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【格闘代理戦争】計量&組み合わせ発表! 中村京一郎vs.BD活躍のミスターホンデ、柔術強豪トミー矢野vs.平本推薦・向坂準之助、クレベル推薦ギレルメ・ナカガワvs.鶴屋推薦・諸石一砂、青木推薦・中谷優我vs.一般公募・松岡拓=3月15日(金)

2024/03/14 15:03
 2024年3月15日(金)19時からABEMAで放送される『格闘代理戦争-THE MAX-』第2回に向け、14日、前日計量が行われ、全選手がパスした(※対戦カード決定コメントの追記あり)。  残り2枠の監督が鶴屋怜と田嶋椋であることが発表されたこの日の計量では、翌日の試合の組み合わせが「くじ引き」にて行われ、下記対戦カードが決定した(※準決勝は1回戦後に再び組み合わせ)。 ▼69kg契約 3分3Rミスターホンデ(=チュ・ジンギ・秋山成勲 推薦)68.35kg中村京一郎(岡見勇信&中村倫也 推薦)68.60kg ▼69kg契約 3分3R中谷優我(青木真也 推薦)68.85kg松岡 拓(田嶋椋 推薦)68.50kg ▼69kg契約 3分3Rギレルメ・ナカガワ(クレベル・コイケ 推薦)68.70kg諸石一砂(鶴屋怜 推薦)68.95kg ▼69kg契約 3分3Rトミー矢野(イゴール・タナベ 推薦)68.80kg向坂準之助(平本蓮 推薦)65.45kg  8枠のトーナメント形式で行われ、優勝賞金300万円をかけて若手ファイターたちがしのぎを削る同トーナメントの1回戦は、上限 69kgのキャッチウェイトで行われ、3分3R制。判定は、ラウンド毎の10ポイントラウンドマスト方式で、合計点が同点の場合は、試合全体評価で必ず優劣をつけることになっている。  新たに発表された出場選手は、諸石一砂と松岡拓の2人。 『ROAD TO UFC』フライ級を勝ち上がりUFCと契約をかわした鶴屋怜が推薦する選手は、パラエストラ柏あらためTHE BLACKBELT JAPANの諸石一砂。  鶴屋浩代表の秘蔵っ子で“長崎の喧嘩屋”と称される諸石は、長崎総合科学大学附属 長崎総合科学大学サッカー部出身で、ディフェンダーとして活躍。選手権やインターハイ、プリンスリーグでもプレーし、同期にJリーガーも多数いる名門から大学卒業後に千葉に渡り、パラエストラ柏に所属した。  2023年2月にプロMMAデビューし、『Fighting NEXUS vol.30』で木村豊に判定勝ちすると、11月の修斗沖縄大会で工藤圭一郎に1R TKO勝ち。プロMMA2戦2勝としている。  178cmの長身サウスポーで、長い左ストレートに加え、サッカー出身らしい蹴り技、特に左のヒザが大きな武器となっている。「THE BLACKBELT JAPAN」発足式から、プロ公式戦ではないものの最初の試合に臨む諸石は、BBJに白星をもたらすか。  推薦者の鶴屋は「諸石選手は、打撃が得意でいつもスパーリングしている。試合では強気。蹴りも自信があるようだし、MMAがちゃんと出来てる。やってきたことがしっかり出来れば優勝出来る。『格闘代理戦争』で優勝すれば名前が売れる。自分も監督として来たからにはちゃんとやろうと思いました」と語る。  もう1人の監督は、元PANCRASEバンタム級暫定王者の田嶋涼(OOTA DOJO)に決定。3月31日の『PANCRASE 341』立川大会で井村塁戦を控える田嶋は、かつて『格闘DREMERS』では“外敵”としてDREMERSの齋藤奨司を腕十字に極めており、この代理戦でも制作陣の思惑を崩す“外敵”として大物監督推薦選手を撃破なるか。  その田嶋が推薦する選手は、同門の後輩・松岡拓に決定。2023年8月のアマチュア修斗関東選手権ライト級準優勝後、10月の全日本選手権では、16名参加のライト級で3位となりプロ昇格を果たしている。柔術青帯で、Nexus SPROUT、KROSS×OVER -CAGE-アマチュアでも一本勝ちを見せている“たっくん”は田嶋ゆずりのグラップリング力を見せるか。師匠・太田純一代表のコーナーワークにも期待の参戦だ。  田嶋は、監督として「一般公募で得たこのチャンスは大きい。監督は大物ばかりでシュッとしちゃうけど、有名選手を食う形で、有名監督を倒して行けるように、今回も番組の思惑を崩すつもりです」と意気込み。  推薦選手の松岡については、「バックボーンも無く、格闘技は2年くらいしかやっていないけど、総合格闘家としての完成度は高い。