野瀬「修斗のチャンピオンたちが負けてるのは悔しかった」
──現在のコンディションと、RIZINが福岡に近い佐賀で行われることについてどう感じていますか。
「いままで一番コンディションが心身ともにいいので楽しみです。中高の同級生や親戚もすごく喜んでくれたので、RIZINの影響力は大きいなと感じています。佐賀は福岡から近いのでジム(マスタージャパン福岡)の会員さんだったり、家族・友達も来てくれるので、近くでの大会は嬉しいです」
──練習環境を教えてください。
「福岡なので、そんなにプロ選手が多いとは決して言えないんですけども、練習パートナーは、修斗世界フェザー級1位の結城大樹先輩だったり、同じバンタム級の修斗世界ランカー(10位)の野尻定由選手だったり、出稽古で修斗新人王になった選手も来てくれたり、東京ではSASUKE選手(修斗世界フェザー級王者)とも練習することもあるので、少数精鋭で決して東京に負けているとは思っていないです」
──今回の試合に向けて特に強化してきた部分や、新たに取り組んできたことなどありましたら教えていただけますか。
「新しく、というよりは、前まであった極めとテイクダウンをさらに強化して、打撃のディフェンスも強化してきました」
──対戦する瀧澤選手の印象を。
「RIZINバンタム級GPベスト4、3位になっているので、決して弱い選手じゃない、強豪選手だと思っているのですけど、全然、僕の組み技は通用すると思っているし、組んで一本取れると思っているので、危険な打撃に気を付けて、僕の寝技が極まると思っています」
──どこを見てほしいですか。
「一本、フィニッシュ決着をいつも狙って試合をしているので、どこからでもサブミッションを狙って、どの身体の部位でも極められる技を持っているので、そこに注目してもらいたいです」
──フルコンタクト空手出身の瀧澤謙太選手の動きを想定した練習も?
「はい。あの回転系の蹴りだったり、あと遠い間合いの蹴りの対策をしてきました」
──「ROAD TO UFC」ではバンタム級でシャオ・ロンにスプリット判定で敗れました。あの敗戦の課題をどのようにとらえてきましたか。
「あの試合ではサブミッションで極まらないのにこだわり過ぎて、その見極めが甘かったのと、最後に壁に押し込まれ過ぎていました。そこをまた課題としてやってきました」
──今回の「RIZIN LANDMARK 8」がケージであったことは、試合をする理由のひとつでもあったでしょうか。
「特にケージだから出たいというわけではなく、いいお話をいただいて、佐賀で福岡に近いのでぜひ出たいということで出場しました」
──「ROAD TO UFC」のときにRIZINではバンタム級GPが開催されていました。どのように見ていましたか。
「やっぱり日本のトップの選手が集まっているので、そこに加わってみたいなという気持ちもあったので、僕の目標だった『ROAD TO UFC』で敗れちゃって、そこで声をかけていただいたので、バンタム級戦線に入っていけるのが、今嬉しく思っています。
瀧澤選手の試合は、この試合が決まってから対戦相手として見ました。『ROAD TO UFC』のときは、RIZINに出ると思っていなかったですし、UFCの契約を獲るという気持ちだったんで、普通にファンというか、格闘技の試合として見ていました」
──RIZINバンタム級での目標も?
「まずは今はもう、瀧澤選手にしっかりフニッシュして勝ついうことしか見てないです」
──アマチュア修斗出身の野瀬選手には修斗代表のイメージがあります。修斗からRIZINに参戦した新井丈選手や岡田遼選手が戦績があまり良くないことに関して、自分が修斗を代表して結果を出したい、という気持ちもありますか。
「そうですね、やっぱちょっとチャンピオンたちが負けてるのは悔しかったので、僕は修斗のチャンピオンとかじゃないんですけど、世界ランキングに先月入って、“修斗の世界ランカー強えな”と思わせたいなという気持ちはあります」