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【修斗】小林佳純が一條貴洋との再戦制す、前田壮吉が愛伝えるTKO勝ち、TRIBEランディが一本勝ち、“ミスターアマ修”本多壮一はTKO負け=ライブ配信限定プロアマ公式戦『修斗Live! Tokyo』

2024/03/02 17:03
 2024年3月2日(土)、映像有料LIVE配信限定のプロアマ公式戦『修斗Live! Tokyo』が開催された。  同大会のコンセプトは、「デビュー前の選手や地区大会を勝ち上がりプロ昇格を果たした選手、事情により試合から遠ざかっている選手の出場機会を増やし、選手の活性化を促す」というもの。  1986年から開始されたアマチュア修斗は全国各地で大会が開催され、毎年約800人が参加。年間650試合以上行われており、その中から勝ち上がったトップ中のトップがプロ昇格を果たし、毎年50人以上ものプロシューターが誕生している。そんな中、今大会ではプロアマ併せて全6カードが決定(トライアウトはアマチュア公式戦扱いとなる)。同大会では今後、プロ昇格を賭けたトライアウトも積極的に組まれていく予定となっており、場所や時間に囚われないオンライン配信ならではのマッチメイクが組まれていくという。  Road to KOURAKUEN!「修斗Live! Tokyo」第1回大会のリポートは以下の通り。 プロフェッショナル修斗公式戦『修斗Live!Tokyo』速報 2024年3月2日(土)18:00(配信専用大会)ツイキャスURL ▼メインイベント 第6試合 プロ修斗公式戦 バンタム級5分2R×一條貴洋(ストライプル南相馬)[判定0-3] ※18-20×2, 17-20〇小林佳純(リバーサルジム東京スタンドアウト)  プロシューターたちの新たな試合機会となる『修斗Live! Tokyo』の今回のメインは、2023年11月の沖縄大会で2年6カ月振りの復帰戦を勝利で飾った一條貴洋(ストライプル南相馬)と、小林良純(リバーサルジム東京スタンドアウト ※よしずみより改名)の再戦に。  両者は2020年に行われたインフィニティリーグ公式戦で対戦するも痛み分けに終わっている。  1R、ともにオーソドックス構え。小林はインロー、一條は右ロー。シングルレッグからバックテイクした小林は一條の足を束ねてコントロール、パウンド。正対した一條の三角からの鉄槌にかついでパス、再び足を手繰り上になる。  2R、先にシングルレッグテイクダウンの一條。バックからリアネイキドチョークを狙うが前に落とした小林が、シングルレッグテイクダウン。1R同様に足を束ねてコントロールし、強いパウンドも。  判定は3-0(20-18×2, 20-17)で小林が勝利。「お父さん、いつもありがとうございます。応援してくださる方を悲しませることが多かったので、今日勝てて良かったです」と涙声になると、最後は「これからも頑張るので応援よろしくお願いします」と笑顔で語った。 [nextpage] ▼セミファイナル 第5試合 プロ修斗公式戦 フライ級 5分2R×一杉芳樹(駿東修闘クラブ)[1R 4分09秒 TKO] ※パウンド〇前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)  一杉はまだ勝ち星に恵まれてないが空手家らしくシャープな打撃を武器としているストライカー、対する前田はオールラウンダーで前田もまた勝ち星に恵まれておらず、どちらも何としても勝ちをもぎ取りたいフライ級の一戦。  1R、シングルレッグテイクダウンの前田に一度は立つ一杉だが、再び前田がシングルレッグテイクダウン。ハーフからパウンド。金網蹴る一杉の足をさばいて鉄槌連打! レフェリーが間に入った。  前田は「おばんでーす。ご観戦応援ありがとうございました。なかなか勝てなかったのに勝てたのは僕だけの力でなく、練習仲間とコーチの方々のおかげです。これで少しは皆さんに愛を届けられたと思います」と愛らしく語った。 [nextpage] ▼第4試合 プロ修斗公式戦 67kg契約 5分2R×メイヘム和成(パラエストラ小岩)[1R 2分08秒 リアネイキドチョーク]〇シャ・ランディ(TRIBE TOKYO MMA) ※デビュー戦  メイヘムはボクシング技術に長けており昨年は1勝1敗の戦績。