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【K-1】無差別級T覇者リュウ・ツァーの挑戦を受ける王者シナ・カリミアン「私はダーティーな試合をしたつもりはないよ」

2024/02/05 18:02
【K-1】無差別級T覇者リュウ・ツァーの挑戦を受ける王者シナ・カリミアン「私はダーティーな試合をしたつもりはないよ」

防衛に絶対の自信を見せたカリミアン

 2024年3月20日(水・祝)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX』の記者会見が、2月5日(月)都内にて行われた。

 K-1 WORLD GPクルーザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rとして、王者シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)がリュウ・ツァー(中国/唐山文旅驍騎ファイトクラブ/CFP)の挑戦を受けての初防衛戦に臨む。


 カリミアンはアマチュアムエタイで活躍後、2018年9月の「K-1 WORLD GP初代クルーザー級王座決定トーナメント」に初来日。トーナメントを制して初代王者となった。同王座は2020年12月の3度目の防衛戦でK-Jeeに敗れて手放したが、2021年3月のダイレクトリマッチでK-JeeをKOし、王座を奪還。その後は、反則勝ちも含めて5連勝。2023年9月の「K-1 30周年記念無差別級トーナメント」では1回戦でKO勝利も準決勝でクラウディオ・イストラテに敗れた。戦績は16勝(8KO)3敗。


 ツァーは散打の強豪にして中国キックボクシング界のニュースター。中国・武林風の推薦選手として2023年9月の「K-130周年記念無差別級トーナメント」に参戦すると、全試合KO決着で優勝を果たした。12月には本来の階級であるクルーザー級で谷川聖哉を初回KO。戦績は10勝(8KO)1敗。

 会見ではツァーから「K-1の皆様、私が夢にまで見たタイトルマッチの機会を与えていただき感謝します。9月のトーナメントで優勝した時にベルトをいただけると思ったんですが、手にしたのは王冠でした。ですので王冠だけでなくK-1王者のベルトと2つを獲得することを渇望しています。ウェイ・ルイ、ジムの仲間と本当にハードなトレ―ニングを積んでいます。シナが強い選手であることは知っていますが、今のコンディションはシナを100%KO出来るほどとてもいい状態です。武林風の試合では怪我もしていないので、K-1に向けてさらに調整して身体を作っていきます。私がどんな方法・テクニックで勝利するのか、それは会場に来ていただければわかります。期待していてください」とのメッセージが読み上げられた。


 カリミアンは登壇すると、用意されていたツァーの写真パネルを折り曲げ、放り投げた。「リスペクトは一切ない。表面上のリスペクトをするつもりはない。我々がやっているのは格闘技だ。戦うことだ。すでに戦いは始まっている」と、すでに戦闘モードに入っているという。

「つい先日、タイから戻ってきました。タイガームエタイジムで1カ月のキャンプを積んで、2日後にはオランダのマイクスジムに行ってトレーニングを積んできます。彼が何を夢見ようが私には関係ない。彼をKOすることしか考えていない。私も昨年の無差別級トーナメントでベルトがあると思っていて、2階級制覇を夢見ていたので参加しました。ベルトはなかったんですが、自分の夢はリュウ・ツァーを倒してこのベルトを守り、2階級制覇すること。彼の夢は自分がリングの上で打ち砕きたいと思う」と、万全の態勢で防衛戦に臨むと意気込んだ。


 対戦相手の印象を聞かれると「彼の印象は特にはない。周りから言われたことをやっているだけにしか見えないね。私は全てにおいて彼よりも優っている。彼が戦って来た相手は無名の選手で大したことない。私は強い相手とキャリアを積んできた。みんな試合前は言いたいことを言うが、自分と対峙した時に自分が何も分かっていなかったことを思い知るだろう」と、あくまでも強気なカリミアン。

 ツァーがSNSで対戦をアピールしていたことについては「SNSで何を言われても全く気にしてない。SNSは自分が戦う場所ではない。いろいろな人がいろいろなことを言っているが、自分を表現するのはこの拳であり、リングの上だ。それを彼は試合で分からされると思う」と、SNSでの発言など関係ないとする。

 ツァーが得意とするカーフキックをどう思うか、との質問にも「特に何も思うことはない。出来るものならやってみろ!」と強気な姿勢を崩さない。


 無差別級トーナメントの準決勝で、反則が多いため減点1のイエローカードが出るなどダーティープレイがネットでも話題となった。そのことについて聞かれると「誰がどういう話をしているのか知らないが、私は反則をしたつもりはない。あれは相手がわざとマウスピースを吐き出したり逃げ回っていただけ。彼との再戦はいつでも受ける。私はダーティーな試合をしたつもりはないよ。キックボクシングのことを理解している人にはいい試合だったと言われた。分かっている人は分かっている」と、自分はダーティープレイなどやっていないと答えた。

 タイガームエタイジムとマイクスジムでのファイトキャンプの内容については「タイでのトレーニング内容は全てを伝えることは出来ない。私は相手が誰であろうと、自分のレベルアップにしかフォーカスは当てていないんだ。素晴らしいパフォーマンスが見せられるような練習をしてきた。マイクスジムに関してはジャングルのようなところで、ライオンである私にふさわしい。ジャングルに行くつもりで行って来るよ」とする。

 どんな相手とスパーリングをしてくるのか、との問いには「マイクスジムには世界トップが集まっている。誰がいるかは分からないが世界トップが集まっているので、そこに自分の身を置きたい。自分のレベルを上げることだけに集中している。エクササイズをするために行くわけじゃない。身を削って自分にプレッシャーを与えて練習してくるよ」と答えた。

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