MMA
インタビュー

【ONE】久米鷹介「自分を高めていくだけ」=10.13 修斗との対抗戦で松本光史と対戦(2)

2019/08/22 22:08
10月13日、両国国技館にてONE Championship 第100回記念大会「ONE:CENTURY 世紀」が、昼夜2大会に分けて開催される。 同大会では、3階級の世界王座戦、MMAで2階級のワールドGP決勝、フェザー級キックボクシングのワールドGP決勝等が行われることが決定しており、さらに、修斗とPANCRASE王者同士による4対4全面対抗戦という豪華カードも発表されている。 ライト級では、ドライアウトなしのONEの77.1kgで、PANCRASE王者の久米鷹介と、修斗王者の松本光史が対戦する。 4月大会では、HEAT王者で挑戦者のトム・サントス(ブラジル)を相手に3R、三角絞めで一本勝ち。2度目の防衛に成功している久米は何を語っていたのか。試合後のコメントとともに、対抗戦決定会見での言葉を紹介する。 久米「(松本は)技術が高く、苦しい場面から盛り返す気持ちの強さも持っている選手」 「松本選手は素晴らしい選手だと思っています。全力で、自分のすべてをぶつけていかないと勝てないと思うので、集中して行きます。キングオブパンクラシストとして、修斗という素晴らしい団体のチャンピオンとやらせていただける。トップの誇りを持ちながら、全力で倒したいです」 ──勝利ボーナス(勝者に5万ドル(約550万円))については? 「僕は、面白いことが言えなくて真面目になっちゃうんですけど(苦笑)、いろんな人に支えていただいているので、そういう人たちにお返しをして行きたいです」 ──会見で対峙した感想を。 「実際に相手に目の前にして、身が引き締まる思いです。モチベーションが上がりました」 ──松本光史選手とは練習で手合わせをしたことがあったそうですね。 「練習したのはかなり前で、強いなと思いましたね。2013年に雑誌の企画でライト級の選手が集まっての練習で組ませてもらったんですけど、その時から相手が強いのは知っていました。その強さを知っているからこそ、自分をできるだけ高めて行くモチベーションになっています」 ──松本選手の前戦はご覧になっていますか。 「小谷(直之)選手との試合(2019年3月)はしっかりとまでは見ていませんが、逆転という部分で、これまでも、結構苦しい場面から盛り返す気持ちの強さを持っていて、打撃でもグラウンドの展開でも技術の高い選手だと思っています。そういった強い選手と戦えることでモチベーションが上がっています。とにかく、僕は自分を高めていくだけです」 久米「支えてくれる人たちのために戦う」 (※王座防衛直後の一問一答) 「(トム・サントス戦は)(日沖)発さんにしっかりプランを立ててもらったので、緊張というより、言われたことをちゃんとやろうと思い、過度の緊張をすることもなくいい感じで臨めました」 ──序盤から軽やかなステップで、サントス選手の距離にさせずに久米選手がやりたいことができていたように感じました。 「足が止まって相手のマトになることが一番良くないので、動きを作って、その中で自分のタイミングでアタックしていくという作戦がハマりました」 ──ステップとパンチの動きから、最初はシングルレッグでのテイクダウン。サントス選手のガードの中に入るというより、パウンドの圧力が強くサントス選手がくの字に畳まれ、両足が着くことができない状況で連打していきました。 「パウンドで相手のエネルギー自体を削る、確実にダメージを与えるということを意識して戦いました」 ──2R目もクリーンテイクダウンでした。ステップからサントス選手の左にカウンターの形でダブルレッグテイクダウンで、サントス選手が受け身になっていました。 「あれもプラン通りに、自分で動きを作って、自分のタイミングでアタックしようとして、スパッと入りました」 ──パウンドでしっかり削って最終R。右アッパーを狙ったサントス選手に右フックをヒットさせてダウンを奪いました。あの右は練習してきた動き通りでしたか。 「練習もしていましたし、1、2Rのテイクダウンで布石を作れたことも大きいと思います。そうすれば打撃も当たるだろうと。発さんの言った通りだったので、ビックリしています(笑)。チームと自分を信じてやるだけでした」 ──ハーフからパウンドし、サントス選手のブリッジに合わせてマウントを奪取。乗りすぎかと思いきや、師匠ゆずりのマウントからの三角絞めでタップを奪いました。マウントからというのは……。 「マウントからの三角は、以前にPANCRASEでも中村戦(2012年6月、中村晃司戦)でも使いました。練習でもトライしますし、何より1R、2Rでしっかり削れたので、ああいうチャンスが来ると思っていました。そこを逃さなかったのが良かったです」 ──これまで修斗、ROAD FC、PANCRASEと強さを求めて凌ぎを削ってきた久米選手が試合直後すぐには「次はONEへ」とは軽々しく言わないだろうとは思いましたが、勝つことで見えてくるものもあったと思います。 「いろんな人に支えられていて、僕が戦うモチベーションはその人たちの存在なんです。なので、いろいろな状況も踏まえて考えたいと思いました。とにかく、僕は自分を高めていくだけです。その中の巡り合わせで(今後について)考えていきたいです」
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