自分も試合に向けて、ともに練習して松岡くんの向き合い方が刺激になる」と評し、セコンドとして「いつものように太田さんとセコンドから崩して行きますが、今回の監督は自分なんで、太田代表にはちょっとボリューム下げてもらって、審判を刺激しないでもらおうと思います(笑)」と語った。  ほか出場選手と監督は、下記の通り。 [nextpage] 秋山推薦はBreakingDownで活躍のストライカー「ミスター・ホンデ」  秋山推薦のミスター・ホンデことチュ・ジンギは、2019年にキックボクシングで24戦20勝、WBKF世界スーパーライト級王者に輝いているストライカー。秋山は「打撃はユン・チャンミンより強いんじゃないかな」と評価する強打者だ。 『BreakingDown』でも活躍し、第8回大会の「日韓対抗戦」で“朝倉海の愛弟子”信原空をKOに下すと、2023年7月大会では当時、プロ10戦10勝(4KO)のYURAにも判定勝ち。ホンデに敗れたYURAは、2024年3月の『BreakingDown』で西谷大成から2度ダウンを奪うKO勝ちを見せていることからも、ホンデの打撃力の高さがうかがえる。  しかし、MMAと立ち技は別競技。「MMAファイターになりたい」と語り、トレーニングを積んで来たホンデはどんなMMAを見せるか。 [nextpage] 青木推薦の中谷優我はイノキゲノムを継ぐグラップラー  青木推薦の中谷優我は、MMA1勝1敗。4歳でアントニオ猪木から闘魂注入を受け、柔道がバックボーン。2022年12月に巌流島ルールでプロデビューし、奥田啓介に腕十字で一本勝ち。2023年7月の『DEEP×NARIAGARI』で井上竜旗にスプリット判定負け後、12月の前戦『DEEP 117』では、コマネチゆうたに判定勝ちしている。  初回放送で中谷は、特別コーチの皇治とのスパーリングで「ローキックと腹で倒れるのは格闘技する資格ない」とバッサリ斬られ、青木からも「向かないよね。厳しいこと言うとやらない方がいい。結構恵まれたチャンスだと思う。そこまでの情熱とか想いが無いのであれば他人に譲った方がいい」と辛らつな言葉を投げかけられている。 「まずはイチから見直していきたい」と涙ながらに語った中谷は、柔道仕込みの投げ、ボディロックテイクダウンを武器に、組みの強さを見せられるか。 [nextpage] クレベル推薦のギレルメ・ナカガワは努力の極める人  さらに注目は、強豪柔術家2人の参戦だ。  クレベル・コイケ推薦のギレルメ・ナカガワは、幼少時より柔術を習い、色帯時代にボンサイ柔術に移籍。メキメキと頭角を現して、2022年のJBJJF全日本の紫帯フェザーで優勝。オープンクラスではチームメイトのムリーロ・タケシ・ソウザとクローズアウトし、大会後に茶帯に昇格している。ASJJFドゥマウインターナショナルで茶帯デビューし、階級&無差別でWゴールドとなると、11月に黒帯に昇格し、MMA転向を決意。アマチュアMMA10戦10勝、8試合で一本勝ちを収めている。プロデビューに向けてクレベル、サトシらと練習を積んで来た。  17歳からボンサイ柔術に通うギレルメを、クレベルは、「強いよ、彼は寝技、めっちゃ強い。ちょっとシャイだけど。息子のような存在。絶対3試合一本勝ち出来る」と太鼓判を押しながらも「彼が出来なかったら私がボコボコにする」と鬼神の言葉。  サトシも「(優勝出来る?)もちろん。まだプロの試合に出ていないからレベルが分からないけどポテンシャルがある。彼ならできると信じている。ギレルメはすごく“頑張る選手”。このレベルに来るまではちょっと時間がかかって、スペシャルなタレント(才能)の人ではない。でも彼には特別なポイントがある。一生懸命に頑張ります。出来なくてもすぐには諦めない。最後までやる。私が彼の一番、好きなポイントです」と期待を寄せる。  スーパーで商品補充のアルバイトをしているというギレルメは、クレベルの隣りで「絶対にボペガー(極めます)」と意気込みを語った。 [nextpage] イゴール推薦のトミー矢野は、KIDの寵愛を受けた柔術界の貴公子  イゴール・タナベ推薦のトミー矢野は、21歳で柔術戦歴180戦以上、2023年のIBJJF主催柔術世界選手権・ムンジアルの茶帯フェザーで3位入賞を果たしている。海外ではアリゾナのARES BJJでケイシーニョことオズワルド・モイジーニョに師事し、国内ではIGLOOにで組み技を磨くトミーは、イゴールいわく「オファーが来たときにこの人しかいないと思った。寝技がズバ抜けて強い選手は、MMAでも強い。