これからのK-1の可能性を語った石井館長
2024年2月26日(月)、K-1の公式YouTubeチャンネルにて、アドバイザーとしてK-1に復帰した石井和義・正道会館館長のインタビュー動画が公開された。K-1のこれからの展望を大いに語った。
動画は1月19日に行われたアドバイザー就任会見、2月21日に行われた囲み取材、そして撮りおろしのインタビューにて構成されている。
その中で、外から見ていた現在のK-1について聞かれた石井館長は「ファン目線で僕は見ていたからね。だからK-1頑張っているなとかRIZINがこんな感じかとか。RISEが凄い頑張っていてKNOCK OUTも面白い選手がいるし、国内は国内で凄い正直盛り上がっているなと思いましたね。チケット単価も高いじゃない。昔のK-1の時なんかは一番上が2万とか3万だったよね。それ以上取れないよねなんて思っていたのが、それが10万とか20万とか下手したら50万とか、そんな値段でみんなどんどん買って観に行ってる。
朝倉(未来)くんだとかあの辺のみんなの活躍で、今まで格闘技は好きなんだけれど会場には行かなかった子たちもどんどん来て、何か新しい流れとかうねりみたいなものが生まれているんじゃないかなという風に思っていましたけれどね」と、国内での格闘技の盛り上がりを感じていたという。
K-1がもう一度、世界のK-1になるためにはどうすればいいかとの問いには「世界に打って出るには30年前と同じようなK-1のやり方ではなくて、今のSNSを使って新しいやり方で世界に打って出た方が良いと思いますよ。僕はある程度のヒントはどんどん言っているのでK-1内部でそれが出来るかどうかだよね、実際的に」と、すでにヒントは運営陣に伝えてあるとする。
「だから各プロダクションとかいろいろなところとの連携、あるいは営業として契約するとかそういった部分。つまりファイターとしての部分はK-1が持っているけれど、エンタメとかいろいろなそれ以外の部分に関しての営業は他のいわゆるそういうプロを使ってやっていただくというようなことも含めて、どんどんK-1に関わる人間をもっともっと増やしていくべきだと思うよね。今まではどっちかと言ったらクローズだった。これからReBIRTHになってオープンにしますよってなったんだったら、もっともっと思い切ってオープンにした方がいいよね。
そうすることによってファイターたちも忙しくなるし、忙しくなれば何かしょうもないことも考えなくなるし、稽古か決められた時間に行ってお金を稼いでまた稽古みたいな。そういうようなファイターの環境にもなっていくし、演出するのはこちら側の人間がそのファイターを演出していって、そしていわゆるマーケットを広げてマネーを集めてくるって状況を作って行ってあげた方がいいんじゃないかな。その辺のアドバイスは僕がしますから大丈夫ですよ」と、“餅は餅屋”に任せてK-1に関わる人間、つまり味方を増やしていった方がいいと話した。
最後には、K-1への想いを聞かれ「世界が憧れる、世界のファイターが憧れるK-1にして欲しいよね。K-1に出ることが僕らのステータスなんだ、みたいな。K-1のチャンピオンこそ本当の世界一、立ち技の最高峰なんだというような、そういうK-1にして欲しいね」と、世界中のファイターが目指した、優勝者は誰もが世界一と認めるK-1に復活して欲しいとの願いを語った。