海人とヒジ打ちありのルールで対戦する元ONE世界王者ペットモラコット
2024年2月10日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2024 act.1』のメインイベントで、SB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)とヒジ打ちありルールで対戦する、元ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)が公開練習を行った。
ミット打ちでは今回の試合で認められており、自身の得意技であるヒジ打ち・ヒザ蹴りを存分に披露。長い脚から繰り出す左右ミドルキックでもジムに快音を響かせた。
「とても気分がいいですね。当日の試合でも今お見せしたように出来ればと思っています」とペットモラコット。海人戦へ向けて「もちろんハードな練習になるでしょう。海人の動画を見てキッチリ研究して彼に勝てるようにしていきます。映像で見るのは一つ一つの技について。その選手が得意としているところとそうでもないところ、強そうじゃない部分に注目してみます」と、海人の強味と弱点を分析するという。
今回の試合の焦点となるヒジ打ちについては「お互いヒジが得意なら試合も面白い試合になると思うよ」とニヤリ。「ヒジ打ちのテクニックは何種類もあります。ムエタイの技の中でも特有の技ですし、選手によっても打ち方が違いますが、自分のヒジはKOする力を持っています。ヒジ打ちありのルールは自分が有利というより面白い試合になる。接戦になる、力は拮抗しているのでいいタイミングで出せた方が勝つでしょう」と、海人のヒジも高く評価しているようだ。
2022年9月にONEムエタイ世界フェザー級王座をタワンチャイに奪われ、12月からはラジャダムナン・ワールド・シリーズ(RWS)に主戦場を移して5勝1敗と好成績を残している。「ONEとムエタイのルールは少し違う。ONEの方はグローブが薄いのでそれに応じた戦い方をしています。自分の中で分けて考えています」と、ルールの違いにも対応できるし、ヒジ打ち無しのルールも2~3回やったことがあるとした。
海外の選手と戦う時は、ムエタイの誇りを背負って戦う気持ちがあるかと問われると「もちろん、そういう気持ちでやっています」と答える。「今回ももちろんKOを狙っていきます。多分スピード感がある試合になると思いますし、KOが出来るチャンスを狙っていきたいと思います。互いにKOを狙ったエキサイティングな試合になるでしょう」と、KOを狙った戦いを見せるという。
「自分はヒジありで何倍も強くなります」と言い、「海人もヒジありに挑戦したい気持ちがあったんじゃないですかね。でも、自分が一方的に勝ったら海人はその挑戦を後悔するでしょう」と不敵に笑う。
2015年4月に対戦した梅野源治と海人はどっちが強いと思うか、との質問には「海人とはまだ試合をやったことがないので未知数。まだ分かりませんね」とした。
試合が2月ということでタイ人にとっては慣れない寒い環境での再来日となるが、「いい準備をしていきたいです。気候に慣れるために少し前に日本に来れるといいですね」とした。
また「ペットモラコット」のリングネームの由来について「ペットはダイヤモンド、モラコットはエメラルドで、美しく磨き上げた怖さがあるという意味です。名前の通り、自分のヒジはダイヤモンドのように固いです」と、海人をヒジで葬ることに自信を見せていた。