「UFCには出られる」いつ、誰とどの階級で──はこれから
朝倉にとっては、キャッチウェイトながら、元Bellator世界バンタム級王者だったフアン・アーチュレッタを2R TKOに下したことで風向きが変わった。世界での評価が一気に上がったという。
「アーチュレッタ戦が終わってアメリカのマネージメント会社とかから、いろいろ連絡が来てて、契約とか交渉の『話がしたい』みたいな感じで。『UFCのマッチメイクを俺らの会社でやらせてくれる?』みたいな話が結構来てるんで、その辺もちょっと話をしたいなと。ついに今年は(世界に)行くんじゃないですか」と、北米マネージメント会社からのスカウトが複数来ていると語る。
団体と選手の契約にはさまざまなケースがあるが、通常は、契約試合数を消化した場合、その団体との「独占交渉期間」に入る。その間は、他団体と交渉することができず、その独占交渉期間が終われば「マッチング期間」に入ることになる。その期間は、他団体に提示された条件を元の団体に伝えて、その条件が出せるのであれば、選手は元の団体と契約しなければいけないという条項もある。団体の王者の場合は「チャンピオン契約」で、その縛りが厳しいケースもある。
しかし、長年RIZINで戦って来た朝倉は、UFCと交渉する許可をRIZINにもらってる可能性があり、事実、RIZINを窓口に、ダナ・ホワイト代表と面談していることもあり、UFC挑戦についてはフレシキブルな契約内容であることも考えられる。
朝倉は、動画のなかで「UFCは出られるのか?」との率直な問いに、「一応声はもうかかっていて、UFCから。言っていいのか分かんないけど、話をいただいていますんで、出れるには出れるんじゃないですか。あとはいろんな契約とか、RIZINのこともあるんで(榊原信行CEOと)その話をしてるんですけど、いい方向にすごく進んでるんで、また条件とかさ、出るんだったらいつから出るとかさ、対戦相手とか階級とかいろいろあるけど、その辺はまだ全然決まってないんで、ちょっと言えないんですけど、まあ近々発表できるんじゃないですかね」と、見通しは開けているとした。
「俺はほんとうに格闘技で強いやつと練習するのが一番楽しみ、ワクワクする」という朝倉は、「ちょっと2024年の朝倉海に注目してくださいよ。ほんとうに。いよいよ、動き出しますよ。第2章ですよ。ここからね。始まりますよ。俺も楽しみだよ。ワクワクしてるし。練習環境もすごい世界で戦える環境になってきてるしね。今、自分が成長してるのもすごく感じるんで、ここからでしょ。そのためにもいいトレーニングキャンプにしますんで。牡蠣で崩した体調、体力を戻して、またたくさん技術を学んで強くなって戻ってきますんで。怪我とかしないように行ってきます」と、生き生きと語る。
「またアメリカの様子をできるだけお見せします」という朝倉海の現地からの動画にも注目だ。