それがトミー」と太鼓判を押す選手だ。  4歳から柔術を学び、KRAZY BEEで山本“KID”徳郁、山本美憂らのスパーリングパートナーも務めてきたトミーは、少年時代からイゴールとともに柔術世界一を目指して切磋琢磨し、MMAを戦うためにノーギグラップリング、レスリング、打撃も強化している。「チャンスをつかんで必ず優勝してスターになります。自信があります」と語る“柔術界の貴公子”は、MMAでも、すでに2024年2月の『東京ケージファイト10』Sクラスルールトーナメントのライト級で優勝を果たし、今大会で監督を務める青木とも練習しており、組み合わせ次第では、興味深いヤノとナカガワの参戦だ。 [nextpage] 平本推薦の剛毅會ファイター向坂準之助は、極真の蹴り技師  平本推薦の向坂準之助は、既報通り、剛毅會・T-Grip Tokyo所属の極真出身ファイター。18歳で空手道場に入門したのをきっかけに格闘技を始め、大学卒業後は広告代理店に就職したものの、2023年6月に脱サラして格闘家への道を歩み始めた。  極真空手歴4年で、2021年の極真会館東京城西国分寺支部時代に秋季関東大会一般新人戦70kg級で優勝。2023年12月の「アマチュアMMAコンペティション#07」にも出場し、フェザー級で1R TKO勝ちを収めている。  平本は向坂について「極真の(近い)蹴りと遠い距離からの打撃もすごく上手い。総合にめちゃくちゃアジャストすると思う」と期待を寄せている。 [nextpage] 岡見勇信&中村倫也推薦は「格闘DREAMERS」出身の中村京一郎  そして、岡見勇信&中村倫也というUFC師弟コンビが推薦するのは、ABEMAの秘蔵っ子、「反則」ものの強豪・中村京一郎(EX FIGHT)だ。  北海道日本ハムファイターズジュニアから千歳リトルシニアに進むなど野球出身で、元海上自衛官という経歴を持つ中村は、『格闘DREAMERS』に出演し格闘技の道へ進むと、サウスポー構えの左の打撃と強いハートを武器に、プロMMA4勝1敗。 『POUND STORM』でのデビュー戦こそ狩野優と3Rを戦い、一本負けも、EX FIGHTで樋沼朝光に1R TKO勝ちすると、2023年3月のGRACHANでテコンドーベースの石塚将也に1R TKO勝ち。J-MMAルーキーズカップ準決勝では怪我によりリングに上がることができなかったが、10月には強豪・大搗汰晟の腕十字をかわして、パウンドアウトのTKO勝ち、さらに12月のGRACHANでも村田俊を左の攻撃で1R TKOに下しており、4連勝をいずれも1R フィニッシュしている。  試合後、中村は「4試合連続1R KOの京一郎です。僕の名前を知らないとちょっと時代遅れですよ。僕はほかの選手と違ってバックボーンも無いし、やんちゃしてきて、格闘技やってきて今年で4年目。もしかしたらこの会場にも俺より格闘技歴が長い人もいるかもしれない。でも俺はバックボーンなんか無くても、日本でチャンピオン獲って海外で誇りを持って日本人として戦うと決めているので、今日の試合で僕のことを覚えてくれると嬉しいです」とアピールしていた。  2024年2月の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』に出場した中村倫也は、中村京一郎を米国に帯同。「彼の取り組みを身近に見ていて、“あっ、行くな、これ”みたいなものを感じるし、ファンの皆さんもぜひチェックしておいたほうがいいですよ」と、注目だと推薦している。  事前番組で「タフファイターですね」と自身を紹介する中村は、「ケージ入ったら生身の男2人ですから、技術以外も大事なものは岡見さんから言われている。動物として強いかどうかは大事。バックボーンが無くても本気でやれば世界へ行けるぞというところをちゃんと見せたい。『格闘代理戦争』で優勝するのもいいですけど、そこ(世界)が目標なんで、ここはしっかり獲らせてもらいます。(通過点?)そうですね。必ず僕が優勝するので楽しみにしていてください」と優勝を宣言している。  ここまでの6選手のなかではもっとも試合経験値が高い中村は、『格闘DREAMERS』からプロを経ての『格闘代理戦争』出場で、トーナメントを制するか。  また、15日の放送では、トーナメントの残り2枠を発表。その発表選手を含めたトーナメント1回戦が、夜7時よりABEMAで生中継される。
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