた中で2月にONEで試合が決まり、そこで負けたことで一回落ち着こうかなと。3月にカンボジアでクンクメールでの試合オファーがありそこは断ったのですが、やはり試合をしたいなと。4月の『KNOCK OUT』に参戦したいことを山口元気代表に伝えたところ、出場枠がいっぱいだったことで他団体のリングを探していただいてSBのリングになりました」
――今回、再起戦で山田彪太朗選手という強敵が用意されたわけですね。
「強敵ですか? 本当に強いですか?」
――あまり評価してないと?
「彼のデビュー戦を(小笠原)瑛作さんと一緒にSBの会場で見ていて、当時は55kg契約でしたが、『今後この選手が57kgとか階級を上げてきて、パワーを付けてきたら怖いよね』という話をしたのを覚えていて、安定した強さがあるなと」
――同じ階級になってからも意識してましたか?
「全然意識してなかったです。でも、いつか絶対やるだろうなというイメージはあったんですけど、そんなにやりたいという気持ちはなかったですね」
――山田選手の最近の試合は見てますか?
「前回2月の海人選手のペットモラコット戦を見たくて会場に行きました。たまたま山田選手が出ていて、ボディブローで倒してましたよね。バランスがいい選手なんだけど、なんか華がないというか、光るものがないなと。KNOCK OUTのリングだと、龍聖はバランスよく戦って結構輝いて見えるファイターじゃないですか。そういうのがないので、そんなにピンと来るものはなかったです」
――栗秋選手は対戦相手によってモチベーションが変わって練習量が変わる印象ですが、今回のモチベーションはどうなんですか?
「最高ですね。試合ができること自体にモチベーションが上がってますし、今回はSBルールですけど、会長が決めた試合であれば、オープンフィンガーグローブマッチだろうが、僕はどんなルールでも戦います」
――山田選手は現SBフェザー級のチャンピオンですが、そこも特に意識してないですか?
「僕はチャンピオンクラスとしかやってこなかったので、特に意識してないですね。でも、SBのチャンピオンである以上、日本のトップクラスで戦っている選手の一人だなとは思います」
――試合が決まって練習量はどうですか?
「そこは秘密です(笑)。相変わらずです。山田選手は一発が危ないと評価されている選手なので、ちょっとそこを覆したものを見せてやろうかなとは思います。せっかくのSBルールなんでシュートボクサーの戦いをしてきてほしいですね」
――ご自身も投げ技や立ち関節技を狙ったりは? 栗秋選手の身体能力の高さがあれば、投げ技も器用にやりそうです。
「投げ技をやればスタミナがなくなるからやらないです(笑)。でも、会場を沸かせるような武器をしっかり持っていきます。今までの武器といえば、飛びヒザとフックしかなく、それ以外の武器を用意しているので、それをしっかり見せようかなと」
――シュートボクサーといえば、昨年4月の『KNOCK OUT』のリングでは内藤凌太選手と大接戦の末に判定勝ちでしたが、シュートボクサーに対して得意意識、苦手意識のどちらがありますか。
「内藤戦が接戦だったのは僕のモチベーションの問題ですが、シュートボクサーは攻撃のテンポが速い印象はあります。全然重さはないので効かないんですけど、笠原もスピードと攻撃を出すタイミングはキックボクサーとは違って一段階早いと感じました。特にシーザージムの選手は攻撃の打ち分けがうまいので、そこはちょっと嫌だなと思います」
――ここで勝って、次に見据えているものはありますか。
「今、フェザー級戦線が盛り上がってきているので、ここで僕がしっかり勝って、うちのエースの龍聖にも4月の『KNOCK OUT』で川上叶選手をブッ飛ばしてもらって、RISEチャンピオンの門口佳佑とK-1チャンピオンの軍司泰斗の2人を潰しに行きKNOCK OUTの強さを証明します」