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【ONE】3大世界王座戦! ミドル級デ・リダー「少し謙虚に」×マリキン「3本目のベルトを獲る」、フェザー級王者タン・カイ「初の中国人男子MMA世界王者として」×暫定王者タン・リー「1Rで終わらなかったら驚き」、ストロー級でブルックスvs.パシオ再戦も=3月1日(金)カタール

2024/02/28 23:02
 2024年3月1日(金)、カタールのルサイル・スポーツアリーナで開催される『ONE 166: Qatar』(U-NEXT配信)に向けて27日、同地にて会見が行われた。  ONE初開催のカタール大会は、3つの世界王座戦=再戦で幕を開ける。 ▼ONE世界ミドル級選手権試合 5分5Rライニアー・デ・リダー(オランダ)現ミドル級王者アナトリー・マリキン(ロシア)挑戦者 ※現ヘビー&ライトヘビー級王者  メインイベントでは「ONE世界ミドル級(※93kg)王座戦」(5分5R)として、王者ライニアー・デ・リダー(オランダ)に、現ヘビー&ライトヘビー級二冠王者のアナトリー・マリキン(ロシア)が挑戦する。  両者は2022年12月の『ONE FIGHT NIGHT 5』「ライトヘビー級王座戦」で対戦し、マリキンがデ・リダーを右フックでKOしてライトヘビー級のベルトを奪取している。  ミドル級王者デ・リダーはブラジリアン柔術黒帯のグラップリング能力を武器に、プロデビューから16戦全勝。アウンラ・ンサンと2度対戦し、2020年10月のミドル級王座戦で一本勝ち、2021年4月のライトヘビー級王座戦で判定勝利を収め、2本のベルトを手にしている。ミドル級王座は2度の防衛に成功し、2022年2月にONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバゾフ、7月に元ミドル級王者のビタリー・ビグダシュを退けている。2022年12月の階級を越えたマリキン戦がMMA初黒星だった。  リマッチとなる今回の試合に向け、デ・リダーは自身のジム「コンバット・ブラザーズ」にオープンドア・ポリシーを導入し、オランダのブレダのジムに欧州の強豪MMAファイターが集う環境を作ってきたという。  会見では、「この試合のために1年間、毎日練習してきた。今回はもう少し謙虚になろうと思っている」と、前戦の反省を活かしてミドル級王座戦を戦うとした。  対するマリキンはMMA13戦全勝で、判定勝ちが一度も無い(9KO・4一本)フィニッシャー。2022年2月のONEヘビー級暫定王座決定戦でキリル・グリシェンコを2R KOで下し、暫定王者に。2022年12月にデ・リダーを初回 TKOでライトヘビー級王座も獲得。2023年6月にヘビー級正規王者のアルジャン・ブラーとの統一戦で3R、ブラーを打撃で圧倒し、がぶりから引き倒してパウンドアウト。ヘビー級統一王座獲得で二階級を制覇している。  今回のミドル級でのデ・リダーとの再戦に向け、プーケットのタイガームエタイで「プロキャリア史上、一番ハード」な事前特訓をしてきたという。その強化は打撃ではなく「組み技」。  公式インタビューに「今回はレスリングに集中した。デ・リダーがレスリングを仕掛けてくるのは間違いない。フリースタイル・レスリングに力を入れてきたから、自分をテイクダウンするのはそう簡単じゃない。それに、柔術にも取り組んだ。そして有酸素トレーニングとして水泳を新たに採り入れた」ことを明かしている。  その結果、カーディオも高まり、打撃にもいい影響が出てている。 「シャドーボクシングやサンドバッグを使った練習では、自分が恐ろしいと思うくらい。スピードもパワーもあり、自分はタフだと感じているし、やる気も高まっている」  会見では、「金曜日の準備はできている。3本目のベルトを獲りに行く。前と同じように彼をノックアウトする。この機会に感謝している。金曜日にここに来て、自分の力をみんなに見せることができるなんて、言葉では言い表せないくらい興奮している。3本のベルトだ。この右手を見てくれ。この右で、彼は金曜日に眠りについてしまうだろう」と、右の強打で三階級制覇を成し遂げると予告した。 [nextpage] タン・カイ「再戦で勝つ」×タン・リー「試合の序盤で眠らせる」 ▼ONE世界フェザー級王座統一戦 5分5Rタン・カイ(中国)正規王者タン・リー(米国/ベトナム)暫定王者  2022年8月の『ONE 160』以来の再戦。前戦ではタン・カイがタン・リーを判定3-0で下し、中国人男性初のONE王者となっている。  タン・カイは2022年3月のキム・ジェウン戦で強打を爆発させて1R KO勝ち、ONE6戦無敗でタン・リーに挑戦すると、4Rに左フックでダウンを奪って判定勝ちで新王者となった。しかしその後、タン・カイは負傷のために欠場が続き、今回が1年7カ月ぶりの復帰戦となる。  対するタン・リーは、2020年10月にマーティン・ニューイェンを3R TKOでベルトを巻いた。当時、ONE5戦無敗でタン・カイの挑戦を受けたが、判定負けで王座陥落。その後、タン・カイの負傷欠場もあり、2023年10月にイリヤ・フレイマノフと暫定王座決定戦を戦い、1R、内ヒールフックを極めて一本勝ち。暫定王者となった。  正規王者のタン・カイは、会見で「初の中国人(男子)MMA世界王者になれたことを誇りに思うし、今週の金曜日にはタン・リーとの再戦に勝つつもりだ。カタールという国を愛しているし、ここにいることを誇りに思っている。金曜日の夜、タン・リーを相手に、そしてファンのために壮大なショーを見せるよ」と、王座統一に自信。  対する暫定王者タン・リーは会見で「みんな、僕が花火を持ってくることは分かっているはずだ。勝利したときの100パーセントのフィニッシュ率は全く下がっていない。俺たちにはやり残したことがある」とコメントした。  また、公式インタビューでは、「前回の試合は、タン・カイとそのチームが練り上げた素晴らしいゲームプランと、この数年で最悪だった自分のパフォーマンスと意思決定の結果が組み合わさったものだった。今回は、リマッチが組まれるまで時間がかかった。自分にとってはゲームプランを練り上げる時間をとりとれた。まったく違った試合になるだろう。1回目の対戦ではこうすべきだった、というような戦いを披露するのが楽しみだ。試合はフィニッシュ決着になるだろう。自分のキャリアでは、もう判定には持ち込みたくないんだ。全力で攻め込んで、プレッシャーをかけていく。タン・カイは試合序盤から自分のパワーを感じることになる。正直に言おう。1Rで終わらなかったら驚きだ。なぜなら彼は試合の序盤で眠らされるからだ」とリベンジに絶対の自信をのぞかせている。 [nextpage] ブルックス「DJが持つフライ級王座も狙う」、パシオ「夢があるなら、それを追いかけなさい」 ▼ONE世界ストロー級選手権試合 5分5Rジャレッド・ブルックス(米国)王者ジョシュア・パシオ(フィリピン)挑戦者  2022年12月の『ONE 164』以来の再戦。  ブルックスは、PANCRASEで活躍後、一階級上のUFCフライ級で2勝2敗。2019年12月の『BELLATOR JAPAN』で、越智晴雄に判定勝利。2021年11月にONEに初参戦すると、リト・アディワン、箕輪ひろば、ボカン・マスンヤネを撃破しランキング1位に浮上。当時の王者ジョシュア・パシオに判定勝ちし、新王者となった。  パシオは、ウーシューやムエタイをベースに2018年9月に内藤のび太を破りONE世界ストロー級王座を戴冠。2019年1月に猿田洋祐に判定負けで王座陥落したが、同年4月のダイレクトリマッチでKO勝利し王座奪還。2021年9月に猿田と3度目の対戦でKO勝利。3度の防衛に成功している。その後、『ONE 164』でジャレッド・ブルックスに判定0-3で敗れ、王座陥落した。  ONEストロー級MMA世界王者のジャレッド・ブルックスは、会見で 「前回、ジョシュア・パシオにはかなり(決定的に)勝ったと思っている。ジョシュア・パシオの名前が完全に消え、僕が史上最高のストロー級選手になるまで、何度でも何度でもやり直したい。僕はストロー級の“GOAT”なんだ。みんな、僕のハングリー精神とONE Championshipでの目標を過小評価している。今、僕はジョシュア・パシオに誰が一番かを見せるためにここにいる。彼をノックアウトして終わらせたい。今度こそ仕留める」と、前回とは異なりフィニュシュを予告した。  また、公式インタビューでは、「今、僕はゾーンに入っている。僕を止めるものは何もない。準備が整ったところです。“もし”も、“しかし”も無く、顔を殴る準備はできている。