タイトルマッチでの再戦となった王者・里見(左)と挑戦者・伊藤
2024年2月24日(土)東京・後楽園ホール『Krush.158』の前日計量が、23日(金)都内にて13:00より行われた。
ダブルメインイベント第2試合(第8試合)のKrushライト級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・里見柚己(team NOVA)はリミットちょうどの62.5kg、挑戦者・伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)は62.45kgで計量をパス。
調印式を終えた伊藤は「明日は超満員の後楽園ホールでメインに相応しい試合、Krushの試合を体現するため準備してきたので明日それをリングで出します」、里見は「1日も自分に負けることなく最高の仕上がりが出来ました。全選手で最高のKrushを作り上げて自分が最後締めようと思っています」と、それぞれ意気込み。
里見は初防衛戦であると共に2023年9月のK-1横浜大会で伊藤にKO負けを喫しており、リベンジマッチでもある。「半年前に派手に倒されているので、あそこで倒された自分を1回も忘れず自分に負けることなく自分を苛め抜いて強くなって帰ってきたので、思い切り相手にぶつけて一個のドラマが完結するようにしたいと思います」と、自分が最後に勝ってこのドラマを終えるとする。
対する伊藤は「前回のKO勝利は自分が倒して勝たないとタイトルマッチが組まれないと分かっていたので明日のための試合だったし、そのことはもう忘れていて。次はメインイベントとしての倒し方や試合を意識しています。自分が見て来たKrushのメインは超満員で凄い盛り上がりなので、それにふさわしい試合をすることがテーマです」と、過去のメインイベントに負けない試合をすることがテーマだとした。
それはどういう試合かと問われると伊藤は「ひと言で言うと後楽園が地鳴りのような、揺れるような試合にしたいですね」という。里見も「お客さんの心を動かすような、Krushは凄いなって。自分たちの試合でお客さんの心を動かして全員立ち上がらせたい」と、共に歴史に残るような一戦を目指すとする。
計量後のフェイスオフではどちらも相手に近付き、バチバチのにらみ合いを展開した。その理由を聞かれると、伊藤は「特に思ったことはなくて、明日ぶっ倒すぞって気持ちを出しました」、里見は「1回倒されている相手にまた対面できたので、怒りと共に必ず明日やってやるって気持ちが大きかったです」と、共に今の気持ちを出したと答えた。
伊藤は14勝(4KO)12敗4分、31戦目にしてようやくたどり着いたタイトルマッチ。遠回りしたように思えるがと言われると、「いや、遠回りではなくそれは自分が歩んできた必然。結果的に時間がかかっただけで、自分としては遠回りではない。それが自分の全てなので。ただ、明日ベルトを巻くことは決まっているので、必ず勝ってベルトを巻きます。これがゴールではないので、必ずベルトを巻いてKrushという育ててもらった団体で、地鳴りのような後楽園にしてKrushという選手になります」と、全てが必然であり、明日ベルトを巻くことで真のKrushファイターになるとアツい気持ちを口にした。
その言葉に里見は「自分もベルトが懸かったあと一歩のところで勝てなくてというのが何回も続いて、やっと手に入ったベルトなので。そんな簡単にKrushのベルトは巻けないよって思っていますし、地鳴りとかではなく本当に一瞬で終わります。なので目を離さないで欲しいです」と、自分も苦労してやっと手にしたベルトを簡単には渡さない、そんな簡単に手に入るベルトではないと言い放った。
両選手が言うように、明日は前売り券で全席が完売、立ち見券もあと数10枚を残すのみとなっており、16:00から会場にて販売される。