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レポート

【UFC】イマボフがドリーゼに、モイカノがドーバーに判定勝ち。ビビアニ下したシウバが5連勝! 元SEI☆ZAストリアレンコは体重超過のカロリーナにTKO負け。フライ級はジョンソンが17勝無敗のマクスムに初黒星つける。ゴリンボが秒殺勝利、RTU出身ジョンヨンが判定勝ち

2024/02/04 06:02
 2024年2月3日(日本時間4日)、米国ラスベガスのUFC APEXにて『UFC Fight Night: Dolidze vs. Imavov』が開催されている。同大会後、続けて『ROAD TO UFC Season 2』が行われる。  日本時間4日朝6時にスタート予定のプレリムおよび9時開始予定のメインカードを含む全試合が「UFC FIGHT PASS」ならびに「U-NEXT」でライブ配信されている(『ROAD TO UFC 2』は13時半開始予定)。 UFC Fight Night: Dolidze vs. Imavov 速報 現地時間2024年2月3日(土)、日本時間4日(日)米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX 【メインイベント】 ▼ミドル級 5分5R〇ナッソーディン・イマボフ(フランス)13勝4敗(UFC5勝2敗)185lbs/83.91kg[判定2-0] ※49-44, 47-47, 48-46×ロマン・ドリーゼ(ジョージア)12勝3敗(UFC6勝3敗)186lbs/84.37kg  メインイベントのミドル級では8位のロマン・ドリーゼ(ジョージア)と11位のナッソーディン・イマボフ(フランス)が激突。  35歳のドリーゼは、2021年6月のラウレアノ・スタロポリ、カイル・ドーカス、フィル・ハウズ、そして次週のメイン登場のジャック・ハーマンソンを相手に4連勝・3連続フィニッシュ勝利も、2023年3月の前戦で王座挑戦経験のあるマービン・ヴェットーリに判定負け。再起を目指す。  対する28歳のイマボフは、ロシアのダゲスタン出身で、2021年2月にフィル・ハウズに判定負けも、以降3連勝。イアン・ハイニッシュとエドメン・シャバージアンをTKOに下すと、ホアキン・バックリーに判定勝ち。2023年1月にケルヴィン・ガステラムの欠場により後の王者ショーン・ストリックランドとライトヘビー級契約で対戦し、0-3の5R判定負け。  2023年6月の前戦では、ミドル級14位でTDディフェンス100%のクリス・カーティスから3度テイクダウンを奪うなど攻勢に立つも、2Rに偶発的なバッティングにより、カーティスが試合続行不可能となり、ノーコンテストに終わっている。ミドル級上位に上がるのはドリーゼか、イマボフか。  1R、ともにオーソドックス構え。イマボフは左の関節蹴り。ドリーゼは左前手フックを突いて組みに。両差しで押し込むが、ケージ背にヒジを突くイマボフ。なおも押し込むドリーゼを突き放す。  互いに右ロー。ワンツーから左ミドルのドリーゼに、右の蹴り、右ストレートのイマボフは左のヒザを効かせて、左フック連打でダウンを奪うと、下のドリーゼは足関節を狙いに行く。それを潰してパウンドするイマボフは背中を見せたドリーゼにバックマウントからパウンドもホーン。イマボフがニアフィニッシュを見せた。  2R、左をヒットさせたイマボフに組んで右で差して押し込むドリーゼ。体を入れ替えるイイマボフが離れて打撃も、ドリーゼは詰めて四つに。長いクリンチ状態から突き放したイマボフは右! 打ち込まれたドリーゼも右を返すが、イマボフは再び右で前に。  3R、関節蹴りを見せるイマボフは、組んでスタンバックで背後から左ハイ! 右で差して押し込むドリーゼだが離れ際に右を狙う。四つに組むドリーゼ。金網背に凌ぐイマボフに、ヒジを突いて離れる。イマボフは左三日月蹴り! 右をヒットさせて、左ヒザも。