K-1王者としてRISE王者との王者対決に臨む与座(C)RISE
2024年3月17日(日)東京体育館『ABEMA presents RISE ELDORADO 2024』で行われる「K-1vs.RISE全面対抗戦」に出場する、K-1 WORLD GPライト級王者・与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)がインタビューに答えた。
2023年6月以来の試合となる与座。RISEライト級王者・中村寛(BK GYM)との王者対決に臨む。
普通にやればリングに倒れている
――自分がRISEとの対抗戦に決まった時はどんな気持ちになりましたか?
「対抗戦という前に試合ができるっていう事が嬉しいのが率直な気持ちです。次の試合で8カ月ぶりくらいなのでやっと試合ができます」
――ではRISEとの対抗戦というよりも、久々に試合ができる喜びの方が大きかったわけですね。
「そんな感じですね」
――対戦相手が中村寛選手と聞いた時はいかがでしたか?
「同じ階級の選手なのでずっと前から知っていたし気にしていたりもしたから、試合動画を見たりしていました。やっぱり団体が違う選手と戦うっていうことはまだ少し不思議な感じがします」
――与座選手と中村選手の試合を楽しみにしているファンが多いと思うんですけど、そういった周囲の反響は与座選手の耳にも届いていますか?
「ひょっとしたら1番反響がある試合なのかなと思っているんですけど、ネットやSNSに目を通すと下馬評だったら自分という声が多いです。対抗戦にも関わらず有利っていうのはプレッシャーでもあるんですけど、そこを余裕で超えていきたいです」
――中村選手相手にも得意のローキックやカーフキックを炸裂させる自信はりますか?
「相手が中村選手という前に、対サウスポーを集中的にアジャストさせる練習をしてきたので不安要素は本当にないです」
「それだけ彼自身に自信があるんだと思います。オランダ行った時も知らないアジア人が来たって感じで、舐められたところから実力で仲間になったりしているので、自分の実力で見返していくのはモチベーションにもなるし、乱されたりはしないです」
――挑発してくることに対して意図は感じますか?
「他の選手のことを知らなくて、自分に自信がある発言をしているだけの事かなってくらいです。色々な選手のことを知っている選手だったら、自分の事をそういう風に言わないと思います」
――中村選手が『THE MATCH』で現K-1スーパー・フェザー級王者レオナ・ペタス選手に勝利を収めていることに関してはいかがですか?
「その時もレオナ選手の方が下馬評で言ったら有利だったので、そういった持ってるところはあるのかなと思います。ただ自分はそこを普通に勝つだけです」
――中村選手に対して1番警戒しているところはありますか?
「対戦が決まった時は危険な所がいくつかあったんですけど、自分の状態が上がって対策を重ねていくうちに警戒している部分はなくなりました。強いて言うなら1発があることですが、油断も慢心も一切ないです。それだけの準備はできたので自信はあります」
――外から見ていると中村選手の持ち味は、野生的な部分やパワーがこの階級ではかなりあると思いますがいかがでしょうか?
「確かにパワーっていうのは脅威だと思うんですけど、ハマらないとあっさり崩れる印象があります。お互いのファイトスタイルを比べた時に、相手の方が相性が悪いというか苦手だと思うので大丈夫です」
――相手の団体に乗り込んでいく気持ちについて教えてください。
「ワクワクしますよ(笑)。RISEも自分が極真時代から見ていた団体だし華やかな印象は昔からある団体なので、まさか自分がRISEのリングに上がるっていうのは思ってもいなかったので、そこは純粋に楽しみなところです」
――中村選手が与座選手のローやカーフは効かないと豪語していたことについてはどう思いますか?
「逆に試合前で相手の攻撃が効きますっていう選手もいないと思うので、何とも思わないですけど試合で100倍返しして効くまで蹴ってやるよっていう感じですね」
――中村選手はステップが得意な印象がありますが、過去に負けた事のある宮越選手も同じようなタイプですがその辺りについてはどう考えてますか?
「あの時の自分は弱かったし、KRESTに入ってからの自分が本当の自分だと思っています。だからと言って過去のことがなかったわけではないですけど、あの時とはレベルが違うので全然大丈夫です」
――特にどう変わりましたか?
「客観的に見て全てがレベルアップしているし、1番は顔面に対しての対応が完全にアジャストしたところですかね」
――中村選手がKOすると仰っていましたがどう思いますか?
「基本的に僕のことを弱いと思っているので逆にありがたいですね。それだけ言われたら倒しやすいです」
――倒しやすいという事は、すなわちこちらもKOしてやるという事でしょうか?
「普通にやればどこかで倒れるかなって思うので、最初から狙いに行ったりとかそういうのはないですけど、普通にやればリングに倒れていると思います」
――Youtubeを拝見したのですが、古巣の橋本道場で花岡選手や安本選手とスパーリングを重ねているようですが、そこではRISEとの対抗戦という意識はないのでしょうか?
「その2人に関しては違う階級だし、仲間という面では彼らの方が仲間です。ただ同じ階級のチャンピオン同士の戦いなので、そこに関しての対抗戦にかける気持ちというのはあります」
「K-1対RISEというよりは、与座優貴対RISEっていう感じですかね」
――先ほども仰っていたように、ネット上では与座選手有利という声が多いと思うのですが、世間的に認知されている感じはありますか?
「最近は認知度っていう面では上がっていると感じるので、より気を抜けないしそれだけ求められている結果も大きくなってきていると思うので、中村選手にどう勝つかっていうよりは世間から求められている結果を超えられるかという勝負にもなってきています」
――対戦カード発表会見で武尊選手が負けたスパーレック選手相手に自分がやり返したいと話していたと思いますが、武尊選手が先日この与座選手のコメントを聞いて、「嬉しいけど自分は現役だから現役のうちに自分がやり返す」という話をされていました。その武尊選手の発言についてはどう思われますか?
「いつか一緒の大会で試合に出たいですし、一緒にベルトを巻きたいっていう思いがあるので、めっちゃ嬉しいです。あの質問は、武尊さんが引退したらというような流れだったので、自分がやり返すという風に言ってのですが、武尊さんがこのままやり返すっていう風に言ってくれるんだったら、自分も負けないようにもっと活躍していつか一緒にチャンピオンになりたいです」
――最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。
「いつも応援していただいてありがとうございます。8カ月ぶりの試合では求められている試合の内容を想像以上で超えて、KOで倒すので応援よろしくお願いします」