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【ONE】武尊が試合後の心境を告白「身体が壊れてきているなって感じる」「全てやりきった」しかし「気長に待ってて欲しい」とも

2024/01/31 04:01
 2024年1月28日(日)東京・有明アリーナにて開催された『ONE 165: Superlek vs.Takeru』。メインイベントのONEフライ級(-61.2kg)キックボクシングタイトルマッチ3分5Rで、スーパーレック・キャットムーカオ(タイ)に判定3-0で敗れた武尊(team VASILEUS)が30日(火)に自身のYouTubeチャンネルを更新。現在の心境について語った。 「試合から2日経ったんですけれど、病院に緊急搬送されてしまって会見に出られなかったので、改めて今の気持ちと皆さんにお話をしたいと思っています」と話し始めた武尊。  現在の状況は「2日間はほぼ動けてないですね。椅子に座って。脚に血が溜まって腫れているのでなるべく脚を高い位置に上げてずっと横になっているような感じですね」と、右脚とは太さや色が全く違う左脚を見せる。 【写真】太さや色が右足とは全く違う左足の状態を公開(C)武尊チャンネル「脚以外も、上腕も筋断裂していたり、肋骨も痛めていたりとかいろいろ怪我はありますけれど」と、試合後に明かしていた左脚の筋断裂以外にも怪我があると明かす。  試合を終えての率直な感想は「純粋に強かったなと思ったし、今までプロでやってきて今回を抜くと2回負けていますけれど、本当に強かったとは思っていなかったです。次やったら絶対に勝てるっていう気持ちだったり、そういう風に思えてたんですけれど、今回は本当にスーパーレック選手強かったなって心から思ったっていうか。初めてそう思いましたね」と、心の底から相手が強かったと思えるという。 (C)ONE Championship 試合を1Rから5Rまで振り返った武尊は、試合後にあった様々な意見を受け入れたうえで「僕はあの戦い方でしか勝てないと思っていたので。今の自分の身体で出来る最善の戦いがあの戦い方で。それこそローキックも最初から効かされるのは分かっていたし、それを耐えてワンチャンス狙って倒しに行くって気持ちでいたので。あれがあの時に出来る最善の戦いだったって今でも思っているし、他の戦いをしていたら相手に効かせることも出来なかったと思うし、あれだけ打たせて我慢したからこそチャンスが来たっていうのもあると思うし。あそこで倒せなかったのが僕の実力だと思う」と、もし違う戦い方をしていたら3Rのチャンスもなかっただろうとの見解を示す。  3Rのチャンスは「三日月気味のミドルが効いて声が漏れていた」と、左ボディのラッシュの前に放った三日月蹴り気味の左ミドルが効いたから、とも。  しかし、4R以降は「痛みを耐える限界も来ていたし、踏ん張りが効かなくなるっていうのが初めてで。5R制でローキックもらうっていうのが初めてだったので、行きたくてもパンチが強く打ち込めない、スーパーレック選手の上手さにどんどんドツボにハマっていくじゃないですけれど、これが強さなんだろうなって思いましたね」と、行きたくても行けない、強いパンチを打とうと思っても出来ない状態になっていたと告白。  武尊は「身体が壊れてきているなって感じる」と、これまでの44戦の経験から自分の身体が限界を迎えていることを悟ったとする。 「僕がやっぱり一番分かっていて。僕はもちろん試合スタイルもきれいな戦いだったりディフェンスの練習もしたりしていろいろな技術の練習を小さい頃からやってきたし、だけど僕が今一番強くいられる戦いは僕の戦い方だったので、それが通用しなくなったということはそういうことなんだろうなって思っていますね」 (C)ONE Championship 今後について聞かれると「自分の中ではこの前の試合以上の身体を作ることはできないし、もう1回同じあの試合くらいまで仕上げることは出来ないと思うし、そのうえで練習方法を変えたり作戦を変えたりしてやっていく道もあると思うんですけれど、それをしたら僕は逆に弱くなると思うし。とりあえず今は、前回の試合で全てやりきったなと思っています」と、“やりきった”と口にする。  しかし、最後には「また身体が回復してきたら気持ちも変わってくるのかなと思うんですけれど、今は次のことは考えないようにしようと思っているし、自分がまた戦いたくなったら戦うし、もう出来ないなと思ったら辞めるし、今は明言はしないようにしますけれどちょっと気長に待ってて欲しいなって感じです」と、まずは身体を回復させることに専念したい、今後のことはゆっくりと考えたいと、結論は気長に待っていて欲しいと語った。  そして最後に、武尊は「これからも応援してもらえたら嬉しいなと思います」と締めくくった。
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