米国でアーチュレッタやUFCファイターと練習して「自分はまだ甘えていたなと感じた」
──2日後の試合に向けた意気込みを。
「成長したところを見せる。米国で4カ月、の合宿も行い、前回とは違うところを見せたいと思います」
──今回の試合に向けて強化してきたことは?
「やっぱりレスリング力、壁レスをしっかりやってきたのが一番違うと実感もあり、成長したところ。それにアーチュレッタとフィジカルトレーニングもやってきた。ここまでやるから強いんだなと納得のいくものでした。
──どんな試合展開になる?
「お互いにやりたいことが明確というかはっきりしている。自分は組みを切って得意の打撃で倒したい、相手は寝かせたい。そういう分かりやすい展開になると思います」
──米国でのアーチュレッタ選手との合宿の成果は?
「技術も日本で教わったことのないものを教わり、練習相手の質も大阪とは違う。ひとつの技に対しても、いろんな人の考えがあって、それを聞いて、自分の得意技に磨きがかかりました。やはり米国含め、海外での練習が必要だなと感じました。
現地では、武田対策ということ以外にも、組みのレベルを上げることが出来たし、いろんな人に通用する“技術の底上げ”をしてきました。(組み技を磨くことで打撃も伸びているという実感も?)あります」
──武田選手のレスリング力、その粘り強さ、ガッツあるメンタルについて、どう感じていますか。
「自分もしんどいところで動き気る気持ちのところ、メンタルを鍛えてきたんで。“ガッツ”と言うけど、試合映像も何回も見て、強引に前に出てきているだけで、そこは自分も対応して当てる自信もある。警戒しても大きな心配はしていない。米国合宿でも必死にやって対応できるフィジカル・体力面もつきました。
──米国練習の内容は?
「1日、3回、4回練習をやってきましたね。前回のアーチュレッタの大晦日に向かう練習の中盤くらいには『身体も慣れてきたね』、と言われました」
──そこで得た気づきとは?
「ほかのUFCファイターに交じって、試合に向けた取り組み、覚悟を見て、“自分はまだまだだったな”と。試合にかける覚悟・意気込みが違っていた。まだ甘えていたなと感じ、勉強になりました。そういう相手と練習してきてダサい試合は見せられないです」
──理想の展開は?
「理想は1回もテイクダウンを取とられないことだけど、自分もプレッシャーをかけるなかで何回か取られても立つ意識をつけてきた。テイクダウンを取られてもいいから打撃を当てたい。まあ実際は、ゴングが鳴ってやって感じてみて。理想は速い段階でKOして成長を見せることですね」
──ライトから下げてくる相手との戦いです。アタリが強い海外選手と練習してきたことが活きるのでは?
「自信ありますね。向こうでもひと階級上の強いレスラーとか、同じ階級でもやっぱりフィジカルが強いレスラーとほぼ毎日組んできたんで、やっぱり(武田は)もともとライト級で落とすということは、今まで通りの動きを出すのは難しいと思うし、減量もしんどいと思うので、試合中はもう思いっ切りボディ狙いまくって、内臓を攻撃しようと思います」
──武田選手側からすれば、階級転向の足がかりにしようとしている試合です。
「そういうのは感じます。逆に自分にとってはクリアすれば苦手な相手を克服したことになる。自分にとってもいい踏み台、ステップアップのいい実験台になる」
──7月28日の『超RIZIN.3』(さいたまスーパーアリーナ)に出場の意欲は?
「その大会にはもちろん出たいし、クソガキ(平本蓮)が『この大会に出られない選手は全員ショボい』とか言っていて、その通りだと思うし、自分も武田を倒して出たいと思います」