シャランディ選手は長南亮率いるTRIBE TOKYO M.M.A所属でアマMMA8勝の戦績、180cmの長身から繰り出される攻撃はデビュー戦で爆発するか。  1R、サウスポー構えから左右の蹴りを上下に突くランディが、左右から詰めて組んでバックテイク。すぐに背中に乗ってリアネイキドチョークを極めた。  ランディは「TRIBEじゃ磨かれてるんでこんなんじゃ動じません。もっと上を目指していますんで宜しくお願いします」と力強く語った。 [nextpage] ▼第3試合 プロ修斗公式戦 ストロー級 5分2R〇大城正也(T-REX柔術アカデミー)[判定2-0] ※20-18×2, 19-19×肥沼大治(RISING SUN) ※デビュー戦  福岡から参戦する大城はPANCRASEで活躍後、プロ修斗では未勝利ながらアグレッシブなサウスポーファイターだ。 対するは43歳でプロデビュー戦の肥沼、第2試合目に出場する本田とともに「年齢はただの数字」といえる試合にするか⁉︎  1R、シングルレッグからボディロックで崩す肥沼に、大城は鉄槌入れて立ち上がり離れると、肥沼が右ストレート! もらいながらもシングルレッグテイクダウンの大城。両足に変えて尻を着かせるが、肥沼も片足持つ大城に鉄槌。グラウンド状態の肥沼に大城が反則ヒザで中断(※訂正)。再開後、すぐにブザー。  2R、左右で詰めて先にシングルレッグで組むのは大城。詰めて引き出そうとするが、肥沼が体を入れ替え、シングルレッグ。そこに首相撲ヒザの大城。しかし肥沼が再びシングルレッグでバックテイクしてブザー。判定2-0(20-18×2, 19-19)で大城が組みの熱戦を制した。  大城は「いろんな人に支えられてそれが励めになり、ここに立つことが出来ました。練習の指導、仲間の皆さんありがとうございました」と語った。 [nextpage] ▼第2試合 トライアウト フェザー級 3分2R×本田壮一(HAGANE GYM)[1R 2分29秒 TKO] ※パウンド〇御前昂史(パラエストラ小岩)  プロデビュー戦を迎える選手たちが名を連ねる中、1996年から28年に渡りアマチュア修斗に出場し続ける“ミスターアマ修”本多壮一がトライアウトで出場。アマ出場規定となる50歳を迎える苦労人がラストイヤーに大勝負に挑む。対する御前は2022年アマ修斗関東3位、全日本にも出ていておりトップアマの1人だ。  1R、開始早々にダブルレッグテイクダウンの御前。本田をすぐにパスしてパウンド。鉄槌を受け続ける本田は右で差して上体を上げるが、剥がした御前が強いパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。 御前は「パラエストラ小岩、勝てて嬉しいです。この大会に出させていただいてありがとうございます。昇格出来たら一試合一試合勝って、もっと大きな大会に出られるように頑張ります」 [nextpage] ▼第1試合 トライアウト バンタム級 3分2R〇岡田嵐士(リバーサルジム新宿Me,We)[2R 2分24秒 リアネイキドチョーク]×中村悠磨(和術慧舟會HEARTS)  修斗Live!開幕戦は、新宿の名門ジム同士の対決に。岡田は2023年アマチュア修斗バンタム級関東選手権王者。 対する中村はまだキャリアが浅いものの、HEARTS大沢ケンジ代表が自信を持って薦める選手。修斗Live!一試合目で勝ち名乗りを受けるのは?  1R、岡田がシングルレッグからボディロックテイクダウン、立ち際に中村のスタンドバックに乗りリアネイキドチョーク狙いも、脇潜る中村。岡田の腕十字狙いでブザー。  2R、岡田の口・鼻血にドクターチェック後、再開。岡田はダブルレッグからバックへ。中村を引き出して座らせてバックから両足をかけて身体伸ばしてリアネイキドチョークを極めた。  岡田は「自分ほんとうは打撃出身で得意なのにもらっちゃって、苦手組みも教えてもらって皆様のサポートに感謝します。これからプロでもっと厳しい戦いに向け頑張っていきます」と語った。
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