距離を詰めて組むドリーゼは押し込みも左小手のイマボフは崩される。  4R、ドリーゼの右オーバーハンドの打ち終わりに左を叩き込むイマボフ。両脇を差して押し込むと、脇を潜りスタンドバックに。ドリーゼが片手をマットに着くなか、背後からの蹴りにドリーゼは顔を押さえて座り込む。中断。ドリーゼのコーナーの抗議に、イマボフは応戦し、ハーブ・ディーンが分ける場面も。イマボフに1Pの減点がコールされる。  再開。イマボフのバックテイクに前転ヒザ十字からスイープのドリーゼだが、イマボフも立ち上がり。そこに組むドリーゼだが、脇潜りバックにつくイマボフ。離れて左右を突く両者。ドリーゼはバックフィストもかわしたイマボフがボディロックへ。ドリーゼが体を入れ替えホーン。  5R、イマボフの左にバランスを崩しながら足関節を狙うドリーゼ。つきあわないイマボフ。ドリーゼの脇を潜りスタンドバックから蹴り! ドリーゼはアームロック狙いから後転しての足関節からカーフスライサー狙い。足を抜いたイマボフは上からヒジ! 一瞬動きが鈍くなるドリーゼは押し込むもブレーク。  ワンツーを突くドリーゼ。イマボフの打ち返しに四つに組むが、顔を剥がしてスペースを作ってヒジを突くイマボフ。引き込み気味になるドリーゼだが、イマボフはスタンド勝負を望んでホーン。  判定は2-0(49-44、47-47、48-46)でイマボフが勝利。「自分のペースで試合を進められた。疲れがたまっていた。ジャブで攻めろと言われていたが拳を痛めていてできなかった。クリス(カーティス)はケージの外で野次を飛ばすならケージのなかでやりあおう」と語った。 [nextpage] 【コ・メイン】 ▼ライト級 5分3R〇ヘナート・モイカノ(ブラジル)18勝5敗(UFC10勝5敗)156lbs/70.76kg[判定3-0] ※29-28×3×ドリュー・ドーバー(米国)27勝13敗(UFC13勝9敗)156lbs/70.76kg  ライト級13位のモイカノと、15位のドーバー。  UFC9勝5敗のモイカノはフェザーからライト級に上げて4勝2敗。17勝中7つの一本勝ちを誇る。2022年11月のブラッド・リデル戦のリアネイキドチョークでの一本勝ちから1年3カ月ぶりの復帰戦。ATTのパルンピーニャがセコンドにつく。  UFC13勝8敗のドーバーは、近年はKO勝ちが際立つストライカー。2023年10月の前戦ではリック・グレンを1R KOに下している。  1R、サウスポー構えのドーバーに、オーソドックス構えのモイカノ。モイカノのテイクダウン狙いを切って左ストレートを当てたドーバーが詰めたところに、モイカノは再びシングルレッグでテイクダウン。  ハーフから足を戻してフルガードにしたドーバー。パウンドを入れてからいったん体を離して足をさばいて左足を外に。ハーフからニアマウントになると足を戻そうとするドーバーに今度は右足を抜いて寝かせて細かいパウンド。4分近くモイカノが押さえ込みホーン。  2R、ドーバーの左右に組んでスタンドバックから後方に投げたモイカノ。ドーバーは蹴り上げで突き放して立ち上がり。しかしすぐについていくモイカノと投げの打ち合いに。右差しのモイカノに小手巻くドーバーだが下に。  ハーフから背中を見せたくないドーバーはバックを嫌い立ち上がりに慎重に。しかし際でバック奪うモイカノ。ここで正対して上になるドーバー! 組んできたモイカノの左で差して横捨て身で投げ! トップからパウンドでモイカノが出血しホーン。  3R、サウスポー構えからワンツーで前に出るドーバーにその場跳びのヒザを狙うモイカノ。組むが、突き放したドーバーはさらにワンツーの左! 詰めてきたモイカノにさらに左をヒットするが、組んだモイカノに投げは下に。  クローズドガードを取ったドーバーに体を離してパスを狙うモイカノは片足を抜くが、フルガードに戻すドーバー。鉄槌、腹を突くモイカノに抱え込むドーバーは、肩を押して足を抜いて立ちに。ここも寝かせたモイカノがパスガード狙いもハーフのドーバー。  