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インタビュー

【KNOCK OUT】優翔「そのへんの日本チャンピオンには負けない」vs.新田宗一朗「1Rに注目しててほしい。早い段階で倒しにいく」

2024/02/07 15:02
 2024年2月25日(日)東京・後楽園ホール『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』にて、KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級3分3R延長1Rで対戦する、優翔(team NOVA)と新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。  優翔はタイに住み、ムエタイの本場で練習と試合を重ねて2023年11月にKNOCK OUT初参戦。オープンフィンガーグローブマッチで元WMC世界&WPMF日本スーパーバンタム級王者の鷹大をテンカオでKOに葬ってみせた。戦績は28勝(6KO)10敗。 優翔「警戒するところも別にないかな」 ──昨年11月、『KNOCK OUT』初参戦で鷹大選手にKO勝利しました。その試合を振り返ると? 「一発目の試合でKOできてよかったと思います。試合も思う通りにやれたので」 ──その後、12月にカンボジアでは現地選手に判定負け。その試合は? 「やっぱり相手選手はトップでやっているだけあって、試合の進め方がうまかったですね。相手のスタイルもまるっきりムエタイで、強いというよりは、うまいなと思いました。ただ、実際にやってみて、負けはしたんですけど、今後トップの選手ともやっていけるなというのは感じられたので、そこはよかったと思います」 ──それを経て、今回は『KNOCK OUT』2戦目、新田選手との一戦です。相手の印象は? 「身長が自分と同じぐらいあって、この階級だとデカい方かなという感じです。印象はそれぐらいで、試合映像とかはあんまり見てないんですけど、パッと見た感じ、問題ないかなと思ってます。警戒するところも別にないかなと」 ──相手の研究はそんなにしない方ですか? 「したりしなかったりですね(笑)。ただ、あんまり深くはやらないです。相手のイメージを気にしちゃうと、それに頼っちゃうところがあるんで。カンボジアでの試合も、相手への対策でパンチでいこうと思ってたら、気がついたら時間がなくなってきてた感じだったので。それと、セコンドの人には見てもらっているので、そこは任せてます」 ──では、今回はどう戦ってどう勝ちたいですか? 「試合展開の中で、当たれば倒せるかなと思ってます。攻め方はその時の流れで考えようと思ってますけど」 ──鷹大戦の時から『KNOCK OUT』のベルトがほしいと言っていますが、新田選手は他団体のベルトも持っていて、『KNOCK OUT』でも王座決定戦に出場している選手です。ここで勝てば、さらに近づけそうですが。 「そうですね。組まれた相手を倒していけばタイトルマッチには近づけるだろうと思っているので。まあ今は、もっともっと存在をアピールしていきたいです。今はいくら口で言ってもしょうがないかなと思うんですけど、倒し続けていけば、みんな分かってくると思うので」 ──タイでの試合数が多かった優翔選手ですが、やはり日本での試合は全然違いますか? 「はい。やっぱり日本で試合をやると、日本のファンの人に存在を知ってもらえたかなとは思います。鷹大選手も日本ではけっこう名前がある選手だったので、そこで勝てて手応えはありました。このままやっていけば大丈夫かなと思いましたね」 ──今回の試合の一番のテーマは? 「いつも通りやれればいいかなと。いつも通りやれれば勝てると思うんで。そんなに深くは考えてないです」 ──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは? 「そのへんの日本チャンピオンには負けないと思っているので、そこを確認してもらえたらと思ってます」  新田は空手、ボクシングを経て17歳からキックボクシングを始めた。アマチュア大会で20戦13勝6敗1分の成績を収め、2019年2月のPancrase REBELS Ring 1でプロデビュー。無敗の快進撃を続けたが、2021年10月の『KNOCK OUT』で力也に初黒星。2022年4月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王座を奪取し、7月のRIZINで大雅と対戦するも判定負け。2023年4月のINNOVATION王座防衛戦はドローで防衛に成功するも、7月のKrushで目黒翔大に判定負け。昨年末にはタイへ渡り、現地で2勝をあげた。戦績は9勝(4KO)4敗4分。 [nextpage] 新田「前みたいにのんびり戦うことはないと思う(笑)」 ──昨年は4月にINNOVATIONで王座をドロー防衛、7月にKrushで判定負け、そして11月と12月にタイで連続KO勝ちということですが、やはり日本のファンからするとKrushでの負けの印象が大きくなってますよね。 「まあタイの試合は正式に公表してなかったし、自分でも気にしてないというか……結局、日本で結果を残せてないですし、次の試合も自分の中では“復帰戦”という気持ちなのでやっていこうかなと思ってます」 ──とは言え、タイで連続KO勝ちできたというのは、Krushでの負けの後、何か改善できてのことですか? 