Fighting NEXUSのキックボクシング部門『STRIKE NEXUS』の記者会見が、2024年2月3日(土)都内にて行われた。
2023年12月3日(日)東京・新宿FACEにて旗揚げ大会『Fighting NEXUS Strike up vol.0』が開催されたFighting NEXUSのキックボクシング部門だが、大会名称が新たに『STRIKE NEXUS』になることが決定。
「STRIKE NEXUS初代スーパーフェザー級(-60.0kg)王座決定トーナメント」が、3月17日(日)東京・新宿FACEで準決勝、8月25日(日)東京・ニューピアホールで決勝が行われる。
出場する選手は次の4名。準決勝は渡邉vs.堀、小久保vs.藤井の組み合わせ。ルールはキャッチ(つかみ)無しのキックボクシングルール3分3R。
渡邉奎介(HIDE'S KICK)1998年6月14日生 身長171㎝戦績3勝(2KO)無敗得意技:左ストレート、ミドルキック、ヒザ
堀 大助(FightBase都立大)1994年2月2日生 身長171㎝戦績1勝(1KO)無敗得意技:三日月蹴り
小久保裕気(フリー)1997年6月30日生 身長168㎝戦績4勝(2KO)5敗得意技:鬼ボディ
藤井重綺(Team+1)1995年11月17日生 身長171㎝戦績7勝(1KO)2敗得意技:沐浴で鍛えた左フック
山田峻平Fighting NEXUS代表は「渡邉選手はアマチュアでやっていても相手がかわいそうでプロのオファーを出しました。後楽園ホールでは新日本キックボクシング協会のタイトルマッチ経験者にも勝っていて、これはベルトを作らないとかわいそうだと思いました。どうせベルトを目指すなら、それ相当の相手を用意しないと失礼なので選りすぐりの4人を用意しました」と、タイトルを新設する理由を説明。
マッチメイクを担当する戸部亮司マッチメイカーは「NEXUSに出場した選手で4人は難しいので、トーナメントに厚みを持たせたいと思って他団体の王者クラスを呼べればというタイミングでRISEランカーの藤井選手に参加してもらえることになりました。RISEからも快く送り出していただきました」と、RISEスーパーフェザー級6位の藤井を招聘したことを発表した。
会見には4選手が登壇。次のように意気込みを語った。
渡邉「4戦目でこの初代スーパーフェザー級のベルトを懸けてトーナメントを組んでもらえて光栄です。しっかりベルトを巻いて次のステップへ進みたい。今までは根拠のない自信で進んで来ましたが、今は練習環境が整ってきて実力は根拠を持って勝てる自信があるのでベルトを巻いてそれを見せていきたいと思います」
堀「この間デビュー戦を終えたばかりですけれど、キャリアの薄い僕が上がったら面白いと思うので存分に引っ掻き回させてもらいます」
小久保「久しぶりにめっちゃ強い相手と試合が出来るので楽しみです。先のことは考えてないです」
藤井「このようなトーナメントに初参戦にも関わらず参戦させてもらえて光栄です。でも目指す場所はここではないので、ベルトを獲ってそれを持ってもっと上の舞台で活躍していこうと思います。レベルの差を見せる試合をしていきます」
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続いての質疑応答で対戦相手の印象を聞かれると、渡邊は「前回、同じ大会に出ていたので少し試合を見させてもらいました。ヒザが強そう。情報がないので自分がやるべきことをやって本番でぶつけます」、堀は「後楽園で同じ所属選手のセコンドで入った時に試合を見ました。フィジカルが強いのとスペックが上なので毒を刺して仕留めてやろうと思う。やりたいことが似ていると思うので面白い試合になると思います」とする。
小久保が「オールラウンダーでパンチも蹴りも出来てフォームも綺麗でいい選手。でも逆に印象がそれ以外にない」と言えば、藤井は「印象がないと言われましたが僕の方が印象がない。元々K-1に出ていたのかなと思って試合を何試合か見ましたが、いい倒されっぷりも倒しっぷりもあり。僕はKO数が少ないんですが、しっかり倒します」と返答した。
他の3選手にこれだけは負けないと思うものは、との質問に藤井は「ざっくり言ったら実力全部。パンチに関しては他団体でもトップレベルだと思っているのでそこは負けられない」、堀は「忍耐力と耐久力、勇気」、渡邊は「テキーラをボトル10秒で飲めます(笑)。格闘技を始めてまだ2年、バックボーン無しで2年経ったんですが、これだけの成績を残せているのは実績で示していると思う。頭を使った戦略と、スクワットで130kg上げられるのでフィジカルが強い」、小久保は「試合で会場を盛り上げること。3試合したが合計で3Rしか戦ってないです。勝っても負けてもむちゃくちゃ盛り上げる。もちろん勝ちたいけれど、間違いない試合をすることです」とそれぞれ答えた。
山田代表から、まるで渡邊のためのトーナメントというような発言があったことについては、「その通りだと思います。僕がNEXUSで戦った時に1Rで見事倒されているので。順当に考えて渡邊選手のトーナメントだと思います。その前に立ちふさがれたらなって感じですかね」(小久保)、「僕もそうだと思いますね。キックの団体を立ち上げると効いた時にこの人だなと思いました。その人とやれて、デビューしたばかりの僕がビッグアップセットのチャンスなので美味しくいただきます」(堀)、「そりゃあそうですよね。少なくとも僕のために作られたわけじゃない(笑)。でもせっかく作ってもらったベルトなので、美味しいところだけいだきます」(藤井)と、それぞれ納得の様子。
すると渡邊は「これだけは言っておきたいんですが、僕はちゃんと噛ませ犬もやっているんですよ。デビュー戦は小久保選手でキャリアもあって。2戦目が瀬川(琉=元・新日本キックボクシング協会フェザー級1位)選手。それでも余裕で勝ち越しているし、派手な試合も盛り上がる試合もしているので(自分のためで)当たり前のトーナメントですよね。それくらいの結果を見せて欲しいですね、と上から目線で言います」と自分のためのトーナメントで当然と言い放つ。
逆にプレッシャーはないのかと問われると「プレッシャーという文字は僕の辞書にはないです」ときっぱりと答えた。
ここで山田代表から「このベルトを獲った後のことをどう考えているか」との質問。
藤井は「獲った後はRISEに戻って王者を目指す。今の王者が大雅選手なのでそこを目指します。ここに出るのは悩んだけれど後輩がNEXUSに出た時に、山田代表が言っていた選手ファーストとの言葉に感銘して僕がNEXUSのベルトの価値を上げようと思ったので、獲ってRISEのベルトを狙いに行きます」と、RISE王座を獲るための足掛かりにしたいという。
堀は「ベルトのことは考えていなくて、今は目の前の相手に勝つことしか考えてない。渡邊選手に勝つことだけを考えている」と、優勝候補の渡邊に勝つことに集中。
その渡邊は「僕もNEXUSでベルトを巻いてNEXUSの名前を広めるためにもRISEに乗り込みます。藤井選手とはそこでもライバルになりそうですね」と、RISEのベルトを狙うとする。
そして小久保は「先のことは考えてないですね。毎試合いっぱいいっぱいなので。でも格闘技が大好きなので身体が動かなくなるまで精一杯楽しみたいです」と答えた。