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【ONE】魔裟斗、引退示唆の武尊に「俺はまだ武尊は強くなると思う。今辞めるのはまだもったいない」“引き算”のトレーニングを薦める

2024/01/29 20:01
 2024年1月28日(日)東京・有明アリーナにて『ONE 165: Superlek vs.Takeru』が開催された。  メインイベントのONEフライ級(-61.2kg)キックボクシングタイトルマッチ3分5Rで行われた、王者スーパーレック・キャットムーカオ(タイ)vs.武尊(team VASILEUS)について、ABEMAでこの試合の解説を務めた魔裟斗が自身のYouTubeチャンネルにて感想を語った。  魔裟斗は「いい試合だったね。武尊の試合で解説した中で一番、なんかこう見応えのある試合だったね」と武尊のベストバウトだったのではと賞賛。 [写真]試合の解説を務めた魔裟斗がスーパーレックvs.武尊について語った 続けて「結果的に俺の採点で言うと1Rと2Rはスーパーレックの10-9、3Rは10-9で武尊、4Rと5Rは10-9でスーパーレック。だから49-46だね。3R、あそこが最大のチャンスだったよね。ボディが確実に効いていたもんね、顔も効いていたしね。試合前から言っていたじゃない。ワンチャンス、どっちがものにできるか。あそこで武尊が倒しきりたかったね」と、3Rに訪れた最大のチャンスをつかむことが出来なかったことが、勝敗の大きな分かれ道になったと振り返る。  魔裟斗は「スーパーレックは強かったね。ローキックが最初の1Rからガンガン入っていたもね。2回か3回で武尊の足は真っ青だったよ」とし、ローキックについて自身の体験から次のように話した。 [写真]魔裟斗はスーパーレックのジャブについても動画の中で語っている「武尊も身体が強いから、今まで3RのK-1でやっていた試合だとローをもらっても大丈夫かな、もらってもそのままパンチで倒しきっちゃおうって試合が多かったけれど、今回の5Rでしかも相手がスーパーレック。フライ級で世界最高峰の選手の一人であるからね。その選手とやった時は丁寧にやっていかないといけないわけよ。そのローキックのカットっていうのが、今までみたいに身体が強いからもらっても今まで効いたことがないから大丈夫だと、もらっても倒しきっちゃえばいいって思いだったと思うんだよね。  でもそこは繊細に、もし武尊に次の試合があるなら、多分次からは武尊はローキックを一発も蹴らせないくらいカットすると思うのね。今回の試合でローってもらっていると身体が強い俺でも効いちゃうんだって学んだと思うよ。それは俺も一緒でアンディ・サワーに蹴られて学んだの。俺も凄い自信あったから、ローなんて絶対に効かないと思っていたけれど、何発ももらっていると効いてきちゃうから。そうなるとローが効いてくるとパンチに力が乗らないわけよ。土台だから。そこに力が入らなくなるとパンチもキレてこないわけよ。最後の5R、武尊はパンチにパワーがなくなっていたから」と、ローをもらっても大丈夫という過信があったのではないかと推測。  また、武尊が引退を示唆したことについては「試合が終わった後にこれ以上追い込むことは出来ないっていうようなことのコメントをしていたけれどさ、年齢的にも32だから、ここからは若い頃みたいに追い込みじゃなくて。若い頃はキックの練習プラスフィジカルをやって、プラスボクシングの練習もやってとかいろいろプラスにしてきたんだけれど、ここからは俺の経験上は武尊はマイナスにしていくんだよね。必要ないものはそぎ落として大事な物だけに集中して短い時間でやるトレーニングに変えていくと、俺はまだ武尊は強くなると思うんだよね。引退を匂わせたけれど、まだやれるんじゃないかなと。まだ強くなれるんじゃないかなって気がした」と、これからは足し算ではなく引き算のトレーニングでまだ強くなれるとした。  魔裟斗は「まだやる相手がいるんだよ、ロッタンというね。だから今辞めるのはまだもったいないと思うな。ロッタンに勝てばスーパーレックと三強みたいな感じで面白くなるんだけれどね」と、ここで引退するのはもったいない、さらに強くなってロッタンと戦ってほしいとエールを送った。
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