11月大会の鮮やかなKOで注目を集めた優翔が、元王者の新田と対戦(C)KNOCK OUT
2024年2月25日(日)東京・後楽園ホール『PURE BIOKEYZ presents KNOCK OUT 2024 vol.1』にて、KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級3分3R延長1Rで対戦する、優翔(team NOVA)と新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。
優翔はタイに住み、ムエタイの本場で練習と試合を重ねて2023年11月にKNOCK OUT初参戦。オープンフィンガーグローブマッチで元WMC世界&WPMF日本スーパーバンタム級王者の鷹大をテンカオでKOに葬ってみせた。戦績は28勝(6KO)10敗。
優翔「警戒するところも別にないかな」
──昨年11月、『KNOCK OUT』初参戦で鷹大選手にKO勝利しました。その試合を振り返ると?
「一発目の試合でKOできてよかったと思います。試合も思う通りにやれたので」
──その後、12月にカンボジアでは現地選手に判定負け。その試合は?
「やっぱり相手選手はトップでやっているだけあって、試合の進め方がうまかったですね。相手のスタイルもまるっきりムエタイで、強いというよりは、うまいなと思いました。ただ、実際にやってみて、負けはしたんですけど、今後トップの選手ともやっていけるなというのは感じられたので、そこはよかったと思います」
──それを経て、今回は『KNOCK OUT』2戦目、新田選手との一戦です。相手の印象は?
「身長が自分と同じぐらいあって、この階級だとデカい方かなという感じです。印象はそれぐらいで、試合映像とかはあんまり見てないんですけど、パッと見た感じ、問題ないかなと思ってます。警戒するところも別にないかなと」
──相手の研究はそんなにしない方ですか?
「したりしなかったりですね(笑)。ただ、あんまり深くはやらないです。相手のイメージを気にしちゃうと、それに頼っちゃうところがあるんで。カンボジアでの試合も、相手への対策でパンチでいこうと思ってたら、気がついたら時間がなくなってきてた感じだったので。それと、セコンドの人には見てもらっているので、そこは任せてます」
──では、今回はどう戦ってどう勝ちたいですか?
「試合展開の中で、当たれば倒せるかなと思ってます。攻め方はその時の流れで考えようと思ってますけど」
──鷹大戦の時から『KNOCK OUT』のベルトがほしいと言っていますが、新田選手は他団体のベルトも持っていて、『KNOCK OUT』でも王座決定戦に出場している選手です。ここで勝てば、さらに近づけそうですが。
「そうですね。組まれた相手を倒していけばタイトルマッチには近づけるだろうと思っているので。まあ今は、もっともっと存在をアピールしていきたいです。今はいくら口で言ってもしょうがないかなと思うんですけど、倒し続けていけば、みんな分かってくると思うので」
──タイでの試合数が多かった優翔選手ですが、やはり日本での試合は全然違いますか?
「はい。やっぱり日本で試合をやると、日本のファンの人に存在を知ってもらえたかなとは思います。鷹大選手も日本ではけっこう名前がある選手だったので、そこで勝てて手応えはありました。このままやっていけば大丈夫かなと思いましたね」
──今回の試合の一番のテーマは?
「いつも通りやれればいいかなと。いつも通りやれれば勝てると思うんで。そんなに深くは考えてないです」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?
「そのへんの日本チャンピオンには負けないと思っているので、そこを確認してもらえたらと思ってます」
新田は空手、ボクシングを経て17歳からキックボクシングを始めた。アマチュア大会で20戦13勝6敗1分の成績を収め、2019年2月のPancrase REBELS Ring 1でプロデビュー。無敗の快進撃を続けたが、2021年10月の『KNOCK OUT』で力也に初黒星。2022年4月にはINNOVATIONスーパーフェザー級王座を奪取し、7月のRIZINで大雅と対戦するも判定負け。2023年4月のINNOVATION王座防衛戦はドローで防衛に成功するも、7月のKrushで目黒翔大に判定負け。昨年末にはタイへ渡り、現地で2勝をあげた。戦績は9勝(4KO)4敗4分。