鉄槌を突くモイカノのスペースにドーバーはヒザを入れて足を戻そうとしたところでホーン。両手を挙げたのはモイカノ。判定は3-0(29-28×3)で組み技を制したモイカノが接戦をモノにした。 [nextpage] 【メインカード】 ▼ウェルター級 5分3R〇ランディ・ブラウン(ジャマイカ)18勝5敗(UFC12勝5敗)171lbs/77.56kg[1R 3分17秒 TKO] ※右ストレート×ムスリム・サリコフ(ロシア)19勝5敗(UFC6勝4敗)171lbs/77.56kg  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを先に当てるサリコフ。リーチの長いブラウンの左ジャブを避けて、右を狙う。  右前蹴りのブラウン。左を伸ばすが手を広げておりアイポークに。再開。左ハイをブロック上に当てるブラウン。インローに、サリコフも右後ろ廻し蹴りを見せる。  ブラウンは左ジャブのダブルから右ストレート! 打ち抜かれて後方に倒れたサリコフにレフェリーが間に入った。  2連勝のブラウンは「俺のポテンシャルが評価されていないように感じる。いつもやっていることをやっただけ。早く次の試合を組んでくれ」と語った。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ナタリア・シウバ(ブラジル)17勝5敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝 125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※29-28×3×ビビアニ・アラウージョ(ブラジル)12勝6敗(UFC6勝5敗)126lbs/57.15kg  1R、ケージを蹴って中央に走るシウバ。アラウージョも中央に。ともにオーソドックス構え。声を挙げながらジャブを突くシウバに、かわして圧力をかけるビビが右を振る。  シウバの左の蹴りを掴んで右で差してボディロックテイクダウンするアラウージョ。すぐに立ち上がるシウバにスタンドバックにつき、背後からヒザ蹴り。右足をかけにいくがクラッチを切りに行くシウバ。  ボディロックを続けて押し込み背後からヒザをこつこつ突くと正対したシウバは小手巻き内股狙い。これを防いだアラウージョを突き放したシウバが、ワンツースリーで前に出てバックスピンキックを腹に突いて左の蹴りをガード上に突くとアラウージョが組んでホーン。  2R、シウバのジャブをかわすアラウージョ。オーソから左ハイも見せると右前蹴り。かわしたアラウージョが右を突く。アラウージョの入りに左を当てて腰を落とさせるシウバ! 組みに行くアラウージョを突き放す。  左ロー、前蹴りと蹴り技が多彩なシウバ。詰めて追うアラウージョにシウバはサークリングしながら左ジャブ! アラウージョは右ロー。シウバの左右をかい潜ってボディロックへ。右で小手巻き、ケージ背に凌ぐシウバ。押し込むアラウージョにレフェリーがブレーク。  左前蹴りを突くシウバ。左ハイをスウェイでかわすアラウージョは右オーバーハンドを振って組みに行ったところでホーン。  3R、左の蹴りをジャブのように使うシウバ。ローハイ、さらに関節蹴りも。追うアラウージョにサークリングするシウバは右から左ボディを当てる。ジャブの刺し合いで前に出たアラウージョがシングルレッグへ。  左小手で差し上げるシウバ。しかしアラウージョはダブルレッグへ。差し上げるシウバは、アラウージョの右オーバーハンドに左を合わせる。シウバはサークリングして逃げ切り体制。追うアラウージョだが手数が足りない。ステップの速いシウバを追ってダブルレッグから引き込むように崩してホーン。  判定3-0(29-28×3)で、シウバが勝利。27歳の誕生日にUFC5連勝をマークしたシウバは「母親に感謝したい。誕生日に勝てるなんて月にでも来た気分」と語った。