僕が全局面において彼に優っていると思う
──さて、いよいよ王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとのタイトルマッチです。5Rの王座戦に向けての準備はいかがですか。
「自分はまず、とても健康状態も良くて、力を感じているし、パワフルで、とても精緻で、18日に勝利を手にする準備が整っている状態だよ。すごくハードなトレーニングキャンプを過ごした。いつものプロフェッショナルなものだ。対戦相手(ヴォルカノフスキー)について研究したり分析したりも丁寧にやってきた。だから準備万端だよ」
──お兄さんのアレクサンドル・トプリア(MMA5勝1敗)選手もクリメントジムにいるのですよね。
「その通りで、メインのトレーニングパートナーはいつも兄なんだけれど、今回はありがたいことにグラム・クタテラーゼ(MMA12勝4敗・UFCライト級1勝2敗)をトレーニングパートナーに迎えることができたんだ。それからペペ・トーレス(MMA7勝1敗)ともいっぱい練習してきた」
──クタテラーゼはマテウス・ガムロに勝ち、ダミル・イスマグロフにスプリット判定負けという実力者です。スペインでもそういったジョージアMMAコミュティが協力しあっているのですね。
「そうだね。それだけじゃなくて、たくさんの人たちがこのキャンプで自分をたくさん支えてくれたんだ」
──今回対戦するヴォルカノフスキーを分析・研究してきたということですが、そのヴォルカノフスキーの直近の試合はイスラム・マカチェフ戦でした。大会11日前のオファーを受けたヴォルカノフスキーの2度目のマカチェフ戦はどれだけ参考になるでしょうか。むしろあなたが想定しているのは、マカチェフとの初めて戦ったときのヴォルカノフスキーを今回想定しているでしょうか。
「マカチェフvs.ボルカノフスキー2はちょっと分析の対象にするのは難しくて、彼はキャンプを張っていたわけでもない緊急参戦で全然準備が出来ていなかったから。だからあの試合から情報を得ようということは考えなかったよ。ほかのたくさんの試合から読み取るべきことがたくさん得られた。もちろん。マカチェフvs.ボルカノフスキー1は、判定まで行ったからかなりディテールを見ることができたね」
──その判定も今回同様に5Rでした。長いリーチとケージレスリング、そしてあのラウンドを重ねるにつれてまるで強さを増すようなヴォルカノフスキーのスタミナをどうとらえていますか。
「まず、誰もプレッシャーを与えていない状態なら誰だってスタミナを保っていられるだろう? 自分の試合をしたかったら、絶対に疲れてしまうわけにはいかないんだ。そういう意味で、僕は彼がこれまで感じたことのないようなプレッシャーを彼にかけて、“彼が僕の試合に付き合わなきゃいけない”状態にしようと思ってる。同時に、5Rマッチの経験の少なさという点から、5日間、毎日5Rやってきた。だからしっかりフルラウンドやる準備もしてきた。僕が全局面において彼に優っていると思うし、彼より自分のほうが強いと言える」
──力強い言葉ですね。この試合を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。
「いつも妻と話しているんだけど、東京は行ったことないけど旅行したい場所トップなんだよ。アイ・ラブ・スシ! 日本のファンの皆さん、どうもありがとう。『UFC298』の僕の試合をU-NEXTでご覧ください! さあ立ち上がって! レッツゴージャパン!」