バキバキに割れた腹筋で計量をパスした藤原(左)、ついにルンピニースタジアムに上がる(C)藤原乃愛
2024年3月2日(土)、日本人選手がムエタイの2大殿堂であるラジャダムナンスタジアムとルンピニースタジアムのリングに立つ。
ラジャダムナンスタジアムで開催される『RWS』には、竜哉・エイワスポーツジム(=奥柄竜哉/エイワスポーツジム)と士門・エイワスポーツジム(=吉成士門/エイワスポーツジム)が出場。
【写真】前回のRWSではイラン人選手にKO勝ちした竜哉(C)RWS
竜哉は小学4年生でムエタイを始め、アマチュア時代は約100戦を経験して9本のベルトを巻いた。中1の時にタイでプロデビューを飾り、タイで試合(約20戦)・練習経験を積んで2018年4月に満を持して国内プロデビュー。いきなりWMC世界ピン級王座を獲得して世界王者となった。2019年7月にはタイでIBFムエタイ世界ミニフライ級王座決定戦を制して日本人3人目の同世界王者となり、9月には同じくタイ・ラジャダムナンスタジアムにて日本人として8人目の同スタジアム王者に。
2020年2月にKO勝ちでWPMF世界ミニフライ級王座を獲得。怪我で戦列から離れていたが、2022年12月に約1年ぶりの復帰戦で秒殺KO勝ちした。2023年8月にはタイでスーパーチャンプから勝利を収めたが、10月のRWSではデッチャピチャイ(タイ)に判定負け。戦績は34勝(12KO)7敗2分。
【写真】12月のRWSではワッチャラポンとの再戦を判定で制した士門(C)RWS
士門は吉成名高の従兄弟で、これまでにWPMFインターナショナルスーパーバンタム級王座のほか、WMC日本フライ級王座、WMCインターコンチネンタルバンタム級王座を獲得。「Road to ONE JAPANフェザー級ムエタイ日本トーナメント」で優勝と11戦無敗の快進撃を続けていたが、2023年6月にタイ・オムノーイスタジアムで初黒星。8月にはタイでプロムエタイ協会スーパーフェザー級王座を獲得し、11月のBOMでは梅沢武彦をTKOに破っている。戦績は15勝(5KO)1敗。
両選手とも12月23日の『RWS』に出場し、竜哉はジャバド・モザファリ(イラン)にKO勝ち、士門はワッチャラポン・シンマーウィン(タイ)に判定勝ちと揃って勝利を収めている。連勝なるか。
ルンピニースタジアムには藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム)が出場。タイの大手プロモーションとして知られるフェアテックスが主催する『Fairtex Fight』にてペットヨージンと対戦する。ルンピニーに女性もリングに上がれるようになってから、試合をする日本人女性はおそらく初。
全てクリアしました🌟
— 藤原乃愛 (@Noahmuaythai) March 1, 2024
撮影も終わりあとは明日の試合だけです!
感謝を忘れず、必ず勝ちます!
全力を尽くしてきます😼👊🏽 pic.twitter.com/DQ5hkHJGVq
藤原はアマチュアで50戦以上を経験し、アマチュアKNOCK OUT 45kgリーグ戦で優勝。2021年5月のジャパンキックでプロデビュー戦を行い、2022年5月のNJKF(ニュージャパンキックボクシング連盟)で王者Ayakaを破り、6戦無敗のままミネルヴァ・ピン級王座に就いた。7月には初の“ヒジ打ちあり”ルールに挑み、ペッテァーに3RでKO勝ち、9月も元タイ・イサーン地方ピン級王者ヌアファーに3RでTKO勝ち、11月はチョンプーに判定勝ち、そして今年1月にペットルークオンに判定勝ちとタイ人を相手に4連勝。
しかし、2023年3月のミネルヴァ王座初防衛戦で撫子にプロ初黒星を喫して王座を失い、5月にはMONGKUTPAT(タイ)に判定で敗れて連敗を喫したが、8月にタイ・パタヤで勝利を収めてMAGUMA MUAYTHAI王座を手にした。11月には子供の頃から憧れていたというタイの『MAX MUAYTHAI』に出場し、3RでTKO勝ちを収めている。
藤原は自身のSNSにて計量、試合前の撮影を終えて「あとは明日の試合だけです。感謝を忘れず、必ず勝ちます。全力を尽くしてきます」と意気込みを投稿している。
なお、竜哉&士門が出場する『RWS』は当日21:30よりU-NEXTにてLIVE中継あり(メインカードの第1試合と第2試合)、藤原が出場する『Fairtex Faight』はFairtexfight公式YouTubeにて正午からLIVE配信される予定だ(藤原は第3試合)。