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R─アリアスカフ・キズリエフ(ロシア)14勝0敗1NC(UFC1勝0敗)186lbs/84.37kg[1R 0分11秒 ノーコンテスト] ※偶発的なアイポーク─マフムート・ムラドフ(ウズベキスタン)26勝8敗1NC(UFC4勝2敗)185.5lbs/84.14kg  1R、先に中央を取るサウスポー構えのキズリエフ。オーソのムラドフに、右から左ストレートを胸元に突くと、さらに右の返しはムラドフがかわすが、キズリエフの右前手がムラドフの左目に入っており、ムラドフは目を押さえてうずくまる。   中断後、再開は出来ず、試合は0分11秒、ノーコンテストとなった。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇チャーリー・ラドキ(米国)9勝3敗(UFC2勝0敗)170.5lbs/77.34kg[1R 4分47秒 TKO] ※左フック→パウンド×ギルバート・ウルビナ(米国)7勝3敗(UFC1勝2敗)171lbs/77.56kg  1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフはウルビナ。もう1発右ロー。圧力をかけるラドキは、左インロー、左ジャブを当てる。  サークリングするウルビナはダブルレッグも差し上げるラドキ。右を突くウルビナにラドキは右ストレートを返す。左インローがローブローと判断され中断、再開。  先に同じ左インローを打つラドキ。圧力をかけるとウルビナが左アッパーを打ってきたところに左フックでダウンを奪うと、ウルビナは足を手繰り立ち上がる。  落ち着いて詰めたラドキは、右から左のツーワン、さらに同じ右から左前手をテンプルに当ててダウンを奪い、パウンドにレフェリーを呼び込んだ。  UFC2連勝、MMA6連勝をマークしたラドキは、「ベラル・ムハマドがコーチしてくれている。俺が負けると思っていた人たち残念だね。俺がこの階級を盛り上げるよ」と語った。 [nextpage] 【プレリム】 ▼女子ストロー級 5分3R〇モリー・マッキャン(英国)14勝6敗(UFC7勝5敗)116lbs/52.62kg[1R 4分59秒 腕十字]×ディアナ・ベルビタ(ルーマニア)15勝9敗(UFC2勝5敗)116lbs/52.62kg  2019年10月にフライ級で対戦している両者。当時はマッキャンがUFCデビューのベルビタに判定勝ち。今回は前戦でストリアレンコに一本負けしストロー級に落としたマッキャンと再戦に。ベルビタは前戦でコバケビッチに判定負け。  1R、ストロー級に落としたマッキャン。ワンツーの右を当てると、ベルビタの打ち返しにダブルレッグテイクダウン。しかし立ち上がりスタンド勝負でバックスピンキック、さらにベルビタの首相撲に組みを合わせて離れ際にバックフィストを見せる。  マッキャンの突進にベルビタは首相撲からヒザを狙うが、その足を取ってハイクロッチでリフトしてテイクダウンするマッキャンはマウント奪いヒジ! 残り7秒で腕十字へ。足をかけようとしたベルビタをかわして残り1秒でタップを奪った。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇チャールズ・ジョンソン(米国)14勝6敗(UFC3勝4敗)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※29-28×3×アザト・マクスム(カザフスタン)17勝1敗(UFC1勝1敗)126lbs/57.15kg   平田達郎が参戦中のフライ級で、チャールズ・ジョンソン(米国)とアザト・マクスム(カザフスタン)が対戦。ジョンソンはLFA王者としてオクタゴン初戦でモカエフと対戦し、判定負け後2連勝も、現在はオズボーン、ダーデン、エステヴァン相手に3連敗中。  対するカザフスタンのアザト・マクスムはMMA17勝無敗で、2023年7月のUFCデビュー戦でタイソン。