「いや、そんなに変わった部分とかはないんですけど、タイでいい結果を残せたのは、普段通りの動きができたからなんですよね。日本で試合する時は周りからの期待とかもあって、それで動きが固かったというのもあったので、タイにはメンタルを鍛えに行った部分もありました。向こうでは誰にも見られてなくてリラックスできたのがよかったので、今回はそんなに気負わずにいこうかなという感じです」 ──ただ、今回は久々の『KNOCK OUT』での試合で、後楽園ホールでの試合なので、多くのお客さんに見られる中での試合です。そこは大丈夫そうですか? 「失うものは失って、また挑戦者として頑張っていこうという気持ちなので、もう何も気にしないでやれると思います。いい感じで力を抜いてやれるんじゃないかと」 ──『KNOCK OUT』は一昨年12月以来、1年以上ぶりの参戦になります。この間、『KNOCK OUT』では代々木大会もあったり、新ルールが次々にできたりと、いろんな動きがありました。それはどう見ていましたか? 「同門の選手がたくさん出ていて、近くで見ていたのでやりたくはなりましたよね。オープンフィンガーグローブの試合にも出たい気持ちはあったんですけど、あの時点では体と気持ちが追い着いてなかったのか、出ても結局いい結果を出せなかったら意味ないなと思って、そういうところで溜まった鬱憤も、次の『KNOCK OUT』で出せればいいかなと思って。だから今回はちょうどいい機会ですね」 ──相手の優翔選手についての印象は? 「似たような体型をしているので戦い方も何となく想像はつくので、そこまで警戒するところはないですね。彼もムエタイをけっこうやっているみたいなので、逆にやりやすいかなというのはあります」 ──ただ、昨年11月の『KNOCK OUT』初参戦では鷹大選手にいい形のKO勝ちでした。そういう部分も気にならない? 「彼も普段は自分より身長が低い選手との試合が多いと思うんですよ。俺みたいに同じぐらいの身長の相手とはあんまりやったことないと思うし、前回の相手も身長差があったじゃないですか。自分たちからしたらそういうタイプとはやりやすいので。弱点もある程度分かっているので、大丈夫かなとは思っています」 ──では、新田選手としてはどう戦ってどう勝ちたいと思っていますか? 「やっぱり倒したいですよね。判定まで持っていきたくないので、ここで倒して、今年は『KNOCK OUT』のベルトを獲りにいきたいと思ってます」 ──では、かなり気合いが入っている? 「まあでも、試合になったら気にせずやろうとは思ってるんですけどね。でも、ある程度目標を立ててやった方が結果もよくなると思うので、倒してベルトを狙うというのを今年の目標にしてます」 ──あくまで端から見た印象なんですが、新田選手って、すごく性格がのんびりしてませんか? 「いやあ~……あるかもしれません(笑)。周りからも言われますし。戦い方に関しては、何でもできたんで今までは流してたというか……相手に合わせて戦ってたところがあったんですけど、今はそこを変えて、自分からガンガンいこうと思っているので、前みたいにのんびり戦うことはないと思います(笑)」 ──優翔選手は、昨年末から「これからは日本でガンガンやりたい」ということで、今回も意気込んでいると思いますが、そこも大丈夫ですか? 「まあ、あんまりガンガンくるタイプでもないと思うので。逆に、ガンガンきてもらった方が自分もやりやすいんですけど、まあどっちでも大丈夫です」 ──ではここでいい勝ち方をして、ベルトに向けて弾みをつけたいと。 「そうですね。今年中に挑戦できるように持っていきたいです」 ──REDのスーパーフェザー級は選手層の問題がありましたが、優翔選手も参戦してきたりと、動きも出てきました。 「BLACKに出てる選手はもっといるんですけどね。ただ、他団体ではけっこう選手がいる階級なので、しっかり『KNOCK OUT』で勝った上で、それこそKrushにもやり返しにいかないといけないし、敵はたくさんいると思うんですよ。だから自分がしっかり実力をつけて戦えるようにしたいです」 ──Krushでの敗戦はそれだけ悔しかった? 「まだK-1ルールにアジャストできてなかった部分があって、そんなにダメージもなく、スタミナが切れて負けたみたいなものなので、悔しいと言えば悔しいですね。だから、急ぎはしないですけど、いつかはやり返しにいきたいです。まずはムエタイルールでしっかり結果を残さないと、他のルールでやってもダメかなと思ってるので、まずベルトを獲って、このルールで強さを証明したいと思ってます」 ──では、KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級のベルトに向けて一直線で行くと。 「そうですね。あと、今年は2ヵ月に1回とか1ヵ月に1回とか、どんどん試合をしていきたいです。もうあんまり若くないので(笑)やっていこうかなと」 ──今年一発目から、今までとはちょっと違う新田選手が見られる? 「はい。勝っても負けてもいい試合できると思うので、あとは自分次第です」 ──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう? 「1Rに注目しててほしいですね。早い段階で倒しにいくと思うんで。逆に3Rまでいっちゃったら、見ない方がいいです(笑)」
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