▼バンタム級 5分3R
〇中村倫也(日本)9勝0敗(UFC3勝0敗)
[判定3-0] ※30-27×3
×カルロス・ヴェラ(エクアドル)11勝4敗(UFC0勝1敗)
2023年8月の前戦でUFC本戦デビュー勝利した中村。
レスリングでU-23世界選手権61kg優勝などの実績を掲げ、プロMMAデビューから8戦全勝、6試合でフィニッシュ(5KO・1一本)をマークしている。2022年の『ROAD TO UFC シーズン1』バンタム級決勝戦で風間敏臣に勝利し、UFC契約を獲得。2023年8月のシンガポール大会でファーニー・ガルシアに判定勝ちして以来、半年ぶりの試合となる。
当初、中村はブレイディ・ヒースタンド(米国)と対戦予定だったが、試合4週間前にカルロス・ヴェラ(エクアドル)に変更。ヴェラは、『Fury FC』で活躍後、2023年の『The Ultimate Fighter 31』(TUF)でチーム・マクレガーに所属。ブラッド・カトーナに判定負けも今回、UFCとの契約を果たした。
カポエイラベースでギロチンチョークと足関節を武器とする“異質”なヴェラを相手に中村は、UFC連勝を飾ることが出来るか。同大会では、同じバンタム級で、UFC9連勝中のメラブ・ドバリシビリと元フライ&バンタム級王者ヘンリー・セフードの一戦も組まれており、トップクラスとの距離を測る試合にもなる。
フライ級が注目されるなか、より層が厚く“怪物ぞろい”のバンタム級で、MMA8戦無敗の中村はどんな戦いを見せるか。インタビューで中村は「上位に食い込んでいくためのステップアップの試合」と語っている。
#UFC298 Official Result: Rinya Nakamura (30-27, 30-27, 30-27) defeats Carlos Vera by Unanimous Decision.
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1R、サウスポー構えの中村に、オーソドックス構えのヴェラ。先に左インローの中村。シングルレッグから足をからめてライアン・ホール仕込みの足関節に入るヴェラだが、ヒザを抜いている中村はバックに。
ヒップアタックでガーヂにするヴェラ。そこに上からパウンドする中村。下からヴェラは足を手繰るが、そこでバックを取らせず足を組ませない中村が正対。なおもヴェラは背中を着けてガードから仕掛けるが、足をさばいた中村はパスガードもすぐに足を戻すヴェラ。
インサイドガードの中村は中腰になりパウンド。ヴェラを潜らせずに右ヒザを押してハーフになりかけるが、足を手繰ると中村が抜いてフルガード。下からシングルレッグを狙うが、ここも中村は潰してホーン。
2R、ヴェラの右の蹴りを掴んでテイクダウンする中村。右足を手繰ろうとするヴェラに腰を切ってパスガード! サイドから右を差して、一瞬背中を見せたヴェラだが正対。背中を着かせる中村は中腰からパウンド。左で枕に巻くとハーフから背中を見せたところにリアネイキドチョーク狙い。
ここは正対したヴェラだが動きが鈍くなる。コントロールする中村は、背中を見せたヴェラにケージ際でボディロックテイクダウン。ヒップアタックでフルガードに戻すヴェラにインサイドガードから背中を着かせて細かいパウンド。
第1ラウンドを終えて第2ラウンドへ・・・👊#中村倫也 @rinkuru0323
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3R、右の二段蹴りを打つヴェラ。ガードする中村は詰めて左ハイ。ガードするヴェラはサークリングして後ろ廻し蹴りもスリップして下に。デラヒーバも狙うヴェラを潰して立ち際にスタンドバックからヒザ! 下になったヴェラに中腰から飛び込んでのパウンド! 左足を越えると、すぐに潜りのヴェラ。下から三角絞めを狙うもすぐに頭を抜いた中村に、なおも下から外掛け足関節を狙うヴェラ。ヒザを抜いた中村は正対してパウンド。
ケージウォークしたヴェラを潰してサイド。亀から立とうとするヴェラをコントロールしてホーン。下のヴェラは1Rの途中から痛めていたと思われる左肩を回した。
中村倫也、ユナニマス判定で勝利👏@rinkuru0323
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判定は3-0(30-27×3)で中村が勝利。
完封勝利した中村だが、浮かない表情で「みんなごめんなさい。(インタビュアーのジョー・ローガン「謝る必要ないよ。すごく難しい相手にしっかり勝った」)相手の格闘技キャリアがテコンドーとか長くて苦戦した。自分の格闘技のあらゆる面を磨いていかなくちゃいけない」とコメント。またバックステージでは「予想していた以上にやりづらく、自分にがっかりしている部分はありますが、彼も素晴らしいファイターだと認め、いい経験だったととらえ、ステップアップの材料にしていきたいです」とも語っている。
中村倫也🗣
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「すごいやりにくさがあって納得いかなかったです。でも自分の課題は分かりました。期待しないで見ててください」#NoYouDidGreat👏@rinkuru0323
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