ナムにスプリット判定勝ちして以来の試合となる。  1R、ともにオーソドックス構え。ワンツーで前に出る3連敗中のジョンソンに、17戦無敗のマクスムは右をヒット! 効かされたジョンソン。  マクスムはギロチンチョークで後方に回してダースチョーク狙い。身体を両手で押して離れ回るジョンソン。ヒザを立てて立ち上がり。しかし、続くマクスムの左を被弾し後退。  マクスムはサウスポー構えにスイッチし、インローからヒザ蹴り。オーソに戻して左を当てると、ジョンソンがバランスを崩す。がぶりのマクスムから首を抜くジョンソン。マクスムの打撃を潜ってダブルレッグで押し込み、離れ際に右を突く。  シングルレッグのマクスムにヒザを突いて突き放すジョンソン。左から右アッパーで押し戻すと、マクスムはシングルレッグテイクダウンで尻を着かせたところでホーン。  2R、ともにサウスポー構えに。先に中央を取るマクスム。ジョンソンも左から右ボディ打ち。視線を外して左を打ってダブルレッグテイクダウン! すぐにバックを取りに行くが、足をかけさせないマクスム。三角絞めのジョンソンの足をかわしてかつぎからバック狙い。すぐに亀から立ち上がるジョンソン。  オーソに戻すマクスム。右ハイのジョンソンはバランス崩すがすぐに立ち上がり。中央を取るマクスムはサークリングするジョンソンを追い、左ヒザ。それをかわして左右を突くジョンソン。マクスムは組んでボディロックへ。差し上げて取らせないジョンソンが逆に残り10秒の拍子木にダブルレッグからバック狙い。そこは突き放すマクスム。  3R、サウスポー構えのマクスム。右のダブルにガード固めるジョンソンは左を返すと、マクスムがバランスを崩す。立て直して右を突くマクスムに右をかぶせにいきジョンソン。左ミドルも、その蹴り足を掴んだマクスムがシングルレッグへ。  尻を着いたジョンソンだがケージを使って立ち上がり。マクスムは左ヒザ蹴り。しかしジョンソンも左右ミドルを返す。ワンツーの右をヒットさせるマクスム。ジョンソンもこつこつとローを突き、左ボディストレート、前手を伸ばして、マクスムの左をかわして右を突く。左ミドルをキャッチして押し込むマクスムにフロントチョークで絞めるジョンソン。  首を抜いて離れるマクスムのパンチをかわして残り10秒でダブルレッグテイクダウン! マクスムそのままニアマウントでパウンドを打ち込もうとしたところでホーン。1Rはマクスム。2、3Rはジョンソンが取り返したか。  果たして判定は3-0(29-28×3)でジョンソンがMMA17戦無敗のプロスペクトに初黒星をつけた。3連敗から脱出したジョンソンは「厳しい階級だからタフなメンタルが必要だ」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇テンバ・ゴリンボ(南アフリカ)12勝4敗(UFC2勝1敗)170.5lbs/77.34kg[1R 0分32秒 TKO] ※右オーバーハンド→パウンド×ピート・ロドリゲス(米国)5勝2敗(UFC1勝2敗)170.5lbs/77.34kg  ジンバブエ出身のゴリンボは、2023年5月の前戦で佐藤天に判定勝ち。ドウェイン・ジョンソンからのサポートを受け、家をプレゼントされる動画が話題を呼んだ。  ロドリゲスは、2022年1月にUFCデビューし、ジャック・デラ・マダレナに1R KO負け。2戦目でマイク・ジャクソンを1R ヒザ蹴りで下している。  1R、ともにオーソドックス構え。最初のゴリンボの組みを切ったロドリゲス。しかし、ゴリンボは頭を下げた動きから、今度は右オーバーハンド!  テンプルにもらって倒れたロドリゲスの腰を左で抱きながら右のパウンド連打! ハーブ・ディーンレフェリーを呼び込んだ。ストップされたロドリゲスはレフェリーにシングルレッグするも時遅し。  試合後、ゴリンボはあらかじめ用意した勝利のメモを見ながら、「ドウェイン・ジョンソンが人生を変えてくれた。宣言通りKOしたよ。