僕は注目を集めるためにここにいる。初めて5万ドルのボーナスをもらうために来たんだ。誰も僕を倒すことはできない。この男が何を持って来るのか、僕はすでに知っている。彼は角度を工夫してさらに攻撃的な態度をとろうとするだろう。でも僕にはその準備ができている」と、王座防衛の準備は出来ているとした。  その後のビッグプランまでブルックスは、描いている。 「僕はデメトリアス・ジョンソンとの試合が欲しい。僕たちはサイズ、身長、スピードにおいて非常に近い。そして僕たちはレスリングにとても熱心でキックでも人々を驚かせる。だから、非常に興味深い戦いになると思う。僕は何年も彼を研究してきたけど、彼には僕のような嵐を引き起こす準備ができていないと思う」と、“DJ”が持つフライ級王座も狙うと予告した。  対する元ONEストロー級MMA世界王者のジョシュア・パシオは、11連勝後のブルックス戦の敗戦後、2023年10月にマンスール・マラチエフに判定勝ち。今回の王座挑戦の権利を得た。 「正直なところ、僕は今マニラにいるような気分だ。フィリピン人がたくさんいる。どの国で試合をしても、フィリピン人が多いんだ。ONE Championshipの選手の一人であることは、世界で最も偉大で大きな格闘技団体に所属していることで、それを誇りに思う。ここで試合をすることで、次の世代にインスピレーションを与えるために、神がこのプラットフォームに私を置いてくれたのだと思う。夢があるなら、それを追いかけなさい──フィリピンの皆さん、私が今週の金曜日に黄金のベルトを持ち帰ることを期待していてください」と、王座奪還への意欲を語った。 [nextpage] ヘビー級対決、ブラーvsアリアックバリも ▼ONEヘビー級 5分3Rアルジャン・ブラー(インド)※元同級王者アミル・アリアックバリ(イラン) アルジャン・ブラー「名誉とともに戦う」 「これはハヌマーンのガダだ。インド文化のチャンピオン・レスラーに贈られるものだ。伝説のレスラー、ダラ・シンから勝利の後に贈られたものだ。その血統を代表し、これを携えて戦いに臨むことは、私にとって大きな名誉だ」 アミール・アリアクバリ「誰とでも戦える」 「私は贖罪の道を歩んでいる。目の前の相手なら誰とでも戦える。カン・ジウォンとは来週でも戦えるし、その直後にアナトリーと戦うこともできる」 ▼ONEフライ級 サブミッション・グラップリング 10分1Rオサマ・マルワーイ(イエメン)クレベル・ソウザ(ブラジル) オサマ・マルワーイ「中東には才能がある」 「僕は世界最高の選手と練習している。ご存知のように、僕のヘッド・インストラクター、アンドレ・ガウヴァオン、ルオトロ兄弟もそうだ。サブミッションで勝つ自信がある。カタールのドーハで初の歴史的イベントに参加できることは、僕にとって大きな意味がある。世界最大の格闘技プロモーションが中東にやってくるということは、中東には才能があるということだ」 ▼ボクシング キャッチウェイト (147ポンド)3分3Rズハイール・カハタニ(サウジアラビア)メディ・ザトゥー(アルジェリア) ズハイル・アル=カハタニ(WBC中東チャンピオン・プロボクシング9戦無敗) 「このような機会を与えてくれたカタール当局に感謝したい。私たちは歴史を作っている。歴史を作り、自分の目標や目的を達成し続けるよう鼓舞する。私はサウジアラビア人初のボクサーであり、サウジアラビア人初のWBCタイトルを獲得した。そして今、私はここカタールで歴史の一部となり、歴史を作っている......そして私は新しい世代を鼓舞したい」 ◆チャトリ・シットヨートン会長兼CEO「世界で最も好きな国のひとつに」 「カタールは、私が全世界で最も好きな国のひとつになりました。カタールの歴史、文化、伝統、人々の優しさは本当に素晴らしい。ONE Championshipで中東や世界中を旅する幸運に恵まれたが、カタールの素晴らしさは語り尽くせない。  ONE Championshipが世界最高峰であるように、カタールは世界最高峰を象徴している。そしてここで、私たちの世界チャンピオン、3つの世界タイトル戦、信じられないようなタイトル戦を行うことに、私はとても興奮している」
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