MMAの練習は最近まで週3でやっていました
――年末のMMA挑戦を経て、今キックボクシングに活かせている部分はありますか?
「組み際が成長しました。組んだら終わりではなくて、その後にサイドを取ったり後ろに回ったりと器用にできる様になりました」
――パワーや体幹の強さの成長はありますか?
「体が強くなった気がします」
――ちなみに今はMMAの練習はしていないですよね?
「この試合が近くなってからはやっていないですけど、最近までは週3でやっていました」
――それはどういう意図でやっていたんですか?
「普段からやっておいた方がMMAも上手くなるし、キックにも良い影響があるのでキックボクシングを強くするためにやっています」
――大晦日前と後ではご自身でも変化を感じられているんですね。
「MMAも上手くなりました」
――今後のスケジュールとしてはキックとMMAを両立していく予定ですか?
「鈴木千裕選手がやっているように二刀流はすごいと思うけど、自分としてはやるなら一本に絞ってやる方がかっこいいと思うんですよね。だから本格的にMMAをやるならキックを辞めますし、キックをやるならMMAを辞めます。今はそこの選択肢を捨てたくないので、あまり考えてはいないけど大晦日にもらったMMAに挑戦という出来事はなかなか得られないと思うので、今年の1年はMMAの練習もやっていきたいです」
――今年の目標を教えてください。
「今回勝てばランキングが1位になってチャンピオンに挑戦できるようになるので、チャンピオンになるっていうのが今年の目標です」
――兄の天心選手の存在が大きいことで以前から自分の色を出すと仰っていましたが、番組出演などを経験して自分のキャラクターが世間に浸透してきていると感じますか?
「自分のキャラクターがあまり分かっていなくて、どうしても天心に似てきていると言われちゃうので、似せているつもりはないですけど喋り方まで似ていると言われてしまうので難しいですね。兄の方が先に生まれているので、俺が先に生まれていれば逆だったかもしれないで」。
――MMAのデビュー戦も勝ち方が似ていると騒がれていましたが、ご自身ではどうでしたか?
「そこに関しては本当に似ていると思ってしまいました。技をかけられた時も天心が腕十字を極められた映像がフラッシュバックして、一瞬マジでタップしようか悩んだんですよ。でもここでタップしたら超えられないと思って踏ん張れたので、そこは自分に良い方向に働きました」
――勝ち方という面で天心選手はバックスピンキックでのKOなど色々話題になりましたが、龍心選手として準備していることや手応えを感じている事はありますか?
「狙っている技は言えないけど、当日の試合を楽しみにしてもらいたいです」
――理想とする倒し方や試合の運び方はどういうものですか?
「理想は自分がプレッシャーをかけて何もさせないって感じですけど、相手も強いのでなかなかそういう展開には行かないと思っています。その中でも技術で圧倒して相手を手詰まり状態にさせたいです」
――松本選手より上回っているところはテクニックになりますか?
「相手は1発の爆発力があって、僕が勝っている部分はテクニックです。格闘技って勢いも大事だけど、テクニックで圧倒していってラストはしっかり倒すっていうのが理想ですね」
――最後にファンにメッセージをお願いします。
「去年と同様に年初めにおいしいチャンスを頂きました。今回勝てば格闘家としての人生が変わってくると思うので、しっかり勝ってチャンピオンになります。3月17日はよろしくお願いします」