2024年以内にチャンピオンになってみせる」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇リー・ジョンヨン(韓国)11勝1敗(UFC2勝0敗)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※30-27×3×ブレイク・ビルダー(米国)8勝2敗(UFC1勝2敗)144.5lbs/65.54kg  2023年のROAD TO UFCでイー・ジャーを破ってUFCとの契約を決めたジョンヨン。前十字靭帯断裂の怪我から1年以上をかけて復帰、右ヒザにサポーターを着用する。  1R、先に中央を取って圧力をかけるジョンヨン。金網背にサークリングするビルダーに右ローを打つ。左ボディを打つジョンヨン。ビルダーはシングルレッグから金網に押し込むが、ジョンヨンは金網背にヒジ打ち連打! ビルダーは押し込むも動かせず。シングルレッグで止まるとジョンヨンはヒザ。さらに離れ際にヒザ! 効かされたビルダーはガードを固めて後退。ホーンまで凌ぐ。  2R、左ジャブを伸ばすジョンヨンは右前蹴り。ビルダーも押し返すと金網背負わせてダブルレッグ、シングルレッグへ。即ヒジを突くジョンヨン。ダブルレッグへの移行を腕を入れて防ぐと右ヒザを突いて体を入れ替え。すぐに小外がけテイクダウン!  ハーフからヒジを落とすが、ビルダーは左で差して上半身を金網に立てると、ジョンヨンは右のパウンドを当ててラッシュ! ビルダーはガード固めて立ち上がり押し込み。突き放すジョンヨンは低いガードで左を突く。  3R、右ローを突くビルダー。右ハイをガード上に突くジョンヨンは左ジャブも。ダブルレッグで金網に押し込むビルダー。両手でビルダーの左手を掴み、右差しには左で小手に巻いて投げを狙うジョンヨンは右差し押し込み。そこにギロチンチョークを合わせてヒザを突くビルダー。ネルソンから引き込みになるが下に。  上になったジョンヨンはネルソンを解いたビルダーを寝かせるとハーフから潜ろうとするビルダーを剥がして左ヒジ。左枕で肩をアゴに背中を着かせてからヒジ。いったん体を離してパウンドを打ち込みゴング。  判定3-0(30-27×3)のフルマークでジョンヨンが勝利した。 [nextpage] ▼女子フライ級 5分3R〇ルアナ・カロリーナ(ブラジル)10勝4敗(UFC5勝3敗)129lbs/58.51kg ※体重超過[3R 4分52秒 TKO] ※鉄槌連打×ユリア・ストリアレンコ(リトアニア)11勝8敗(UFC2勝6敗)126lbs/57.15kg  女子フライ級に転向し、マッキャンに一本勝ちの元SEI☆ZAのユリア・ストリアレンコ(リトアニア)。対するムエタイベースのルアナ・カロリーナ(ブラジル)は129ポンド(58.51kg)で体重超過。  1R、ストリアレンコの右を被弾するサウスポー構えのカロリーナ。右で差してボディロックしたストリアレンコに、顔を剥がそうとするカロリーナ。クラッチを外したストリアレンコに、カロリーナは首相撲ヒザ狙いで体を入れ替え。小手巻きのストリアレンコにカロリーナは離れる。  左ミドルハイのカロリーナ。詰めるストリアレンコはワンツーも回るカロリーナはその入りに左を突く。しかしカウンターでダブルレッグから小外がけテイクダウンはストリアレンコ! 金網使い立ち上がるカロリーナは右小手巻き投げ狙い。ストリアレンコが正対すると顔を剥がしての首相撲。  離れたストリアレンコはすぐに組んでスタンドバックから引き込み。下から腰を切って腕十字で顔に足をかけるが、カロリーナはクラッチ外さずホーン。  2R、鼻を赤くするストリアレンコ。サウスポー構えから左右の蹴りはカロリーナ。ストリアレンコの右の入りに左テンカオ!  遠い間合いのカロリーナ。ストリアレンコは左ジャブを突いて左で差して押し込み。ボディロックは組むが右で小手巻くカロリーナは投げられず。クラッチを外したストリアレンコに両かんぬきでヒザ! 押し込んだストリアレンコはボディロックから引き込み。クローズドガードに入れるが、初回に腕十字を受けたカロリーナは中央に座ってパウンドを入れてホーン。  3R、ストリアレンコのワンツーの打ち終わりに右ジャブを突くカロリーナ。先に詰めたストリアレンコはボディロックも腰が重いカロリーナは右小手から正対し、身長差を活かして首相撲に。  シングルレッグに切り替えたストリアレンコだが消耗。体を入れ替えたカロリーナが左差しでヒザ! 右を深く差して左縦ヒジも突くカロリーナ。オーバフックから金網際ながら腰を切って腕十字狙いから三角絞め!  ヒザ裏で組んだストリアレンコは力を込めて絞めるが、金網に押し込むカロリーナは頭を抜いて脱出!  ストリアレンコの立ち上がりにカロリーナは右ストレート! さらに右ハイ! 寝技で力を使ったストリアレンコはダブルレッグもヒザ着きに。それを潰してサイドを奪うカロリーナは鉄槌連打でレフェリーを呼び込んだ。  体重超過ながらダニエル・コーミエーのインタビューを受けたカロリーナは、「キャンプは厳しかったけど自分の道を進めていると感じる」と語った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇マルケル・メデロス(米国)9勝1敗(UFC1勝0敗)155.5lbs/70.53kg[判定3-0] ※29-28×3×ランドン・キニョネス(米国)7勝3敗(UFC0勝2敗)※フェザー級転向 155.5lbs/70.53kg  1R、サウスポーからワンツーの左で圧力をかけるキニョネス。オーソのメデロスもスイッチしながら前に出ると両差しでボディロックから回してテイクダウンへ。残したメデロスが対を入れ替えたところでキニョネスが突き放す。  キニョネスの左に右テンカオを狙うメデロス。シングルレッグで詰めるが、体を入れ替えるキニョネスが左で差して投げ。すぐに立つメデロスは距離を詰めて組んで押し込み。  2R、出だしはサウスポーに構えるメデロス。キニョネスがに間合いを取らせずワンツーで前に。右で差して押し込むも、キニョネスは左で小手巻き差し上げ。体を入れ替えて離れるキニョネス。  左カーフでキニョネスをこかすメデロス。すぐに立つキニョネスに間合いを詰めて右前蹴り。右インローのメデロスに左を合わせたキニョネス。互いにワンツーで押し返し。メデロスは左から右を突き、右ヒジも。キニョネスも左で打ち返し。  互いに激しい鍔迫り合い。メデロスが左カーフから左右を突いてホーン。  3R、このラウンドも間合いを詰めるのはメデロス。圧力をかけてキニョネスの打ち返しにダブルレッグから脇を潜りボディロック。アームロック狙いから正対するが、メデロスはボディロック。崩せず離れ際にヒジを突く。メデロスの右前蹴りがローブローとなり中断。再開。  左ボディから右で押し戻すキニョネスは左が伸びる。さらにワンツーで前に出るが、メデロスは左で差して押し込み。しかし体を入れ替えたキニョネスが押し込み。両脇を差して押し込むも、またもメデロスのローブロー。  再開。右前蹴りを躊躇なく蹴るメデロス。スイッチして左ローを狙う。左から右のキニョネスにワンツーの右を返すメデロス! ワンツーの右でキニョネスのアゴを一瞬上げさせるが、キニョネスも左を返す。  1Rはキニョネス、2Rはメデロス、3Rは拮抗しているが──。判定は3-0(29-28×3)メデロスが接戦を制した。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ジャマール・ポーグス(米国)11勝4敗(UFC2勝1敗)265.5lbs/120.43kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×トーマス・ピーターセン(米国)8勝2敗(UFC0勝1敗)261.5lbs/118.61kg
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